喜茂別町は札幌市と接している街のひとつで
まず思いつくのが中山峠と道の駅、揚げいも、羊蹄山、アスパラガスなど
札幌から道南方面に行く場合は中山峠経由が多く、ルスツやニセコ、洞爺湖など観光地への一大ルートになっている
どちらかというと通過する町だが、その中でレトロや由緒ある建物を二つ紹介します。
「旧北海道農村工業協同(株)事務所」 現クレードル興農(株)喜茂別工場事務所
所在地:喜茂別町字喜茂別
建設年:昭和23(1948)年
元はホワイトアスパラガスの生産工場の事務所で
クレードルブランドで農家が独自に造った工場である 現在も現役でクレードル興農に社名を変更し事務所として使われている。
建物は木造2階建てで、何と言っても大きな星型の窓が印象的
星型さえも珍しいのにこれだけ大きな窓は見かけない
白枠の上げ下げ窓が多数ありこれも素敵だ
内部には階段が人造石研ぎ出し、天井など創建時のままである
喜茂別町役場の隣ではあるが企業の敷地内にあるので平日の見学は避けたほうが良さそうだ
それでも工場には近寄ったりしないこと
遠目に見ると建物を挟んで右に羊蹄山、左に尻別岳とロケーションも素晴らしい建物である。
「丸子家宅」
所在地:喜茂別町字喜茂別
建設年:昭和24(1949)年
丸子氏は農家にアスパラガスの栽培方法を指導し生産を広めた
クレードル興農の創始者である。
この自邸は本州の宮大工に依頼して建造したもの
昭和25(1950)年に高松宮が工場見学に訪れた際、離れに宿泊したことで知られる
高松宮はその後も2度訪れたそうだ。
町には見かけない純和風の平屋建築で釘が1本も使用されていないとのこと
母屋は改修されたが離れは当時の状態で保存されているようだ
木々が多い邸宅なので離れはチラっとしか見えないが
喜茂別川と羊蹄山、尻別岳のロケーションに優れた場所にある。
離れ側の庭と縁側は雪が無ければもう少しよくわかるだろう 背後は尻別岳
2021年3月撮影
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