地震雷火事かりな

その日は雷が朝から鳴っていた。

例の如く、暴れるかりなをケージに閉じ込めた。

日曜で、飼い主姉もいるので、昼過ぎにケージから出す。

雷は遠くで鳴っているが、大人しく巣（テーブルの下）で寝ていた。

遊びに来ていた友達を送る為に、かりなを連れ送りに行く。

雨が降ったり止んだりの１日だったが、ちょうど曇ってる時間で良かった。

なんて話していると、かりながウンチングスタイル。その時である。

ゴロゴロと雷が鳴った。

かりなが驚いて走り出す。

友達と一緒にかりなを宥める。

再びウンチングスタイル、その時また雷。ウンチが出来ない腹いせか？かりなが大暴れする。外でこんなになるのは初めてだ。もう手がつけられない。

心配する友達を大丈夫だからと帰らせて、あっちへこっちへ走り回るかりなのリードを引っ張りながら飼い主姉へ迎えに来てくれとヘルプの電話。

かりなは少し落ち着いたのか、やっとウンチが出来た。が、まだあっちへこっちへ走る。引き寄せて宥める度、短パンがかりなの足跡でびしょ濡れになる。

その時、飼い主姉が息を切らせて登場。

何故かいきなり落ち着くかりな。

「えーっ！」

今までのあのご乱心は何処へ？

かりなはお行儀良く帰路に。

かりなは雷が怖いのだろうが、飼い主はかりなが怖いぞ

それでいいのだ。

　

★おまけの話★

軽井沢に行った時の話。

別荘なんて関係ないので、大きなショッピングモールに行く。

連休だったのでやたらと人が多い。

家族連れや若いカップル、熟年カップ等々、実に様々な人達があてがあるのかないのか、ブラブラと楽しげに歩いている。

実に平和だ。

「この人達は、何の不自由もなしに生きてんだろうなぁ」

　なんて考えながら軽井沢と言う地名だけで疎外感。

ふと、ベビーカーを押している人が多い事に気付く。

「赤ちゃんを連れてる人が多いなぁ」

　若い人からお年寄りまで…

よくよく見ると、ベビーカーに乗っているのは犬だ。チワワから柴犬まで、流石に大型犬を乗っけてる人はいなかったが、可愛い洋服を着せられた犬が乗っているのだ。

これはお散歩なのか？オシャレなのか？

殆どの人が押しているベビーカーには、犬が乗っているのだ

足が悪かったり老犬だったりする訳ではなく、可愛いワンコがお行儀良くベビーカーでお散歩？をしている。

流石、軽井沢。

「犬は歩かず棒に当たらず」