ケーブルテレビの『デンバー動物クリニック』の中で、暴漢にナイフで襲われて、連れていた犬が飼い主さん(男の人)を守って刺されたと言う話があった。
犬の肩には刺し傷がパックリと穴を開けていて痛々しかった。
傷の方は何針か縫っただけで大丈夫だったけど、いざという時に、自分を犠牲にして飼い主さんを守る犬に感涙した。
致命傷になる様な傷じゃなくて本当に良かった…飼い主さんも安堵の表情。
かりなはどうだろう?
この臆病者(犬)が飼い主を守ってくれるだろうか?…多分、先に逃げちゃうだろうなぁ。
でも、身代わりになって貰っても後味悪いしなぁ。
うん!やっぱりかりなは、臆病だから逃げて欲しい。かりながあの犬の様に傷を負うのは悲しいから。
ふと、かりなに目をやると・・・
・・・うん、うん、かりなには身代わりになってもらおう、そうしよう。
かりなの寝姿にテンションダダ下りの飼い主なのでしたぁ。
★おまけの話★
昔の事。
土曜日、少し早めに仕事を終えて家に帰ると、その日、休みだった姉が普通に迎えてくれた。
何の用事だったか忘れたけど、庭に出て行くと、お隣のおばちゃんがブロック越しに何故か微笑みながら手招きしている。
近付くと小声で
「お姉さんの具合はどう?」
と、聞く。
何を言っているのだろう?
「普通に家にいますけど何か?」
すると、おばちゃんは怪訝な顔で
「あら?お姉さんは救急車で運ばれていったのよ」
・・・
「え"ーーーーーっ!」
慌てて家に入って姉に聞く。
「お姉ちゃん、救急車で運ばれたって?」
姉は溜息をひとつ吐き
「人の口に戸は立てられんな」
と、言った。
姉はカレーを食べて軽い食中毒を起こし、吐き気が止まらず、動けないので救急車を呼んだみたいだ。出す物を出したら良くなったらしく、点滴をして帰って来たところだった。
少し落ち着いたら話すつもりだったとか。
因みにアホの飼い主は「人の口に戸は立てられぬ」と言うことわざをこの時覚えたのだった