札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

札幌の古民家(蔵・倉庫)飲食店の建築探訪③ ※3件を追加しました

2025-01-11 18:07:26 | 古民家飲食店

ここでは、いわゆる古民家カフェとか食堂、レストランなど飲食店や食品を扱う店舗を載せていきます。

ほとんどの店舗には入ったことが無いので外観が中心となり、正確な情報がないお店もあります
私が見て気になったりレトロだなぁと思うお店、たまたま通りかかったら古いけど面白い建物であったお店など

そういうことでお店自体の情報や内容は各HPなどでどうぞ(笑)

(これまでの建築探訪で紹介した建物はダブるので載せません)

 

 

「旧鎌田志ちや」

住所:中央区南10条西9丁目1-30

 

札幌市の中では比較的、木造下見板張りの家屋が見られる中央区
その住宅街の中に「旧鎌田志ちや」がある。

確かに昔の質屋はちょっと人目に付かないような中小路にあった

 

 

昔の建物らしく建物の前に堀があるのもうれしい
以前の看板をそのまま使用していたりしている

小さめだが蔵があるのも素晴らしい
現在はギャラリーに活用している。

 

建築デザインの会社が使用しながらカウンターだけで飲物を出している
食事系は無いし女性が好む店では無さそうなので、男性の一人客がちょっとコーヒーを飲みながら音楽を聴いて帰るような店舗だと思う。

 

2024年9月18日撮影

 

 

「ギャラリー犬養」

住所:豊平区豊平3条1丁目1-12



豊平区でも豊平は札幌でも早くに開けた町で
古くは国道36号線には電車が走り、その前は馬車が走っていた。

その関係で豊平川に近い1丁目には馬具を扱う店が多くあり、菊水方面へ向けて遊郭もあった
古くからの建物が多かったので1960~1980年代に建て替えが済、
今はそのころの建物が解体、新築されている。

「ギャラリー犬養」の店舗は築90年以上と言われ、木造板張りの家屋である

中小路を入った先にあり、そこだけが異空間のような佇まいだ

 

 

内部はある程度のリフォームはされているが、そこかしこに古き良き時代を思わせる。

2023年5月21日、2024年12月20日撮影

 

 

 

「MORIHICO ROASTING&COFFEE」

住所:白石区菊水8条2-1-32


築60年の旧ボイラー工場を活用したカフェ。

森彦グループは札幌市を中心にいくつも個性的なカフェを展開している
この店舗は以前は「プランテーション」という名前だった

プランテーションといえばコーヒーの大規模栽培も有名だが
植民地時代の名残りでもあり、時代に合わせて店名を変えたのかも知れない。

 

 

 

 

元々は工場なので広い面積に高い天井を活かし、コーヒーの焙煎と販売スペース、キッチンを1階にし、2階にカフェスペースを集約している。

お洒落で個性的な店舗が多いので内部はどこまでが工場時代のものなのかは不明だが
随所にそれらしい造作も見られる。

 

 

 

 

 

屋根裏部屋もある

2019年6月29日、2024年9月27日撮影

 

 

 

 

ここから過去レポート

 

「珈房 サッポロ珈琲館 本店」

住所:西区八軒1条西3丁目1-63


2022年4月撮影

 

元北海道工業試験場の建物を活用したカフェ。
工業試験場は大正12年から西区のこの地に設置され随時研究棟が建設された
その後、昭和52年に現在の北区(北大敷地内)に移転している。

JR琴似駅付近は昔は工場が多く、すぐ近くに缶詰工場もあり、今も現存している事務所が歴史的建築物になっている。
店舗に隣接している道警の琴似庁舎が広い敷地を持っているので試験場の名残かも知れない。

建物は庁舎を改装したものであり、特に内装にそれが見られ天井も高く、当時を彷彿とさせる箇所もある
庁舎らしく箱型だが玄関が印象的だ。

サッポロ珈琲館は平成元年に工房をここに移し現在に至る
市内でも北円山店、平岸店、月寒店など歴史的建物をリノベーションして活用しており
レトロ建物が好きな人には素晴らしい会社であるといえよう。

