紹介の順番は北海道新聞社発行の「道南・道央の建築探訪」2004年発行のNO順で行きます。
もはや20年近い前の本なので現存していない建物もあり
確認したところ2軒の掲載に対し、1軒は解体されていた。
ほかに指定があるもの
他のブログで情報を得たもの、探索中に見つけた気になる建物を追っていきます。
八雲町は噴火湾に面した穏やかな気候の街のイメージがあります
市町村の合併により、熊石町と統合したので全国でも類がない「日本海と太平洋両方に面した町」になった。
「跡辺家住宅」 旧梅村多十郎住宅 *道南・道央の建築探訪NO34
今回2024年10月17日の旅行では八雲町の「旧梅村多十郎住宅」を再訪問した
紅葉の時期には少し早かったことと
池の水が少なくて建物が浮いている感じがなかったことが残念。
「八雲町公民館」
「旧梅村家」を見るための駐車場はお隣の「公民館」の駐車場を使う
田上義也氏設計の公民館を見て、まだまだ大丈夫と胸をなでおろす。
※2024年10月17日撮影
ここから過去レポート
「跡辺家住宅」 旧梅村多十郎住宅 *道南・道央の建築探訪NO34
所在地 八雲町末広町152
建築年 明治40年ころ
指定等 八雲町指定文化財
開館時 開館時間 4月1日から4月30日 午前10時~午後4時30分
5月1日から10月31日 午前9時~午後5時
11月1日から12月28日午前10時~午後4時30分
※12月29日から3月31日は冬季休館です
入館料 無料
定休日 毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合は翌日)
11月1日から4月30日の期間:毎週月曜日、祝祭日、12月29日~3月31日(冬季休館)
5月1日から10月31日 午前9時~午後5時
11月1日から12月28日午前10時~午後4時30分
※12月29日から3月31日は冬季休館です
入館料 無料
定休日 毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合は翌日)
11月1日から4月30日の期間:毎週月曜日、祝祭日、12月29日~3月31日(冬季休館)
現在は「梅村庭園」として施設と庭を無料で見学が出来る。
梅村氏は愛知県の出で1892(明治25)年に入植し、農業に従事した。
その後、馬鈴薯澱粉製造や菓子製造業を営み、1912(明治45)年に梅村家別宅のあった現在の場所に、蔵・離れ・洋館からなる住宅を建て庭を造園した。
その後、馬鈴薯澱粉製造や菓子製造業を営み、1912(明治45)年に梅村家別宅のあった現在の場所に、蔵・離れ・洋館からなる住宅を建て庭を造園した。
建物自体は新しいが、明治時代からの内部がそのままになっている部屋もあり
そこから眺める庭園の美しさ
特に紅葉の時期は素晴らしいだろう。
そこから眺める庭園の美しさ
特に紅葉の時期は素晴らしいだろう。
池を挟んで邸を見ると池に浮いたように見えるところは一見の価値あり
白く塗られた土蔵もいい味を出している。
白く塗られた土蔵もいい味を出している。
訪問時は「カラスのため通行禁止」で、ベストポジションへ行けなかったのが残念
いつかは紅葉シーズンにのんびり見学したい。
いつかは紅葉シーズンにのんびり見学したい。
2022年6月撮影
「日本基督教団八雲教会」 旧日本メソジスト八雲教会 *道南・道央の建築探訪NO35
所在地 八雲町末広町132
建築年 大正11年(1922年)ころ
指定等 なし
開館時
解体
「八雲町庁舎」
所在地 八雲町住初町138
建築年 昭和36(1961)年
指定等 なし
町役場開庁時間:月曜日から金曜日 午前8時30分から午後5時15分まで
この庁舎と次の公民館は北海道の建築の父と言われた田上義也氏の作品である。
やはり長い年月の間に補修、改修があった。
もっとも顕著なのは、竣工時には屋上に小さな塔屋があった
また屋根の庇は現在は下がっているが、竣工時は逆に上に広がるデザインであった。
もっとも顕著なのは、竣工時には屋上に小さな塔屋があった
また屋根の庇は現在は下がっているが、竣工時は逆に上に広がるデザインであった。
とはいえ、まだ現役で残っているうちに見れて良かった
また八雲町、町民の皆さんの建物を大事に使う気持ちが伺える。
また八雲町、町民の皆さんの建物を大事に使う気持ちが伺える。
2022年6月撮影
「八雲町公民館」
所在地 八雲町末広町154
建築年 昭和40(1965)年
指定等 なし
開館時 月~金 9:00~22:00
土日祝 9:00~17:00
土日祝 9:00~17:00
庁舎ではおとなしめのデザインに見えたが公民館では田上氏の面目躍如といったところか?
とにかくファサードが個性的でガクガクと八の字に広がる軒とはめ込むガラスが素晴らしい。
竣工時は素通しのガラスだったようで、現在はシートが貼られたように見える。
竣工時は素通しのガラスだったようで、現在はシートが貼られたように見える。
中のPタイルも、もしかしたら竣工時のかも知れない
階段も含め、何気なく見てしまう公民館だが、物色するかのごとく見学はちょっと反省した。
階段も含め、何気なく見てしまう公民館だが、物色するかのごとく見学はちょっと反省した。
現在は教育委員会も入っているので、益々……おとなしく静かに見学しよう……。
2022年6月撮影
「SENTO」 旧草津湯
所在地 八雲町末広町30
建築年 大正期
指定等 なし
開館時 [LUNCH]11:00~15:00
定休日 月曜日
定休日 月曜日
築100年を超える銭湯をゲストハウスとカフェにリノベーションした。
下の写真が銭湯時代の正面で下の切妻部分が入り口(現在はふさがれている)
そして両側に男女の浴槽があったと思われる。
内部外部とも改修があったが、そこかしこに銭湯時代の名残りがあるらしい
特にカフェにある浴槽を活用した客席は、利用してみたいものだ。
特にカフェにある浴槽を活用した客席は、利用してみたいものだ。
2022年6月撮影
「古民家」
所在地 八雲町末広町
建築年 不明
指定等 なし
開館時 なし
散策中に見つけた古民家で
2階の窓はすべて出窓で、玄関の意匠や玄関横の窓、下見板張りにレトロさを感じる。
八雲町内をしっかり見たわけではないが、このような歴史を感じて
かつきれいに管理された住宅はほとんど見なかった。
かつきれいに管理された住宅はほとんど見なかった。
旅先で1軒でも土地の歴史ある建物を見られたのは非常にうれしいものだ。
「落部7区会館」 旧帝産航空株式会社事務所?
所在地 八雲町落部748
建築年 不明
指定等 なし
開館時 なし
この建物は未確認情報です。
建築家の田上義也氏が一時、請われて会社経営をしたことがある
それが旧帝産航空株式会社で、八雲町落部で取締役工場長を田上氏がしていた。
戦時中に軍機に使用するベニヤ板を製造していたので戦後は米軍が摂取に来て
役員である田上氏には責任を科せられるかもだったが事なきを得た。
役員である田上氏には責任を科せられるかもだったが事なきを得た。
工場がここの敷地周辺にあり、建物は事務所であったとの情報を見た。
工場の創立は昭和18年ころで、建物が現存していてもおかしくはない
工場らしき建物は見当たらないが、現在「落部7区会館」になっているこの建物は
当時のものの可能性がある。
現地に誰かいれば聞くことも出来たが誰もおらずかなわなかった。
建物は窓の小割風がなんとなく田上氏っぽくないかなあと想像するのも楽しい。
2022年6月撮影
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