札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

増毛小学校 旧校舎

2023-06-29 20:26:30 | 増毛町

 

増毛小学校旧校舎は昭和11年に移転し新築竣工した
木材は深川市納内の一等材で建設されたとのこと。


昭和53年には開校100周年となる 児童数は462名

平成13年には歴史的建造物として北海道遺産の指定を受ける

平成24年に小学校が旧増毛高校校舎に移転し76年の歴史を閉じる。
児童数は148名になっていた。

平成29年、ふるさと納税を活用し体育館屋根の葺き替え工事が行われた。

平成30年、「歴史の部屋」を昭和30年代の教室をイメージして公開。



閉校後からこれまで旧校舎は増毛町の特産である甘えびをうたった「えびまつり」に併せて内部の見学会を行っていた。

今年はコロナ明けで4年ぶりの祭りが5/27,5/28で行われ内部公開も久しぶりに行われた。

そこから6月から9月までの日曜日も公開されるようになったとの情報を見た。

このありがたい話を聞き、早速増毛まで行って来ました。

 

 

 

旧校舎は何と言っても道内で「現存する最大、最古の木造校舎」です。

 

ただでさえ現存する2階建木造校舎は少ないのに、この大きさです
パッと思いつくのは 当別町の「旧弁華別小学校」

 

栗山町の「旧雨煙別小学校」※補修済 

 

などだが規模が違いすぎる

教室棟と体育館でぐるりと四角に囲み中庭がある
体育館がまた大きい。

 

 

車は進入口付近の体育館横に停めたが
正面まで行って良かったかも知れない。

いや、やはり校舎を見上げながら歩くのもヨシだ。

 

校舎正面の写真は帰館時に撮影した。
横側の一部だけ草刈りがされていたが正面は草ぼうぼうで
草をかき分け入るのは抵抗があったが、ここまで来たのだ。

堂々たる2階建て校舎
正面に3つの玄関を設け、シンメトリーで美しい
校庭なので昔は草が無かった もっときれいに見えたと思うし
葉のないころなら中央の樹木ごしに中央玄関も見えていただろう

かといってこれを草刈りするのは容易ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育館は両側に伸びるバットレスが印象的
他の木造体育館でもよく見る光景だがこれほど見事に現存しているのは
なかなかないはず。

 

 

次から中庭の光景を。
関係者の方がいたので窓を開けてよいか確認をして撮った
2階からと1階から。

中庭は当時は樹木はあったがこんなに大きくなく
地面は、もちろん雑草は無かったとのこと。

 

 

2回目の訪問で中央の入り口から中に入ることが出来た。

用意されていたスリッパに履き替える
すぐに関係者の方が来られて、名前、住所、電話番号などを記載する。

パンフレットをいただき注意事項を見ながら自由に見て回る
一応ルートはあるが戻っても、何周してもOKだ。

 

 

 

 

【保健室】

 


手すりに大きなすべり止めが

 

【作法室】

 

【図工室】

 


※頑丈そうな防火扉

 


※増毛山道の資料室 2つの教室を使用している 興味のある方にはたまらないだろう

 

【児童会室】

 

【物品庫】

 

【教材室】


あ~懐かしい! OHPだっけ?

 

 


【図書室】※図書室は見学不可だったか?

 

【教室】

 



※体育館への渡り廊下は上部が古い!

 

 

【体育館】


非常に見ごたえのある体育館であった 特に天井のトラス構造が素敵すぎる!

 

 

【家庭科室】

 

【資料室】他の閉校校の記念の品や校章、アルバムなど多数

 

【歴史の部屋】昭和30年代の増毛小学校を再現


※ここの教室の窓枠は木製のままだった

 

【放送室】

 

【理科室】

 

【給食室】


※ここは残念ながらここでストップ

 

【校長室】

 

隣の職員室は関係者の方が使用しているので見学せず
トイレも新しい職員用トイレ(見学者が使える)以外は見学できず。

見取り図やルールを書いたリーフレットをいただけるので
ルールに基づいて見学をすること。

処々にいる関係者の方から詳しい話を聞くのが楽しいですよ

 

 

 

今回はテンションが上がりすぎていくつかのポイントを見逃すと言うドジを。

もう今年は行けないと思うのでいつか機会があったら宿題を終わらせたい
関係者の方には本当に感謝いたします。

 