 

 

 

「カフェレストラン 薫月」

住所:北区北25条西8丁目3-15


2021年8月撮影

 

薫月(かおるづき)は札幌北高のすぐ横にある住宅街のレストランであり
いわゆる古民家である。

玄関廻りは綺麗に塗装され窓枠は白枠に。
印象的なのは一部2階建ての窓が正面を向いており、ハーフティンバーと窓の桟が印象的で
この桟のスタイルは木々で見えないが1階の窓にもありそう。

薫月は2004年にオープンしているイタリアンのお店で味の評判が良さそうだ
飲食店がリノベーションをしてくれると利用しやすく中が拝見出来る。

コロナ過が少し落ち着いたらぜひ利用したいものだ。

 

 

 

「ル・クレエ」

住所:東区北13条東3丁目1-3


2021年7月撮影

 

「ル・クレエ」は南向きの一方通行に面しており、天使大学、天使病院が隣にある。
店舗は2007年にオープンしており、建物は昭和初期に建てられた民家をリノベーションしたものである。

北区の「薫月」と似ているところは、2階の窓とイタリアンということ。
特に西向き正面玄関側にある2階の丸窓とアーチ型の窓が印象的だ
また南側に廻ってみると中小2つの菱形窓もある。
これらはリノベ後に取り付けたと思うがどうか?

過去に2度ほど利用しているが、特にランチはリーズナブルでコスパ良く
味も良いと思う。

古民家はちょっと暗さがあるくらいが落ち着ける
その点では申し分ないと思うが。

 

 

 

「ル・パティシエ・フルタ」

住所:東区本町1条2丁目1-10


2021年1月撮影


東区はタマネギが名産でタマネギ倉庫が各町にある
ここは1940年代に建てられたタマネギ倉庫であった。

所有者は法邑家で倉庫の後にアトリエ、カフェの「品品法邑」を営業しており
今も表示は残っていた。
すぐ近くにギャラリーもあり、かつてはカフェも併用していたので以前は何度か利用したことがある。

カフェ時代の壁は白く塗られたり、絵が描いてあったりしたが
2016年に現在のお店がオープンしてから目立つ色になった。

ル・パティシエ・フルタのオーナーシェフはいくつかの賞を取る実力者で札幌のスィーツ界では有名だ。

 

 

 

「Nancy」

住所:中央区南15条西8丁目1-32


2021年8月撮影

 

この建物に関して情報は無く建築年も所有者も結局わからなかった
だが特徴あるファサードと壁の状態、何より上部にある屋号により古いものと判断した。

元々店舗が面している通称「東屯田通」は札幌でも歴史のある地区で
商業の盛んな地区である。

ネットでは分からなかったが、何かの手がかりが無いか探してみる
カフェナンシーはアンティークショップも兼ねており、固定ファンがいそうなお店だ。

 

 

 

「ありんこ研修所」

住所:中央区北4条西7丁目1


2021年8月撮影


建物は木造2階建て、店舗兼住宅として昭和10年頃に建てられたようだ
京王プラザホテル札幌の前にあり賑やかな駅前で歴史のある姿を遠慮気味に誇っている。
正面は塗装や修繕されているようだが横や裏に廻ると痛みがわかる。

「ありんこ」は1978年設立で「おにぎり」の製造・販売店である。
1989年にこの店舗がオープンし、昼は近隣の会社員で賑わっていた。

現在は研修所として営業はしていない。

 

 

 

「ヤキニクネコスタイル」

住所:中央区大通西14丁目3-20


2021年2月撮影

 

