1897年、創刊以来114年 宮城県を中心に東北6県を発行地域とする地方紙・河北新報。
昨年3月の東日本大震災では、沿岸の支局流失、本社組版倒壊、販売員十数名の犠牲者を出すなど
大きな被害を受けます。
その困難の中で「被災者に寄り添う」を合言葉に、避難所の読者に毎日 新聞を届けた人々を描きます。
あの地震と津波の中で、身内に被災者の居る中で、読者に事実を、情報を伝えようとした人たちがいた…。
それだけで、この国はまだやれるんじゃないか、そんな気持ちにさせてくれます。
2011年度新聞協会賞・編集部門受賞 (文藝春秋 1,400円)