※帰途に増毛の海を見下ろす


増毛の建築探訪⑤ レトロストリート

2023-06-26 20:32:06 | 増毛町

先日の日曜日、25日に増毛町に行って来ました。

主目的は増毛小学校旧校舎が、今年は6月~9月の日曜日だけ
内部見学が出来るからです。

 

朝から最高の天気で気分は上々
オロロンラインを北上し、道の駅「あいろーど厚田」で一休みだが
10時前だというのに大混雑になっていた。

 

これはもしかして増毛はどうかなと思ったら途中で車が激減
断崖せまる海沿いと長いトンネルを安全運転で快適に増毛に到着。

 

まずは昼食をと、2年前に増毛に来た時から気になっていた
古民家の「cafe' de SOBA 凜」

すぐに満席となり忙しく築何年とか聞けなかった 残念
蕎麦は手打ちで美味しかったね。

 

続いて「国稀酒造」

 

向かいに「ましけジャム工房」

 

それとラーメンの「麺屋 田中商店」

 

お食事処の「志満川」は休業していたけど住宅部分が素敵だ

 

志満川の住宅と繋がっている「今野鉄工」の3階部分

 

前回は閉まっていて見れなかった「千石蔵」

 

 

 

 

 

 

 

レトロストリートのランドマーク「旧商家 丸一本間家」

有料で内部が見れるがパスした。

 

隣の「倉庫」

 

 

向かいの「二号倉庫」

 

「旧増毛館」

 

ラーメンの「こころ」

 

向かいに「旧山形屋」

 

「風待食堂 観光案内所」

 

「旧冨田屋旅館」

 

「旧増毛駅」

 

ここで折り返しになります。

駐車場はこの駅跡地に無料の臨時駐車場が出来るので助かるし
結構な台数が停めれて安心です。

建物は歴史的建物やネットや書籍に載ったもの、
また自分で見てレトロだなと思ったものを掲載しました。

昼食場所が一苦労で人気の寿司店はじめ行列が出来る店が多い
今回も予想通り、結構な観光客数だった。

札幌から北上する車より内陸から留萌経由が多いかもね
観光客は夏場の土日が多いので飲食店は常時開けているのは難しいか…

 

次回は主目的の「増毛小学校旧校舎」です。

 

 


木造校舎・廃校 石狩市の閉校② ※2校を追加しました

2023-06-14 12:19:45 | 木造校舎・廃校

石狩市は1996年(平成8年)に市政施行 石狩市となる
この時点での各町村を石狩市として記載します。

また2005年(平成17年)の市町村合併により、厚田村、浜益村が統合されたが
両村は別枠で記載します。

石狩市の閉校(小学校) 赤字はレポート済 緑字は今回レポート

  • 石狩市立若葉小学校(2010年紅葉山小と統合し石狩市立双葉小学校へ)※新学校校舎活用
  • 石狩市立紅葉山小学校(2010年若葉小と統合し双葉小へ)※石狩市公民館『学び交流センター』
  • 石狩市立石狩小学校(2020年八幡小と統合し石狩市石狩八幡小学校へ)
  • 石狩市立八幡小学校(2020年石狩小と統合し石狩八幡小へ)
  • 石狩町立樽川小学校(1949年石狩市立花川小学校〈当時:石狩町立〉へ統合)
  • 石狩町立若生小学校(1951年発泉小と統合し石狩東小へ)
  • 石狩町立発泉小学校(1951年若生小と統合し石狩東小へ)
  • 石狩町立参泉小学校(1953年石狩市立生振小学校〈当時:石狩町立〉へ統合)
  • 石狩町立八の沢小学校(1962年五の沢小へ統合)
  • 石狩町立志美小学校(1978年花川小へ統合)
  • 石狩町立五の沢小学校(1982年)
  • 石狩町立石狩東小学校(1989年統合により八幡小へ)
  • 石狩町立高岡小学校(同上)
  • 石狩町立美登位小学校(同上)

中学校

  • 石狩町立樽川中学校〈旧〉(1973年)
  • 石狩町立石狩中学校〈旧〉(1980年統合により石狩市立石狩中学校〈当時:石狩町立〉へ)
  • 石狩町立高岡中学校(同上)
  • 石狩町立生振中学校(同上)

 

 

「旧石狩市立八幡小学校」

 

開校:平成元(1989)年
閉校:令和2(2020)年 
校舎:平成元(1989)年

石狩市八幡4丁目167

 

 