昭和中期に建てられた民家をリノベーションして営業をている
大通西14丁目という立地にビルではなく、このような民家が残っていたことに驚く。

中通りに建っている建物は現在の壁色からしてとても目立つ
ここ数年は飲食店が数店入っていたようだ
壁の色や中通りに面した細長い小さな窓は改装したもの。

ヤキニクネコスタイルは記憶違いでなければ同オーナーが猫を見ながらの飲食店から
猫を見ながら焼き肉にチェンジしたものだ。

 

 

 

「円山バル 地球防衛軍」

住所:中央区南6条西17丁目2-6


2021年7月撮影

 

こちらも情報は少なくて、推測だがこの店舗は昭和初期~戦後すぐくらいまでの住宅建築?
店舗前には木々が多く全景は撮っていないが桜の時期には綺麗だそうだ。

玄関や窓上部の細かい格子桟がお洒落に見える
中も見てみたいが場所柄お酒が飲みたくなるね。

お店は2006年頃から営業しているようでスペインやイタリアンが中心だ
長らく続いているのは味と雰囲気が良く固定客がいるからだろう。

 


小樽市の建築探訪⑥

2025-01-05 18:09:30 | 小樽市

2024年末に1軒の再訪問です

 

 

「旧坂牛直太郎 邸」

 

建築年 昭和2(1927)年
設 計 田上義也
指 定 小樽市都市景観賞

住 所 小樽市入船5丁目8-15

 

※小樽市のHPより

>坂牛直太郎の邸宅として、小樽公園南側の白樺林に面した角地に建てられ、周囲の自然と調和した洋風の建物です。
薄緑色の横羽目板打ちの腰壁と白い漆喰塗りが対比した外観や1階の八角形の応接間が特徴的です。
直太郎は、この邸宅で弁護士を開業しました。
設計はアメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトに師事した田上義也です。
室内には田上のデザインした家具が置かれ、隣接する煉瓦塀には彫り込みのサインも残されています。>

 

小樽市民にとっても、また建築ファンにとっても、田上義也ファンにとっても大事な建物であるが映画「Love Letter」のロケ地の一つでもある。映画の中ではほんの数秒の映り込みであった。

主人公の家として使用されたのが、これも田上義也氏の作品である銭函の「旧坂別邸」であったが残念ながら2007年に火事のため焼失した。

ロケ地巡りで度々紹介されており、特に昨年末に主演の「中山美穂」さんが急逝したため私も再度見たくなったので所用の合間に行って見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう複数回の訪問である
目の前に小樽公園があるがその横に小学校が新築されるとは坂牛さんも驚いていることだろう。


ここからは天狗山も良く見える
小樽公園の頂点まで行けば海が見える
いいところに家を建てたものだ。

 

 

ちなみに隣家はかつて奥様の実家である上田家(旧小樽新聞社主)
がその後に建設し、田上作品が2棟並んでいた。

現在は解体、新築されているので当時の面影はない
ただ、坂牛家側の堀に田上氏直筆のサインと建設年が彫られており
今でも確認することが出来る。(隣家の敷地から観ることになるので無理をしないでください)

 

 

 

 

下の写真は1931年に発行された 「田上建築畫集」より

 

 

デザイン画と写真はどう見ても「坂牛邸」に見えるが
本の表記は「阪手氏の家」だ?

 

 

 

「坂牛」と「阪手」
読み方や文字が似ている

単純に間違ったか、発行本なので施主に迷惑がかからぬようにわざと表記を変えたか

あるいはもう1棟「阪手氏」の家があったのだろうか
考えるまでは楽しいが検証は困難だろう。

 

 

小樽は函館同様に何度行っても素敵なレトロ建物見学で楽しめる
また古民家を改造したカフェなどの飲食店も多いので今年は
ロケ地巡りと併せて行ってみたい。

2024年12月30日撮影

 


解体された建物 札幌市②

2024-12-17 00:00:15 | 解体

2020年の8月くらいからレトロ・モダンな建物を撮影して来ましたが
この1年の間でも解体された建物がいくつかあります。

古い建物を中心に撮ってきたので解体されることが多いのは必然で
仕方がないと思いながらも素敵な建物が無くなるのは残念だなと思う。

このカテゴリーでは札幌市のそんな建物を記録していきます

 

