後志で小樽市は別枠とし、海沿いの積丹や山のニセコ、倶知安など道民にも本州人からも観光にお薦め出来る地区が多い
ニシンで栄えたころの番屋や廃校の再利用など、変化にとんで面白い地区だと思います。
※一部は北海道新聞社発行の「道南・道央の建築探訪」に掲載されているので番号を付記します
「旧澤田家番屋」 現、住宅
所在地:古平町字沖町
建設年:大正7(1918)
指定等:
以前は隣に似たような番屋が建っていたが焼失した
造りが似ていることから同一棟梁の作と伝えられる
一部二階建てで住宅としては充分な広さだが番屋としては小ぶりに感じる
やはり塔屋がアクセントだ
現在の施主が住んでおられるので、なるべく迷惑をかけないように撮影したい
ここからは特異なセタカムイ岩が目のまえである
旧澤田家番屋の道を奥に行くとちょっと気になる木造廃屋を見る
夏は雑草天国で全容は見れなかった
玄関や連続窓の意匠とともに側面のブロックガラス模様がレトロで素敵であった
次の沖歌トンネルを抜けると古平家族旅行村と「まりんはうすふるびら」が海岸沿いにある
車を停めて奥に見える番屋跡を訪ねる
「旧八反田家番屋と石蔵」
所在地:古平町字歌棄町
建設年:明治40(1907)年以降
指定等:
前記の焼失した番屋を持っていた八反田家の番屋と石蔵
倉庫として利用しているようだが、屋根部の損傷が激しく、
このままいけば近いうちに崩落するのではと思ってしまう
石蔵は隣接しておりそこの損傷も著しい
建物は長く大きい かつての繁栄をしのばせている
向かいは海水浴場があり季節柄涼を求め、多くの町民でにぎわっている
ここで古平町の市街地に入る
次の目的は古い米穀商店
「中村燃料米穀店」
所在地:古平町浜町171
建設年:
指定等:
近辺の良さ気な建物を
「古平町役場」 道南・道央の建築探訪 NO93
所在地:古平町浜町40-4
建設年:昭和2(1927)年
指定等:
今回の主目的はこの役場
角地に合うように設計され2方向に入口がある
左翼側が長くシンメトリーではない
アーチ型をくぐると右は階上への階段
左は役場となっている
平日だったので階段までは見れたが階上へはいかずここまで
幾度かの補修はしているがドア上部や階段手摺など木製部分は竣工時のままである
残念ながら老朽化で来年には解体し、一部は道の駅に
敷地は多目的なイベントスペースになるとのことだ
見るなら今年が間違いない
最後に塔屋まで見学会をしてくれたらうれしいが
「中央旅館」
所在地:古平町浜町43
建設年:
指定等:
中央旅館は役場の向かいにある老舗で現役の旅館だ
余市方面から来るとT字路の正面にあるので目に入る
竣工など詳しいことはわからないが、歴史のある旅館なのは間違いないと思う
道は中央旅館から右折し海側を走る 角地にもう1軒の旅館を発見
「旅館 能登谷」
所在地:古平町新地町
建設年:
指定等:
かなりのいい感じだが閉鎖されているようで残念だ
角地に合わせた多角形は役場を連想させる
こちらも情報はない
漁港が見えるロケーションだった
V
近辺の気になった建物を
「旧吉野家石蔵」
所在地:古平町新地町
建設年:大正初期
指定等:
現在は隣の「新家寿司店」の倉庫として活用されている
正面の張り出しは増築でモルタル塗りになっている
軟石の模様仕上げは独特で技術が伺える
防火扉の中にも装飾がある凝った造りだ
「古平町商工会」
所在地:古平町新地町
建設年:
指定等:
「しんち庵」
所在地:古平町新地町
建設年:
指定等:
新家寿司店石倉のはす向かいです
ここで古平町から折り返して余市町に戻る
この先の美国や積丹、半島の西側は次の機会とする
積丹半島といえばローソク島を撮らないとね
2021年8月撮影