小学校の閉校 赤字は今回訪問
- 白老町立飛生小学校(1986年白老町立竹浦小学校へ統合)
- 白老町立森野小学校(2003年閉校。跡地を活用して研修施設「ふるさと体験館・森野」が2004年6月にオープン。)
- 白老町立緑丘小学校(2016年白老町立白老小学校へ統合)
- 白老町立社台小学校(同上)
中学校
- 白老町立森野中学校(2003年閉校。跡地を活用して研修施設「ふるさと体験館・森野」が2004年6月にオープン。)
- 白老町立萩野中学校(2013年4月に白老町立白翔中学校へ統合)
- 白老町立竹浦中学校(同上)
- 白老町立虎杖中学校(同上)
「旧白老町立森野小中学校」【NEW】
開校:昭和8(1933)年
閉校:平成15(2003)年
校舎:昭和42(1967)年竣工
白老町森野62
森野小中学校があるところは「四季彩街道」といい旧大滝村に通じている道路だ。
またその先の分岐を喜茂別、倶知安方面に向かうと最後には日本海に出て
太平洋に面した白老町から日本海に出ることができる道路である。
尚、冬季の場合は森野小中学校のすぐ先でゲートが閉じられる。
校舎はなぜここに?の閉校あるあるだが、同じ白老町の閉校 飛生小学校と同様に鉱山によって出来た学校である。
鉱山に従事する鉱員や社員等の子らのために学校が作られた。
閉校後に平成28年までは「体験館」として再活用されていたが
それも終わった。
同じく隣接して「こだま園」という障害児施設が建てられたが
これも閉業している。
今は旧大滝村に向けて走る車が素通りするしかない場所になった
赤い屋根の平屋校舎は味があるが、建物の具合からして
もはや再活用への道は厳しいものがある。
2023年9月撮影
「旧白老町立社台小学校」【NEW】
開校:明治27(1894)年
閉校:平成28(2016)年
校舎:平成2(1990)年竣工
白老町社台
白老町社台は日高地方のように、競走馬サラブレッドの牧場がある地区である。
社台小学校の閉校は平成28年とまだ10年と経っていない
学校のほとんどは閉校時のままのようだが、校門にはサラブレッドが描かれている全国でも珍しい校門であろう。
また校舎もデザイン性に富み、生徒も地域の方も町の学校として誇れる学校だったのではないかと思った。
とても素敵なファサードのこの校舎の竣工は平成2年だった。
閉校後も芸術のイベントなどに校舎が使用されたりしているので
まだまだ中も見る機会はあるだろう。
今回は限られた時間の中であったが、本来はもう少し細かいところなどを
見ておきたい校舎。
裏に回ると、すでに草ぼうぼうのグラウンドにはバックネット、遊具が健在である
またこちら側から見る校舎は遮るものがなく壮観であった。
2023年9月撮影
「旧白老町立白老小学校 旧校舎」【NEW】
開校:明治12(1879)年
閉校:平成28(2016)年
校舎:昭和31~昭和33(1956~1958)年竣工
白老町大町1丁目6-1
白老小学校は平成28年に白老小、緑丘小、社台小が統合し
新しい白老小学校となった。
統合校舎は緑丘小を使用になったため、ここは旧校舎となったが現存している。
校門側にはチェーンがあり立入禁止なのだろうが
グラウンド側は解放されており、向かいの役場の駐車場にも利用されているかもしれない。
正面玄関には看板が掲げられており、この校舎が少し前まで使われていたことがわかる。
社台小学校ほどのデザイン性は無いが玄関の形状と、コンクリートの古さが出ておりこれはこれで味がある校舎だ。
広い校庭、グラウンドには2面にバックネットがあり広さを物語っている
どこにでもあったであろう水飲み場が懐かしい。
校舎は1期2期の工事で竣工に差があるが現在は同化している
竣工時に入学できた生徒は立派な校舎を喜んだことだろう。
2023年9月撮影
「旧白老町立荻野中学校」【NEW】
開校:昭和29(1954)年
閉校:平成25(2013)年
校舎:昭和54(1979)年竣工
白老町荻野286
萩野地区は白老町の中でも西側にあり登別市側になる
平成25年に近隣地区の竹浦中、虎杖浜中と統合し白翔中学校となった。
校舎は荻野中学校を継続使用している
同敷地内には荻野小学校があり、ここに荻野の名前は残った。
校舎は近代的で立派な校舎だなと思ったら竣工は昭和54年になっている
白翔中学になってから改築をされたのだろうか?
前庭しか見ていないが、閉校記念碑など旧荻野中学を表すものは無かったと思う
おそらく校内に何か資料室のようなものがあるのだろう。
荻野小学校の方は時間的に逆光となった。
2023年9月撮影
「旧白老町立飛生小学校」
開校:明治21(1888)年
閉校:昭和61(1986)年
校舎:昭和24(1949)年竣工
白老町竹浦520
白老町の飛生には今や珍しい木造校舎が現存している。
閉校後の再活用は1986年に設立された共同アトリエ「飛生アートコミュニティ」。
普段は部外者は入ることが出来ないが、校舎内と森でのアート展示がある
「飛生芸術祭」が開催された(2023年9月9日(土)〜9月17日(日))
アートには疎いが貴重な校舎が見れることと、意外とカミサンがアートを見たい! ですと…
それで芸術祭を主目的に白老町の閉校を廻ってみた。
まずは飛生小学校まで。
ナビで簡単に行けるので迷うことは無いが、閉校あるあるで
ここに学校があったんだ の他に何もないような場所だった。
アプローチに校門が一つ残っていた しかもプレート付きで!
それでは芸術祭に入ります。
右手に校舎、左手が原っぱで今回は来訪者の駐車場として開放している
以前はここが校庭だったのだろう。
車も人も多くて賑やかだ さすが日曜日の好天でもあるが
好きな人には恒例の楽しみなのだろう。
校庭にあるオブジェなどはアートコミュニティになってから作られたものだろうね
それでは木造校舎を外側からゆっくり観ながら
校舎内へ。
ここが玄関で、芸術祭もここから入る
入場料は正面に募金箱があるので寄付という形で金額は来訪者が決める。
また同時期に白老町自体もアートイベント中なのでフライヤーなどが置かれていた。
入場するとマップを借りれます(返却)
まずは入って左側へ
中にカフェもあるが土日のみ。
玄関の右手にはプレハブ状の1室があり ここは閉校後に増設したのかも?
ちょうど時間的に絵画教室のイベント中で、絵を描く人でいっぱいだった。
体育館へ
アートコミュニティは学校の裏にある森にも作られている
閉校後に整備されたのは中々大変だっただろうと推察する。
これは子供が喜びそう
大人はこちら
森の中に教職員宿舎のような建物があり
ここも展示スペースだった。
次の予定があり30分程度で予定を組んでいたが、駆け足でも40分以上かかった
それだけ展示が多く、面白かったということ。
思ったより人が多く、特に子供連れのファミリーが多かったのが微笑ましい
小さなうちからアートに触れるのもいいものだね
飛生小学校は小さな学校なので閉校だけを見るなら15分で十分だった。
さて卒業生らしい方からのクチコミで改悪された との記載を見た
その気持ちわからないでもないが
幼稚園から小学校、中学校、高校の1.2年の学び舎をすべて失った私には
校舎が現存しているって、とても羨ましいものだと思うがどうだろうか。
2023年9月撮影