 

「旧オリンピアビル」 

 

建設年:1970年(昭和45年)
撮影年:2024年10月、12月
解体年:2024年11月~2025年見込
住 所:札幌市南区真駒内本町5丁目2-1


真駒内通りには1972年に開催された「札幌オリンピック」のメイン会場であった屋外競技場(現:真駒内セキスイハイムスタジアムと屋内競技場(現:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)が現存している

かつては選手村も真駒内にあり団地として再活用された。

その真駒内通りに面する「旧オリンピアビル」は札幌オリンピックに先駆けて1970年に竣工した。

1972年、1987年に増築されたとの情報を見た
1~2階は店舗で3~5階は市営住宅だった。

市営住宅の住人はすでに平成の半ばに転居しており
所有者が変わって解体になるようだ。

11月から解体を始め、訪問日の12月14日は4階の内部解体工事をしていた。

以前から古さで一際目立つ建物だっただけに解体はやむを得ないだろう

 

 

 

 

 

 

 

初めての撮影は今年の10月で解体の情報を見たので行って見た

 

 

 

エスカレーターがあるビル

 

 


タイル壁の建物と隣が増築部分の境だろうか


 

 


裏側は確かに増築したように見える

 

かつてこのドアの向こうには「オリンピアビル飲食街」があった
地下は無いので1階の真駒内通りとは逆側かと思う。


1階の店舗跡にはエスカレーターがあるのがガラス越しに見えて驚いた
まだファサードから営業しているかも?と思ったり
閉店の貼り紙がある店舗もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ぐるりと裏側に廻ると螺旋階段があったが、
二つもあった!

やはり増築部分にも取り付けたのだろうね

 

ガラスブロックもいいなぁ

 

 

中々面白く味のあるビルだった

全部の解体には年を越すと思うのだが。

 

ちなみに真駒内通りを挟んだ斜め向かいにある「マコマナイプラザビル」
1970年竣工の建物。

こちらは1階のテナントが営業中だが、上階の住人はいないようだ
そしてやはり歴史を感ずるビルだ。

 

 


札幌市南区の建築探訪③ ※定山渓を追加しました

2024-12-13 21:34:53 | 札幌市南区


南区定山渓は歴史のある温泉町
インバウンドなどのブームもあり、宿泊施設は次々とスクラップ&ビルトで新しい施設が多い
だがよく見ると歴史を感じる建物がある


また北海道の建築家「田上義也氏」設計の建物跡地も見てきました。

 

「定山渓ホテル」



※ホテル公式サイトより 昭和初期

 

所在地 南区定山渓
建築年 (確認中)年

 

「定山渓ホテル」は定山渓随一の老舗大型ホテルで、豊平川沿いにあり場所も良い
開業は大正7年(1918年)とある


現在は残念ながら令和3年(2021年)5月から休業中である

※公式サイトは見ることが出来る「定山渓ホテル」


入口から川沿いに奥行きが長いホテル
一番奥は「二見公園」の入口まで通ずる

その一番奥側が大浴場なのだが、このような箇所がある

 

 

 

 

円形で窓がお洒落ではないか

こちら側だと半円に見えるが、川側も円くなっている
撮影当日は雪が積もっており川に降りることは考えなかったが
二見公園から降りれるかも知れない

ただ敷地内になるかも知れないので注意したい。

 

 

HPの写真や見取り図からすると浴場ではない
湯元かボイラー関係の施設だろうか?


