札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

札幌市厚別区の建築探訪 ※北海道百年記念塔を追加しました

2023-03-23 18:16:57 | 札幌市厚別区
 
 
 
「北海道百年記念塔」      
 
所在地 厚別区厚別町小野幌(野幌森林公園内)
建築年 昭和45(1970)年
開館時 老朽化により一般公開はしていません

 

 

2023年の1月からすでに解体工事が始まっており
近くに寄ることも出来ない。

札幌のではなく北海道の百年記念なので道民の皆がかかわる建物だ
だが老朽化による維持費が大きく、解体をし別のモニュメントを建てることに決まった。

現在も保存活動が行われているが、どうあっても取り壊しになるのだろう。

昔からそこにあった物が無くなるのはやはり寂しい
古いアルバムを見直すと、数十年前にカミサンとバスで行った時の写真があった。

竣工してから10年以上経ってからだが、初めての見学だった
札幌市民でも江別に近いここには見に行った人は多いのだろうか
廻りに北海道立博物館と開拓の村がセットであるのはとても良かったと思う。

 

 

 

すでに外壁が剥がされたような状態であったが、外見が綺麗に見えたのは不思議だ。

 

まだ解体工事前に新さっぽろの「ホテルエミシア」の最上階から撮影したのと
逆に記念塔からホテルエミシアを撮影したものも載せておきます。

次回来るときは解体が終わっていそうだね。

 

 


2023年3月撮影

 

 

 

 

 

 

「ひばりが丘団地内の石造りサイロ」 旧馬場農場サイロ      
 
所在地 厚別区厚別中央1条3丁目
建築年 昭和2(1927)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 一般公開はしていません
 
ひばりが丘の団地の一角にちょっと違和感アリで建っている。
 
 
 
ここの子供たちは
これを見て育っているんだね
 
サイロってなんだろう?
きっといい勉強になると思う
 
 
風見鶏が馬になっている!
 
牧場だからか?
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 
 
 
「旧出納邸」      
 
所在地 厚別区上野幌1条5丁目
建築年 大正14(1925)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 一般公開はしていません
 
旧出納邸は「雪印種苗」さんの敷地内にあり
現在は一般客は近くに寄れない。
 
よって写真は敷地外の歩道から撮っています これくらい見える。
 
雪印種苗自体は園芸センターやガーデンがあり誰でも入ることが出来る
特にバラ園が見どころかな
 
しかし、出納邸やバター記念館、サイロには社員じゃないと近づけない
 
 
元々この地は牧場であり、出納邸はオーナーの住居兼、実習生たちの寝室に充てられていた。
 
黒褐色の外壁にくっきりと浮き出た白ペンキの窓枠や胴帯が印象的なアクセントになっている
デンマーク留学を終えた出納氏が北欧風の農家を築いた。
 
 
2020年8月、11月撮影
 
 
 
 
 
 
「雪印バター誕生の記念館」 旧北海道製酪販売組合製酪所      
 
所在地 厚別区上野幌1条5丁目
建築年 大正14(1925)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
記念館は出納邸のすぐそばだが高低の関係で撮影しずらい位置だ
 
別角度では重なって見えるね ここは社員用の駐車場で関係者以外立ち入り禁止。
 
この牧場で雪印バターが誕生した

現在の建物は復元したもので屋根裏の2階は従業員の宿舎に充てられたそう
 
出納邸と一緒に一般に公開してほしいものです。
 
 
2020年8月、11月撮影
 
 
 
 
 
「旧宇納牧場サイロ」      
 
所在地 厚別区上野幌1条5丁目
建築年 大正14(1925)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
宇納牧場とは出納氏が義父の宇都宮氏と作った牧場で二人の苗字からきています
 
ここも敷地外の歩道から撮影した
このサイロがここに牧場があったことを知らしめてくれる。
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 
 
 
「恵庭荘」 旧某呉服商宅      
 
所在地 厚別区上野幌1条5丁目
建築年 明治26(1893)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 一般公開はしていません
 
雪印種苗の園芸センターの隣、国道274号からもその門構えが見える。
 
 
恵庭荘は元は札幌市内中央区南4西2丁目にあり呉服商の邸宅でした。
 
 
その後、料亭として使われ昭和39年に雪印種苗の迎賓館としてこの地に移築された。
 
 
赤い屋根に木造の邸宅は明治の佇まいを見せている

 
移築当時は支笏湖の恵庭岳が正面に見えたそうだ
それにふさわしい庭園の構想がねられ恵庭荘と名付けられた。
 
この写真は雪印種苗園芸センターの庭園からバラ園に向かう途中であり
荘の庭園には入れない。

実際はもっと距離があるのでズーム撮影をしたもの。
 
あそこから恵庭岳が見えていたんだ
ここも一般公開はしていないので雪印種苗さんに期待して待っていよう。
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 
 
 
 

 

 

厚別区の閉校を撮影に行ったときに近くだったので寄ってみた
2度目の撮影です。

H氏牧場も同様でサイロが見えたので行ってみた。

 

「旧出納邸」      
 
所在地 厚別区上野幌1条5丁目
建築年 大正14(1925)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 一般公開はしていません
 
前回と変わらず綺麗に管理されている
建物には残念ながら近づくことは出来ないので敷地外から撮影するしかない

園芸センターが営業を始めればもう少し別角度から見ることは出来そうだが
雪印種苗の社員さんがうらやましい。
 
 
 
 
 
 
 
 
「雪印バター誕生の記念館」 旧北海道製酪販売組合製酪所      
 
所在地 厚別区上野幌1条5丁目
建築年 大正14(1925)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
出納邸のすぐ横にあるが敷地外からは見づらい
以前は中の見学も出来たのでいつか再公開してほしい。