旧八幡小学校は旧石狩東、旧高岡、旧美登位の3小学校を閉校統合し
出来た小学校であった。
また平成7年には増築工事も竣工している。

平成の幕開けに開校した統合校舎は中央部分が特異であり個性がある
正面からもグラウンド側からも望むことが出来る。

正面玄関の先頭の柱はモアイ像を似せて作っておりユニークだ
校庭にはキティちゃんの石像もある。

 

こうした個性ある学校が今度は「旧石狩小学校」と令和2年に統合することになった。

校舎は当然のように八幡小学校を活用するが旧石狩小学校の円形校舎も捨てがたい。

ただやはり児童数の減少と校舎の老朽化により閉校となり
新たに「石狩八幡小学校」として両校の名前をとり再出発をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

「旧石狩町立参泉小学校」

 

開校:1902(明治35)年
閉校:昭和28(1953)年 
校舎:1902(明治35)年

石狩市生振061

 


※旧石狩町史より

 

石狩市の閉校①では旧参泉小学校を軽く触れたが、その後の調査でもう少し判ってきた。

昭和28年に生振小学校と統合し、こちらの校舎は取り壊された
だが門柱とプレートだけは生振小学校に移築されている。

では校舎はどこにあったかというと、現在は同窓生一同により「参泉小学校跡 愛郷」の石碑が建てられた
グーグルマップでは近くに「赤だもの一本木記念保護樹木」のマークがあり
当時から住民や学校のシンボルツリーであったようだ。

石狩市農業協同組合農業倉庫の横に石碑がポツンと立っている
そのおかげで昔は本当にここに学校があったんだなぁと余計に思えるものだ。

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

「旧石狩町立樽川小中学校」

 

開校:明治30(1897)年 中学:昭和23(1948)年
閉校:昭和48(1973)年 
校舎:昭和17(1942)年増改築

小樽市銭函5丁目

 

樽川というのは地名でアイヌ語の「オタオルナイ」に由来している
明治40年に石狩町(当時)と合併し石狩町樽川村となった
農業を中心として畜産業もあったという。


場所は現在の新川通を真っすぐ北上し、右に石狩新港、左に小樽へと分岐する225号線 そこを海へと向かう未舗装の直進道路があるのでまっすぐ進み、海まで出るとそこから海沿いに新港方向へ開拓されたのが樽川地区だ。

現地には「オタナイ発祥之地碑」がある。


村には、まず小学校が開設された
その後、昭和の戦後に石狩町で中学校が新設されることとなったが
樽川地区の子供は花川中学へ通学させることになった。

花川までは遠く、冬季の通学が困難であった
怒った村民は当時花川より近い手稲村に村を編入しようと一時は手稲中学に生徒を通学させた。

困った石狩町側が折れて樽川小学校内に中学校を併置した。

 

その後、昭和47年に樽川村の一帯に「石狩湾新港建設」が決定し土地を売買したり家屋の移転をよぎなくされた。
学校も同様で村と同じく歴史の幕を閉じることとなった
村が消滅したのだ。

学校があった場所は小樽市に割譲され現在は銭函5丁目である。

 

 

現在、石狩市には「(新)樽川中学校」が現存している
これは平成7年に花川南中からの分離校に「樽川」の名称を残したいとした
OBや旧住民の思いがあったからである。

※参考 「石狩市立樽川中学校HP」「たるかわの歩み」「樽川百年史」

 


ここに小中学校があったと思われる

現在は建物は無くトラックの駐車場になっていた。

学校があったことを示すものは何も見当たらなかったが…

 


※昭和39年当時の樽川村


赤囲いが樽川小中学校
緑囲いが樽川神社

オタネ浜、石狩湾新港との位置関係がわかる。
地図にある住宅ほかは、ほぼすべて解体され現在は企業の所有地か原野である。

 

このすぐそばにあった「樽川神社」は新港建設の際、東南の位置に移転された
そこには樽川小中学校の校庭にあった二宮像も一緒に移転していた。

 

 

 

移転をしている時に下半身を失ったとある
可哀そうに。

 


2022年10月撮影

※参考 「石狩市立樽川中学校HP」「たるかわの歩み」「樽川百年史」より

 

 