※ホテル公式サイトより 右端の部分

 

また昔のホテルやマンションによく見られた外付けの「螺旋階段」が今見るとお洒落で美しく感じる

 


※2024年12月1日撮影

 

営業再開を待たれるが、すでに3年半の年数が経っている
温泉ホテルの再開にはハードルが高いかも知れない。

 

 

「旧営林署」

 

所在地 南区定山渓
建築年 (確認中)年

 

国道230号線で定山渓温泉街を抜けて中山峠へ向かう途中
豊平峡ダムへの道を左に分ける手前、
左側に広めの駐車場とトイレがある。

ここに車を停めて温泉街方向へ徒歩へ戻ると山側にある
立入禁止の建物が旧営林署の建物である。

 

 

 

 

パッと見は昔の古い学校校舎に見える
平屋だし木造モルタル造りかも知れない

 

過去の住宅地図だと民家が並んで建つが
少しの年数が経つと旧営林署が大きくなっている

民家を購入し増築したのだろうか
一度解体して新築したのかは未確認だが・・・

※昭和44年度住宅地図


※昭和56年度住宅地図

 

現在は「定山渓ファーム」の看板があり(2枚目の写真)、国道沿いにのぼりも立てていた
だが建物自体は使っていないように見えた。

 

現在の営林署石狩森林管理署 定山渓合同森林事務所)
は国道230号線を挟んで向かいにある
下の写真は現在の森林事務所から撮影した。

 

 

この辺は体育館に見えなくもないが・・・
縦長の窓はやはり歴史を感じる


※2024年12月1日撮影

 

 

「旧定山渓ユースホステル跡地」

 

所在地 南区定山渓
建築年 (確認中)年

 

北海道の建築家「田上義也」氏の設計であった

田上氏と「北海道ユースホステル協会」は人を介して強い繋がりがあり、
昭和40年(1965年)に役員として常任理事に
昭和45年(1970年)から会長となった。

「日本ユースホステル協会」が直営する全国第一号が
昭和35(1960)年に田上氏が設計した「支笏湖ユースホステル」。

田上氏は全国に14か所のユースホステルを設計されたと記載があり
「定山渓ユースホステル」もその一つ

 

 

建物はすでに解体されているが、どの辺にあったのか確認に行ってみた。

場所は定山渓温泉の国道230号線沿いにある「定山渓小学校」の
裏手にあった。

細い小路には当日雪が積もり、午前中とはいえ10時過ぎでも
車や人が通った形跡がない小路に面していた。

 

当時の住宅地図と場所を照らし合わせたが、どうもひっかかるのがホステルの過去写真に写る階段だ


※75‘北海道ユースホステル(㈶日本ユース・ホステル協会監修)より


中央の玄関から階段が写っているのが見えるでしょうか
手前の柵は定山渓小学校の柵と思われる。

実際に土地には段差があり、それと思わしき階段が残っていた
上部(跡地)は空地である。

雪でわかりづらいが確かに階段はある。

 

昭和44年度版(1969年)ではユースホステルの裏側に2軒の住宅がある

 

昭和47年度版(1972年)ではその住宅の分もユースホステルになった
上のホステルの写真の右側になんとなく増築したのでは?のはみ出した箇所が見える。
これは住宅を解体し増築したということかは不明

 

昭和54年度版(1979年)では「階段がある場所は空白でユースホステルは隣にある」

これだとユースホステル自体が小さくなっているではないか

 

しかしホステルの写真をよく見ると左側に箱型の住宅らしき建物が写っている
ストリートビューでも確認したがその建物は補修され現在もある建物に見える

そして階段も右側に写っている この位置関係で良いのでは?


※ストリートビューより


実際に見て左にある茶色の建物とユースホステルの写真と似ていないか?

※2024年12月1日撮影

以上のことから、やはり現在も残っている階段の真正面にユースホステルが建っていたと判断したがどうだろうか

 

 

 

また当時の住宅地図では「渓林荘」とある場所の現在は「湯の花 定山渓殿」となっている。


 

この温泉施設は新築されたようだが
左の上端にある「渓山荘」表記の場所

ここには現在、古めの建物があった
現在、一部リフォーム中に見えたがよく見ると門もあり一般住宅なのだろうか?

