余市町には「道南・道央の建築探訪」(2004年発行、北海道新聞社)において
ニッカウィスキー余市蒸留所の建物がいくつも掲載されているが
これらは予約制の工場見学を申し込まない限り外観も観ることが出来ない。
「乗念寺鐘楼門」 道南・道央の建築探訪 NO95
所在地:余市町黒川町840
建設年:明治17(1884)年
指定等:余市町文化財
本堂の左横にある登り坂を登ると山門があり、これが町の文化財に指定された。
堂々とした入母屋屋根が乗っており
やはり下から見上げると迫力がある。
中に吊り下げられた鐘は戦争時に供出し、現在は昭和23年に新たに付けられた。
登りきると墓地になっている。
本堂の横の石段の上に山門がある。
2023年11月撮影
「旧余市福原漁場」 道南・道央の建築探訪 NO96
所在地:余市町浜中町150-1
建設年:大正5(1916)年 平成7年修復
指定等:国史跡
主屋は旧川内家である
福原家がニシン漁の不漁により所有権が移り川内家になったときに建てられたものである
釘を一切使わない「せん」による組立
入館料を払い中の見学が出来るがこの日は休館であった
ニシン漁場の生活が伺える貴重な建物で国指定史跡である。
「米味噌蔵」江戸後期
「文書庫」大正末
敷地内に入れなかったのでほとんどがズーム撮影になった
特に文書庫は正面からの姿がいいのに残念だ
「網蔵」
2021年8月撮影
「法華寺本堂」 道南・道央の建築探訪 NO98
所在地:余市町沢町5丁目74
建設年:明治17(1884)年
指定等:なし
表通りから福祉法人や幼稚園の建物を左右に見て一番奥に本堂が見える
そのためか中には若干入りがたい雰囲気であった。
駐車場は福祉法人側に(左手)あり、参拝する。
本堂は補修をしており管理も行き届いている
大きな屋根が特徴的な寺社建築を思わせる。
2023年11月撮影
「ニッカウィスキー(株)北海道工場正門・事務所・守衛室」 道南・道央の建築探訪 NO99
所在地:余市町黒川町7丁目6
建設年:昭和17(1942)年
指定等:なし
創業者、竹鶴政孝がスコットランドへの視察を終え工場を構えたのがここ余市町。
様々な条件に合う場所として選んだのだろう。
敷地内は一部を予約制だが見学が出来る
ウィスキーの製造過程を学びながら最後は試飲で終了。
折り返しは自由行動なので建物の外観や一部内部の見学、撮影が出来ます(動画は禁止)
NHKの朝ドラ「マッサン」で知名度がさらに上がったのもいいこと
石造りの建物は長持ちするのでほとんど当時の姿で見ることが出来る。
「正門」
旧名称:大日本果汁㈱余市工場正門
建設年:昭和17(1942)年
指定等:登録有形文化財
「事務所棟」
旧名称:大日本果汁㈱余市工場事務所
建設年:昭和17(1942)年
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産
「ビジターセンター」
旧名称:
建設年:
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産
「乾燥塔」
旧名称:大日本果汁㈱余市工場製粉工場・第二乾燥室・第六倉庫
建設年:昭和15(1940)年
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産
「蒸溜棟」
旧名称:
建設年:
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産
「創立事務所」
旧名称:大日本果汁㈱余市工場事務所
建設年:昭和9(1934)年
指定等:登録有形文化財・余市町文化財
「混和棟」
旧名称:
建設年:
指定等:登録有形文化財
「リタハウス」
旧名称:但馬八十次住宅
建設年:昭和6(1931)年
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産
「旧竹鶴邸」
旧名称:竹鶴邸
建設年:昭和9(1934)年ころ
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産
「第一貯蔵庫」
旧名称:大日本果汁㈱余市工場第一貯蔵庫
建設年:昭和14(1939)年
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産
「給食室」
「ほか」
2023年11月撮影
「旧竹鶴政孝邸跡地」
所在地:余市町山田町
建設年:昭和10(1935)年
指定等:なし
NHKの連続テレビ小説「マッサン」の主人公である竹鶴政孝氏の住居跡である。
住宅の大部分は、平成14年にこの地からニッカウィスキー余市蒸留所に移築され
国の登録有形文化財になっている。
その蒸留所から車で5分くらいのところに跡地がある
跡地とはいっても門、塀(一部)、住宅部(一部)、蔵が現存していた
一部しかない木造の住居跡はそれでも歴史を感じる
何せ立派な蔵がほぼ完全に残っているのが良かった。
正門と勝手口だろうかもう一つ門があった
それと庭石と思われる石もあったので住宅と庭の位置が多少はわかった。
それにしてもこの一角は竹鶴さんの家以外は何もなかったのだろう
余計に当時は見事な佇まいだったと思われる。
2023年4月撮影
「旧下ヨイチ運上家」 道南・道央の建築探訪 NO100
所在地:余市町入船町10
建設年:嘉永6(1853)年
指定等:国史跡重要文化財
松前藩は道内に80か所の運上家をつくりヨイチを請け負ったのが林家である
建物じゃ嘉永6年に建てられその後の修復を経て国指定史跡重要文化財となる
間口40メートル、奥行き16メートルの大きな建物で
現存する唯一の運上家遺構として歴史的価値が高い
入館料を支払い中を見ることが出来るがこの日は休館日であった
2021年8月撮影