木造校舎・廃校 旧厚田村の閉校 ※4校を追加しました

2023-06-10 09:22:10 | 木造校舎・廃校

旧厚田村の閉校(小学校) 赤字はレポート済 緑字は今回レポート

  • 厚田村立安瀬小学校(1967年厚田小へ統合)
  • 厚田村立桂の沢小学校(1969年望来小へ統合)
  • 厚田村立正利冠小学校(同上)
  • 厚田村立古潭小学校(1990年望来小へ統合)
  • 厚田村立発足小学校(2003年厚田小へ統合)
  • 石狩市立望来小学校(2019年厚田小へ統合)
  • 石狩市立厚田小学校(2020年聚富小、厚田中、聚富中と統合し石狩市立厚田学園へ)
  • 石狩市立聚富小学校(2020年厚田小、厚田中、聚富中と統合し厚田学園へ)

    ※wikipediaより
    ※石狩市に統合後に閉校になった学校も含む

 

「旧厚田村立発足小学校」

 

開校:1903(明治36)年
閉校:2003(平成15)年
校舎:1979(昭和54)年竣工

石狩市厚田区厚田

 

旧当別町立青山中央小学校を左に見て、すぐ左折すると旧厚田村へ抜ける月形厚田線がある。

山の中の片側1車線だが交通量が少なくのどかな山道だ
その半分を過ぎたころに発足地区に入り、右手に旧校舎を見る。

校舎は道路沿いにあり、校庭、グラウンドは裏手にある
最奥にはバックネットが残っていた。

どことなくいい雰囲気を出している校舎で
やはり普通の箱型よりずっとよい。

 

厚田小学校と統合し閉校 100年の歴史を閉じた
閉校時の児童数は8名であった

「発足」の地名はアイヌ語の「ハッタラ」川の曲がりくねったよどみの多いところ に由来している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「旧厚田村立聚富小中学校」

 

開校:1899(明治32)年
閉校:2020(令和2)年
校舎:1989(平成元)年竣工

石狩市厚田区聚富256-8

 

日本海沿いを走る「日本海オロロンライン」は行楽などでよく通る道
その山側のほうに続く道があるのは知っていたが、
まさかこのような学校があるとは思わなかった。

畑作と酪農が混在した地区である。

近辺は丘陵地帯で谷間の起伏は激しい
その低くなった所へ進んでいくと校舎があった。

学校は聚富の小中併置校であり、校門の左右に小中学校のプレートが現存している
校舎の向かって右側の広い方が小学校で左側が中学校ではなかったかと推察する。

それにしても現在のこの場所では異様に大きく感じてしまう。

また立派な閉校記念碑もあった。

 

聚富小中学校は厚田小学校、厚田中学校とともに「厚田学園」に統合され閉校した。

小中学校で令和2年の閉校時の生徒数は、小学生11名、中学生13名であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「旧厚田村立望来小学校」

 

開校:1897(明治30)年
閉校:2019(令和元)年
校舎:1986(昭和61)年竣工

石狩市厚田区望来105

 

望来小学校のある場所は、比較的平地があり農村地帯である
近年は墓所やゴルフ場などに開発され、国道に面している学校でもあり
車の往来でにぎやかだ。

 

厚田小学校校舎もそうだが、白くデザイン性のある校舎が素敵だ
残念ながら立派な校門プレートは落下していた。

 

旧望来小学校は近辺の「桂の沢」と「正利冠」に教場を設置した(両校とも閉校・調査中)

令和元年に厚田小学校と統合し閉校した 閉校時児童数は5名であった。

余談だが、望来は過去の大戦時に空襲され11人が亡くなっている(うち7人が子供)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「旧厚田村立厚田小学校」

 

開校:1877(明治10)年
閉校:2020(令和2)年
校舎:1985(昭和60)年竣工

石狩市厚田区厚田109-2

 

村の冠が付く学校で市街地の北端にあり、すぐ北に「厚田学園」そして「道の駅あいろーど」が続いている。

明治10年開校の歴史ある学校で「安瀬」や「発足」に分教場を設置した。

現存している校舎は昭和60年竣工のもので、体育館は図書館として再利用されている。

白い校舎はお洒落で竣工当時はどんな評判だったのだろうか。

校門は2か所あり、奥にあるのが旧門だ
新旧両方の校門が現存している閉校はそんなにあるわけではないので貴重。

 

令和2年に厚田中学校、聚富小中学校とともに厚田学園へ移行し閉校した
閉校時の児童数は35名であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「旧厚田村立古潭小中学校」

開校:1876(明治9)年
閉校:1990(平成2)年
校舎:1971(昭和46)年竣工

石狩市厚田区古潭31

 