 
 
2021年12月撮影


 
 
 
 
 
「H氏牧場」
 
所在地 厚別
建築年 不明
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
閉校した学校からサイロが見えたので行ってみた

牧場は現役には見えなかったが、所有者の住宅が敷地内にある
そのサイロの横に牛舎だろうか、ギャンブレル屋根の木造の建物があった
 
住宅街にこれらの建物がしっかり残っているのがうれしい
施主一族がここにたどり着いた時は、こんなに人は住んでいなかったろうに
一帯の歴史を見てきた建物である。

 
 
 
 
 
 
2021年12月撮影
 
 

札幌市東区の建築探訪② ※札幌東消防署を追加しました

2023-03-14 21:27:12 | 札幌市東区

 

「札幌市東消防署」      

 

所在地 東区北24条東17丁目
建築年 昭和47(1972)年
指定等 なし
開館時 一般公開はしていません

 

 

札幌市の建物であり、昭和47年の建物なので50年は過ぎたが
特にレトロな外観でもない東消防署を取り上げたのは
設計者が田上義也氏だからだ。

氏の設計一覧を見てみると「1972年 札幌東消防署」とあり
建設年が札幌市のHPと合致するので間違いはないだろう。

ただ建物の性格上、デザイン的にはごく普通になるのだろう
もっとも建築のプロが見ると、「いやいや あそこに個性があるよ」とか
わかるのだろうが。
また内部はおそらく見ることはないのでわからないままになりそうだ。

かなり前の職場の同僚の得意先がここだった
あの頃に田上さんの建物が好きであったら無理を言って一緒に中に入れたろうにな。

 

 

 

 

札幌市は建物の老朽化により移転新築を決めた 2025年の着工、2026年の完成計画だ。
移転先は東区北33条東18丁目2の1ほかにある約2000m²の民有地で
札幌新道に面している。

旧消防署は市役所内部で活用案を募り、希望がない場合は解体を見込む。


消防署としては手狭であるが別の活用があるかも知れない
老朽化により維持費が結構かかるかもだが。

果たして田上氏設計の建物がまた一つ無くなる可能性が高い。

 

 

 

 

「福山醸造」 旧福山商店第二工場     

 

所在地 東区苗穂町2丁目
建築年 大正8(1919)年
指定等 北海道遺産
開館時 一般公開はしていません

 

福山醸造は創業明治24年の札幌を代表する老舗食品会社です
「トモエ」ブランドに代表される商品はすでにお馴染みだ。

本社前には工場が「北海道遺産」に選定された看板が立っていた。

 

広大な敷地内に本社、工場、倉庫などが点在しており
敷地内は部外者立入禁止だが遠くからもよく見える。

現在、醤油蔵の見学は休止しています。

 

敷地裏手から見ると醤油蔵はこんな感じ

 

 

 

本社は近代的な建物だが、正面右手には蔵を改造した?
レトロな事務所棟があった。

レンガ造りの正面と
板張りに上げ下げ窓でとてもいいね
こちらも敷地外からズーム撮影だが「トモエ醤油」のホーロー看板がさらに素敵だ

 

本社には、ネットとここだけしか買えない醤油や味噌の商品販売所があるので興味があれば
ぜひ行って見てください

夏は確か「しょうゆソフト」って販売していたような。

 

2020年9月、21年2月撮影

 

 

 

 

 

「陸上自衛隊北部方面隊北海道地区補給処苗穂支処倉庫」 旧陸軍糧抹廠札幌派出所倉庫     

 

所在地 東区苗穂町7丁目
建築年 明治42(1909)年
開館時 一般公開はしていません

 

「札幌の建築探訪」85番は自衛隊苗穂分屯地の敷地内にある隊の施設。
なので一般公開は特別なことが無い限りムリであろう。

真駒内駐屯地は事前申請で資料館の見学は出来たが
過去の情報を見てみると設立記念イベントで一般に中を公開したことがあるようだ
しかし、このコロナ過では公開は無理だと思う。

こちらの倉庫は石造りと木造板張り

金網越しの撮影は限度がある
それに自衛隊の施設を撮影しているのも注意されないかと気にかかる…

 

とにかく横に長い倉庫で中に何が入っているのだろうか?
苗穂分屯地自体が補給処の位置づけなので燃料や食料とかだろうか
さすがに火薬類は強固な倉庫にするだろうね。

 

「同売店」 旧陸軍糧抹廠札幌派出所庁舎     

 

所在地 東区苗穂町7丁目
建築年 明治42(1909)年 
開館時 一般公開はしていません

 

ちょっと車を停めさせていただいて

そっと撮影

そっとズーム

何か説明看板があるようなので、ここだけ見学したい
とてもイイ感じの建物じゃあないか

敷地外でも入場ゲート外からよく見えるね

 

2020年9月撮影

 

 

 

「水島家所有倉庫」 旧水島家牛舎     

 

所在地 東区伏古9条3丁目
建築年 昭和25(1950)年
開館時 テナントによる
休館日 テナントによる
入館料 テナントによる

*現倉庫天国

 

元々は水島家の牛舎だったのでこの辺一帯は水島さんの酪農地だったのだろう

以前は他に倉庫がここにあったようだが
ここだけ生き残りのようですね

 

「水」が所有者を物語る

 

個性があって魅力的な倉庫だと思う
残して飲食店やアンティークショップに転用するのもわかるね。

 

 

 

現在は古着、雑貨のお店が入っているようだ


東区はイメージ的に玉ねぎ用の倉庫が多いと思ったけど牛舎とは想定外だった
綺麗に使っているようでいいことだね

東区は以上。

 

2020年9月撮影