 

 


※2024年12月1日撮影

 

 

 

「旧定山渓グランドホテル瑞苑跡地」


※2021年1月撮影

 

所在地 南区定山渓
建築年 昭和32(1957)年

 

北海道の建築家「田上義也」氏の設計であった

初訪問は2021年1月
やはり雪のある時に行った

この時はすでにホテルとしての役目を終え、従業員寮として使われていたがそれも終わって空き家のようだった。

公園と川を見下ろす高台の上に高層のホテルなので眺めは良かっただろう。

 

当初のホテル名は「定山渓ニューグランドホテル」で、2000年に「福寿苑」に改名。
 依頼主は国道側の「定山渓グランドホテル瑞苑」と思われる。

最終的に営業としては、平成26(2014)年2月23日 廃業した。

 

 

現在、二見公園側から見上げる(グリーンの柵がある場所)

足湯の建物が出来ていた

 


※2024年12月1日撮影

 



※2021年1月撮影

 

建物は2021年に解体され、足湯の施設がポツンとあるだけだ
ロープが張られ立入、駐車は出来ない

撮影した年に解体されたので間に合ったと言うべきだろう。

 


※2024年12月1日撮影

 


※2021年1月撮影

 


※2024年12月1日撮影

 

この場所は、またいつか新しい宿泊施設に変わっているかも知れないな。

 

 

※定山渓は歴史があるだけにもう少し探索してみたい

 

 

ここから過去レポート

 

 

「エドウィン・ダン記念館」 旧北海道庁真駒内種畜場事務所

所在地 南区真駒内泉1丁目6
建築年 明治20(1887)年
指定等 登録有形文化財、さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 夏期開館日:4月1日から10月31日まで(午前9時30分から午後4時30分まで。毎週水曜日は休館日。)
    冬期開館日:11月1日から3月31日まで(金曜日、土曜日、日曜日のみ開館。午前9時30分から午後4時30分まで。年末年始は休館日) 
入館料 無料(記帳あり)
 
 
約4年ぶりの再訪
今回は記念館にある珍しい「オンコ桜」、「エドウィン・ダン記念公園」の桜花見と併せて行ってきた。
 
車は買物があるので近くのスーパーへ
すぐ近くの南区役所の駐車場でも良いと思います。
 
最初に記念公園へ
ここは小さいながらも池があり、芝生や子供が遊べる遊具がある
また桜もあり、池のほとりのしだれ桜が特に良かった。
 
公園の中心部にエドウィンダンの銅像がある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それでは記念館へ
まず外の「オンコ桜」を見る
これはオンコの木に、おそらく鳥が運んだであろう種から桜の木が伸び開花している。
 
 
記念館の係の方より昨日までが最高に良かったが夜半の風でかなり花が散ってしまい驚いています とのことだった。
 
 
 
記念館は無料で記帳して見学
先ほどの係の方より、この出窓前に座ってみる「オンコ桜」が綺麗ですと教えてもらい、テラスにも出れるのでどうぞとのことだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
テラスからは記念公園を見下ろすように見える
管理は丁寧に綺麗にされていた。
 
 
 
 
 
 
記念館は現在の自衛隊基地の場所にあったもので、移築したもので、100%当時の建材を使用しているわけではないようだ。
 
 
エドウィンダンが創った真駒内種畜場は、第二次大戦後に進駐軍に徴収され基地化された その後に返還され現在の自衛隊基地に至る。
基地は地下鉄「自衛隊前」にあり事前予約で見学もできる。
 
 
 
 


2024年4月28日撮影
 
 
 