国道231号、日本海オロロンラインから山側に見える鮮やかな校舎
しかし近くに寄ると痛みが目立つ

このカラフルな学校は閉校後にフリースクールに転用されていたが、今はその名前もなく
静かに朽ちるのを待つだけに見える
向かいに教員住宅らしき住宅もあるが今は空家のようだ。

柵と校舎の間は校庭かな 校舎には近づかないが、遠目でカラフルさが目立つほうが良いかも知れない。

 

昭和20年7月、米軍の空襲により旧校舎は全焼となった。

 

2021年4月撮影

 

 

 


小樽市の建築探訪③ ※旧日本郵船㈱小樽支店、旧杉森喜一郎宅・旧遠藤又兵衛邸を追加しました

2023-06-06 21:11:37 | 小樽市

 

「旧日本郵船㈱ 小樽支店」 「再訪」 小樽市の建築探訪NO39

 

所在地 色内3丁目7-8
建築年 明治39(1906)年
指定等 国指定重要文化財
開館時 耐震補強を含めた大規模な保存修理工事のため
    【長期休館期間】
    2020年7月から2024年6月まで(予定)
 
 
小樽情報のSNSより旧日本郵船㈱小樽支店のシートが外されたと聞いたので行ってみた。
 
前回の訪問は2020年の10月
まさにこれからシートで囲い工事を始めますよ
のタイミングだった。
 
一見して「屋根が綺麗になった」
屋根の鉄板を交換し終わったということだろう。
 

ただ外観からすると変化は屋根と2階窓以外はわからない
その他にも素人にはわからない補修も進んでいるようだ。
 
以前と変わらない姿で戻ってくるならそれにこしたことはない
益々出来上がりが楽しみだ。
 
 
亡き親父との思い出がある場所
来年は自分だけの密かな楽しみになるだろう。
 
 
前回の写真


2020年10月撮影


 
今回の写真
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2023年5月撮影

 

 

 

 

「旧杉森喜一郎宅」「再訪」 小樽市の建築探訪NO91

 

所在地 緑3丁目9-5
建築年 昭和4(1929)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 ランチタイム 11:30~15:00 ディーナータイム 18:00~21:00 
休館日 火曜日(不定休) ※冬季クローズ12月末~3月末
入館料 見学のみは不可

 

下記の旧遠藤邸に見学に行ったあとでランチ利用とした。

1階のレストラン「パスタクラブ」が営業をしている

2020年に外観の撮影に行っているので場所はわかるし
遠藤邸からも車なら近いほうだ。

空き地の駐車場に停めて入店した。

 

 

 

 

 

玄関廻りの外側などきれいに補修されているが
中に入るとまずドアに歴史を感じる。

入口側のホールは外観から見える上げ下げ窓
これは二重窓になっていた。

サイドテーブルなども歴史を感じる
旧邸で使用していたものに見えるし、各テーブルと椅子も古そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥のホールは床の間がそのまま残っているので和室だったのだろう
欄間や屏風、掛け軸など歴史を感じるものは残されていた。

2階は「小樽ゲストハウス」の営業のため見学は出来ない
屋上や隣接している蔵も不可。

 

 

 

 

 

 

 

 

レストランはリーズナブルで気軽に利用出来て良かった
小樽の海が見えるので2階や屋上はさらに良い景色だろう。

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

 

「旧遠藤又兵衛邸」【再訪】 小樽市の建築探訪NO85

 

所在地 富岡1丁目9-4
建築年 明治39(1906)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 無し
 
 

<小樽市HPより抜粋>

この建物は、海産物卸商で富を築いた遠藤又兵衛の邸宅でした。

邸宅は、小樽港を望む高台にあり、木造瓦葺き下見板張りの武家屋敷を思わせる豪壮なつくりで、
和風を基調としながらも玄関脇の応接間に大きな三面のベイウィンドウを付けた和洋折衷住宅です。

また、重厚な門・塀には鷹などの飾り瓦が付き、全体的に良く調和のとれた建物といえます。

平成7年、小樽市都市景観賞を受賞しています。

 

富岡町は小樽港を見下ろす高台にあり豪邸が多い地区だったが
現在も数軒でその面影を見れる。

現在、立正佼成会小樽教会が使用している建物で普段は見ることが出来ないが
4年ぶりの一般公開が5/21~5/28で行われたので何とか都合をつけて最終日の28日に行ってきた。

 

