上砂川町は赤平市、歌志内市と似ており山あいの川沿いに集落が形成されており、市街地よりそう遠くに炭鉱が無いためコンパクトな町
商店は1970年代のくらいの建物が多そうだが
住宅は古いものがあるのでゆっくり廻ってみたい町だ。
「旧上砂川駅駅舎(悲別駅)」
所在地:上砂川町中央北3条1丁目3
建設年:? 大正15年駅開業
指定等:なし
ナビは「旧上砂川駅駅舎(悲別駅)」
大正8年に前身の三井専用鉄道として開設され、上砂川駅は終点であった
炭鉱輸送の拠点として、また函館本線唯一の支線として住民の貴重な足となった。
昭和56年に公開の映画『駅 STATION』のロケ地、
昭和59年放送の倉本聰脚本テレビドラマ、「昨日、悲別で」の舞台となった架空の町「悲別」の多くが上砂川町で撮影され、その駅(悲別駅)として上砂川駅が使われた。
その後、平成6年に廃線となり駅舎は現在の地に移された
旧駅舎として時刻表など当時のまま残し、映画、ドラマの撮影風景なども展示している。
訪問時は内部補修中(今年度10月中旬予定)で中は見れなかったが
当時の雰囲気が感じられる
駅舎こそ町の歴史と住民の想いでの施設 ぜひ残して欲しいものだ。
2024年8月30日撮影
「旧三井砂川炭鉱中央立坑櫓」
所在地:上砂川町本町北1丁目1-1
建設年:1967(昭和42)年
指定等:なし
ナビは「上砂川町無重力プラザ」
三井砂川炭鉱は三井資本が道内で初めて鉱区開発から採炭まで行った炭鉱。
立坑は昭和62年の閉山時まで使用された
閉山後は同鉱の廃坑を利用した「地下無重力実験センター(JAMIC)」の落下塔として使用されていたが、平成15年に廃止されている。
現地を通ったがてっきり現役施設だと思い通り過ぎてしまった
旧上砂川駅舎からズームで撮影しただけに終わった。
もっと直下から見ればよかったが遅かった・・・
2024年8月30日撮影
「旧商店」
所在地:上砂川町
建設年:不明
指定等:なし
ナビはなし
現役の一般住宅
過去の写真では10年前は商店が営業しており、右半分に自動販売機が置かれ、左側が店舗入り口だった
現在は壁はサイディングであろうか補修がされて管理状態が保たれている
2階の連続する窓、庇や持ち送りに歴史を感じる。
「旧幡内科医院」
所在地:上砂川町中央北1条4丁目
建設年:1926(大正15年)年
指定等:なし
ナビは「ローソン上砂川店」
幡医師はこれまで往診で街に来ていたが、大正15年に上砂川町で最初の病院を建てた。
その後、何代かで院長(病院)が替わり、昭和10年まで医院
その後は個人住宅に使われたようだが、今は誰も居ないようだ。
紀行中、休憩で入ったローソンから出てみると
道路を挟んで向かいに実に個性的な建物があった。
正面の印象的なハーフティンバー、3つの縦長窓などが特徴で
外壁は木造下見板張りである
帰札後に「上砂川町史」を確認するとしっかりと写真入りで説明があった。
このまま廃墟として朽ちてしまうのは実に惜しい建物だ
ただ寿命が尽きるのは近い気がするが…
2024年8月30日撮影