「道銀ビルディング」
住所:中央区大通西5丁目
北海道銀行の本店は大通公園に面した札幌の中心部にある
その歴史は何といっても設計者、田上義也氏と道銀の初代頭取の深い関係にある
田上氏の代表的住宅「旧小熊邸」を道銀が所有し初代頭取の島本 融氏がたいそう気に入った
そして設計者である田上氏を呼んで歓談したことが始まり
その後、田上氏のもとに創立したばかりの道銀支店の設計依頼が次々に舞い込んだ
本店ビルは共同の設計で1964年に竣工した
道銀だけではなくテナントも入り田上氏も事務所をビル内に設けた
その後、業務不振の道銀が2002年に不動産会社に売却しており銀行所有ではなくなった
現在はテナントして入っているが
老朽化により隣のビルと一緒に2024年に解体し2030年の完成を目指すそうだ
また1棟、田上氏の作品が無くなる
2021年4月撮影
「日本清酒株式会社」
住所:中央区南3条東5丁目
昭和3年設立の日本清酒㈱の前身は明治5年に創業した柴田酒造店である
千歳鶴、寿みそブランドで札幌市民には馴染みがあり、創業者の柴田というブランドの酒もある
本社社屋は昭和25年、酒造工場は昭和30年に建てられたもの
現在の場所にいつ移転したかはわからぬが、豊平川がすぐそばにあり大きな建物は対岸からも良く目立つ
以前は蔵などもあったようだが現在は無い
新しく酒ミュージアムを作ったり、旭川の高砂酒造、余市の余市ワイナリーを子会社にしたり設立したりと日本酒1本から脱しようとしている
アネックスは竣工当時はラーメン屋や食堂をテナントにするなど面白い試みであったが現在のテナント部分は閉鎖している。
2020年12月撮影
「森商店」
住所:中央区北2条東7丁目
森商店は中央区東地区に位置し、近くには札幌ファクトリーがある
この地域の建物は「古すぎないが新しくはない」建物が多く見受けられる
社屋や店舗、支店など小規模の建物が多いのも特徴だ
〇にモの屋号と右手の小さな丸窓が印象的な店舗
この時は定休だったが開いているとどんな店構えになるのだろうか
ちょっと興味があるのでまた行って見よう
2020年12月撮影
「みらくる薬局山鼻店」
住所:中央区南21条西14丁目
市電通りに面しており、中央図書館がすぐそばにある建物
その歴史等は不明だが随分と味がある洋館だ
左側の階段室と思われる塔部分が特徴的
この外観により、過去は2軒の喫茶店だったが現在は薬局である
その前がわからない もちろん住居であったろうと思うがどうか
面した通りは市電や交通量が多く、病院や図書館もあり多くの市民が目撃しているはず
何気なくチラ見で終わると思うが、薬局に合わない建物だなと思う人もいるのでは。
2020年12月撮影
「ペケレット湖園」
住所:北区篠路町篠路425
ペケレット湖は茨戸川から派生した札幌には珍しい「湖」で石狩川の河口がある北区や東区ならでは。
そのペケレット湖の敷地は私有地でジンギスカン店を営業している
2階と3階は郷土の資料館的な展示があり篠路の藍染歴史もうかがえる
アーチの連続を描いたモダンな屋根が特徴で、廻りに白樺を配し敷地外からも木々越しに見ることが出来る
コンクリートの打ち放しの建物の竣工は1960年代と思われる
車でしか行けない場所だが野鳥も多く湖の散策付きドリンクセットもあるから
中を見ること、湖側から建物を見るの両面から利用してみたい。
2021年3月撮影
「泉燃料(株)」
住所:北区北12条西4丁目
北大正門に近い場所に昔ながらの店舗で商売をしているお店
張り紙からして炭が主力商品、ほか燃料の取引があるのだろう
壁の板が1階と2階と違うので1階は直しているようだ
角地に面しており店舗も2か所の入口で対応している
廻りはビルやマンションが多く、いい意味で違和感を醸し出している
泉燃料さんの創業年はわからないが、さらに長く残ってほしいお店だ。
2021年6月撮影
「北海道三菱自動車豊平サービス工場」
住所:豊平区豊平4条12丁目
自動車整備工場に上げ下げ窓のレトロな建物があると聞いて行って見た
場所は「きたえ~る」と「豊平公園」の向かいにある三菱自動車の工場
はて縦長窓の事務所もカマボコ型の工場も趣きはあるがこれではないようだ
広そうなのでぐるっと敷地を一周してみると、裏側にあった
元はこちらが事務所だったのではないか?
現在はガレージ的に使っているようだが
豊平区でも豊平は特に早くから開拓されたため古い建物があるが
逆に古すぎて建て替えした建物も多い
いつ竣工された建物かはわからぬが当時は廻りは似たような家もあったのだろうと推察する。
2021年3月、6月撮影
「つばめ自動車(株)」
住所:豊平区水車町3丁目
以前から豊平川の右岸線を走ると、つばめタクシーの大きな看板と社屋が気になっていたので行って見た
つばめ自動車はタクシーや整備工場の会社でその創業は昭和25年と70年を超える老舗企業だ
社屋は豊平川に向かうように中央部分を挟みシンメトリーに出来ている
竣工時の建物から建て替えと思われる
タイルと細く縦長の窓がお洒落に感じたね。
2021年6月撮影
「しまくま堂」
住所:南区簾舞1条2丁目
しまくま堂はロシア東欧諸国の雑貨販売のお店である
旧黒岩家から山側に見えたので行ってみたらいつかTVで紹介されていたお店であった
隣家も同じような造りゆえ施主は一緒かも知れない
木造2階建て下見板張りも札幌では貴重になった
中はリノベーションされており雑貨屋さんらしく白ペンキで綺麗にされている
この時は定休だったが、洋食器でも見に行ってみようかな。
2020年8月撮影