普段は門越しに見るだけだが一般公開は内部見学が「無料」で出来る
お昼前の到着で常に2~3組は見学していた。

 

 

 

 

 

入口で記帳し、パンフレットをいただいた
すぐの場所に瓦や当時の模型が展示されている。

これで見ると現在現存しているのは正面部分だけである。

印象的なペイウィンドの洋室、連なる和室が見ることが出来る
このような豪邸にはよくある蔵もあったが解体された。

 

 

 

 

 

 

変わっているなと思うのは洋室(応接室)の照明でメダリオンの部分に
換気口?がある
このようなスタイルは初めて見た。

正面側の庭は少し寂しいが中庭はきっと見事なものであったろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん庭に出て撮影をしていたので空いてから行ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間にすると10分程度の見学であった
いずれにしても良いものを見せていただき主催者様に感謝したい。

 

おそらく来年も同時期に一般開放があるかと思う。

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「協和浜ビル」【再訪】 小樽市の建築探訪NO26

      
 
 
所在地 色内1丁目2-18
建築年 昭和8(1933)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 ※営業時間 11:00am ~ 2:00pm/4:00pm ~ 9:00pm
休館日 ※休日 年末年始(12月31日~1月2日)
入館料 飲食店です
 
 
歴史的建造物が食堂になって再活用されるのは利用しやすくてありがたい
この建物には中華レストラン「好」が入っている
小樽では海鮮中心の店が多いので中華料理は貴重だ。

初めて入った店内には随所に昔からの造作が垣間見れてうれしい
店員さんによると目に見える部分はなるべく手を加えないようにしているとのこと。
 
照明や空調、天井の梁飾り、それと窓枠などを確認出来た
運河に面しているビルで駐車場を持っているのもありがたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2022年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「旧磯野商店倉庫」【再訪】 小樽市の建築探訪NO34

 
所在地 色内2丁目2-14
建築年 明治39(1906)年
指定等 都市景観賞 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 ※ランチタイム11:30~15:00 ディナータイム17:00〜22:00
休館日 ※水曜日
入館料 飲食店です
 
 
以前から「海猫屋」として全国的に有名な飲食店であったが、現在は洋食レストラン「ISO」が営業している
ちなみにISOは「磯野商店」からとった名前だ。
 
店内は3階まで座席がありレンガや木材をそのまま生かしたような内装になっていた
今回は2階と3階しか見ることが出来なかったのは残念

1階入り口の複雑な窓枠も見ごたえがある。
 
土日は行列ができる人気店だ 事前に予約したので入店出来たが
生憎とこの日は予約だけで満席のため何組も帰っていった。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2022年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「水天宮」【再訪】 小樽市の建築探訪NO61

       
 
所在地 相生町3-1
建築年 大正8(1919)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 無し
休館日 無し
入館料 無し
 
 
小樽に何度も行っていると水天宮や住吉神社などは建物見学が目的ではなくなる。
水天宮は景色を見るために寄っている
実際に風景の案内看板まで出来ていた。
 
水天宮は地域の高度最高点にあるので眺めがよい
一度は外人坂を降りてみたいと思っても、いざ降り口に立つと断念してしまう
次の訪問動機は外人坂の往復だ。
 
 
 
 
 
 
 
 

旧寿原邸の仕切り壁

2022年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「旧板谷邸」【再訪】 小樽市の建築探訪NO63

      
 
 
所在地 東雲町1-19
建築年 大正15~昭和2(1926~1927)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
 
 
水天宮に車で行くと往復は旧寿原邸の前を通る1本道になる
下りの突き当りにあるマンションの敷地が旧板谷邸と繋がっている。
 
時期的に1本の紅葉が映えていた
和館と洋館のちょうど間に配置するその妙が素晴らしい
この建物に入るには隣接しているホテル「海宝楼クラブ」に宿泊すればよい。
 
そんなに高価なホテルではないので機会があれば泊まって歴史的建物を見てみたい。
 
それにしても…板谷さんも自宅の後ろにこんな大きなマンションが建つとは
思わなかっただろうねぇ。
 
 
 

2022年10月撮影
 
 
 
 
 
ついでに普通に観光もしてきたので
「天狗山」の新名物「テラス」を
 


座った位置から港を臨む
 
 
 
 
 
 
 
 
札幌への帰途に新光町にある「百想園」で遅咲きのアジサイを見てきた
アジサイにこんなに種類があるのは初めて知った。

 
 

2022年10月撮影