木造校舎・廃校 ニセコ町の閉校 ※1軒を追加しました

2024-12-03 11:18:44 | 木造校舎・廃校

ニセコ町の閉校(小学校) 赤字は今回レポート 緑字は過去レポート 

  • ニセコ村立桂小学校(1947年)
  • ニセコ町立王子小学校(1961年狩太小〈現:ニセコ町立ニセコ小学校〉へ統合)
  • ニセコ町立曽我小学校(1968年ニセコ小へ統合)
  • ニセコ町立藤山小学校(1981年ニセコ小へ統合)
  • ニセコ町立福井小学校(1990年ニセコ小へ統合)
  • ニセコ町立宮田小学校(2006年ニセコ小へ統合)

(中学校)

  • ニセコ町立ニセコ中学校〈旧〉(1967年統合によりニセコ町立ニセコ中学校〈新〉旧校舎となり、1968年新校舎に移転)
  • ニセコ町立近藤中学校(1967年ニセコ中〈新〉近藤校舎となり、1969年新校舎に移転)
  • ニセコ町立福井中学校(1967年ニセコ中〈新〉福井校舎となり、1969年新校舎に移転)
  • ニセコ町・蘭越町学校組合立桂中学校(1976年蘭越中へ統合)

 

「旧ニセコ町・蘭越町学校組合立桂中学校」NEW


※ニセコ町史より

 

開校:昭和22(1947)年
閉校:昭和51(1976)年
校舎:(確認中)年竣工

ニセコ西富198−2

ナビ「住所」


「学校組合立」とは

組合立学校:地方自治法に定める一部事務組合(※)が設置する学校をいう。
※複数の普通地方公共団体や特別区が、行政サービスの一部を共同で行うことを目的として設置する特別地方公共団体。

○ 現在、組合立学校は小学校11校、中学校25校、高等学校3校。
※令和2年度学校基本調査より。

以上の通り全国にあり

 

旧学校があった場所はニセコ町になるが、林の向こう側はすぐ川で
対岸は蘭越町である。

現在は建築事務所の敷地に看板があり、学校の経緯が説明されている

 

 

すでに原野となった校舎跡には、鉄棒とかつてポールの支柱であったと思われる基礎が残っていた。

かなり前の閉校であり校舎の解体はやむなしだが
鉄棒があるのは中学校では珍しい?

「旧桂小学校」の閉校が1947年であり先に閉校したので併置校舎かも知れない
小学校も一緒なら鉄棒があってもおかしくはない。

 

 

 

 

今回は天気が今一つだったが、ここからはニセコの山が良く見えるはず

後志の海沿いから内陸部を通って帰途したが
海あり山ありで実に楽しい行程であった

 

※留寿都村にて

2024年11月3日撮影

 

次回来年の後志地区巡りは

島松村まで足を延ばすか
積丹半島の西部地区を行くか
共和町や仁木町の残りを廻るか、楽しみが尽きない。

 

 

ここから過去レポート

 

「旧ニセコ町立福井小学校」※再訪しました

 

開校:1905(明治38)年
閉校:1990(平成2)年
校舎:()年竣工

ニセコ町福井379-2


*ニセコ町史より

 

今回の訪問紀は、秋に道南地区に行くがレトロ建物も廃校もたくさんあり
あれもこれも廻っている時間は無いので、必ず行きたい閉校を中心に先に廻ってしまおうと考えた

そうして紀行ルートを考えると、トップにこの学校がルート上にあった

2021年にニセコ町の4校を廻った時は11月だがまさかの雪で
門柱や記念碑など見ることが出来なかった
今回はベストな状態で見れるはず。


敷地横に広い駐車場があるのがありがたい
前回はここからニセコ連山と羊蹄山を見たが、今回は曇天のため残念

まず校門へ ここには校名プレートがしっかり残っている
上記の現役当時の写真で同じものと判断できる。

 

 

次に前回見れなかった「閉校記念碑」

前面にタイトルと下段に校歌、校章
裏面に沿革があった 綺麗な記念碑である

校庭にはポールがあったが遊具などは見当たらず

 

校舎は、数度の補修があり綺麗な状態だ
外観自体は竣工時に近いように見える

 

旧福井小学校を思わせるのは奥にある体育館?
これは外側の補修は壁の一部と窓枠、屋根以外にほとんど見られないので竣工時を思わせる
これがいい

 

さらにその奥に行くと、現在使用されている木材が積まれており
その奥に木製のもの これはブランコの支柱なのでは?

 

まず最初に見たいところが見れて満足な1軒目だった

 

2024年7月26日撮影

 

ここから2021年11月訪問記録

 


訪問時の積雪のおかげで校舎の正面は逆光で
校門の正面からと校名プレート、閉校記念碑も撮影は出来なかった。

現在の建物は福井地区のコミュニティセンターとして校舎も改築され活用されている
新しい建物は木造とはいえ綺麗である
遠目に雪の中に校門が見えるので来年に機会があれば正面からみてみたい。

建物の横側の道路からニセコ連山と羊蹄山が見えるロケーションだ
さらに裏側を見て歩くと、これは改築していないだろう旧校舎の一部があった
教室2つ分だろうか旧体育館だろうか

いずれにしても新しく綺麗になった建物より当時の名残りのほうが嬉しく感じた。



 

 

 

 

 

 

 

 

 


2021年11月撮影

 

 

 

「旧ニセコ町立曽我小学校」

 

開校:1903(明治36)年
閉校:1968(昭和43)年
校舎:()年竣工

ニセコ町曽我120



*ニセコ町史より

旧曽我小学校があった場所は小さなアップダウンのある小高い場所にある
校門と校名プレートが残っていて良かった
片側の門柱には何も無いが奥にニセコアンヌプリが綺麗に見える。

現在、校舎のあった場所には町の施設「曽我活性化センター」としてきれいな建物が建っている
建物の奥側に二宮像があり、現駐車場スペースから奥が校庭でだったであろう。

その奥にも石碑が二つ見えるが積雪のため未確認
駐車場から入口を見ると奥に羊蹄山がそびえていた。

土地の名前は人の名前で開拓をした人から付けたらしい
ニセコ町史に古い校舎の写真があるが校舎の裏から伸びている樹木は
現在も残っている木ではないか? シンボルツリーとして残してほしいね。

 

 

 

 

 

 


2021年11月撮影

 

 

 

「旧ニセコ町立藤山小学校」

 

開校:1907(明治40)年
閉校:1981(昭和56)年
校舎:1933(昭和8)年竣工

ニセコ町ニセコ336


*ニセコ町史より

 

増改築こそあれど藤山小学校は竣工当時に近い姿を残している
塗装や窓枠などつい最近も補修したように綺麗だ
訪問時は雪が積もっていたが夏には広い校庭やグラウンドが綺麗に見えるはず

校舎のバックにアンヌプリ、校庭の正面には昆布岳というロケーションだ
以前から宿泊施設として閉校後に再活用されており
現在はフレンチレストランが宿泊も兼ねて使用している。

敷地内に入るにはやはりお店を利用することだろう
日時によってはランチメニューやドリンクのみでもOKかも知れないよ。


 

 

 

 

 

 

 

 


2021年11月撮影

 

 

 

「旧ニセコ町立宮田小学校」

 

開校:1904(明治37)年
閉校:2006(平成18)年
校舎:1990(平成2)年竣工

ニセコ町宮田


校舎は平成2年の竣工のため他の閉校に比べると新しい校舎である
とはいえコンクリートの四角い箱のような味気ない建物ではなく
なんとデザイン性にとんでいるのだろう。

正面玄関の上に旧学校の校章と塔があり
右手にアーチ型の施設を超えて体育館のモダンなファサード

特に体育館は裏手の校庭側から見たほうが素敵だった
一直線に伸びる教室棟の奥に結婚式場のチャペルとも見間違うような窓。

現在は北海道開発局が利用しているが、この素敵な建物はぜひとも活用してほしい
ちなみに正面玄関前に学校100周年の碑もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2021年11月撮影