あさが来た!
「おはようさんだす」
ここみが鳴きながらやって来る。
そして、ここみの朝ごはんを作れの営業が始まる。
朝のワイドショーが見たいのに、鳴いてスリスリして来る。
これがしつこい。
ここみはきっと妖怪すねこすりだ(すでに猫又だけど…)
ここみに追い立てられる様に台所に。
他の猫さんたちの餌も作らなければならないので大変だ。
最初はここみだけ先にあげていたのだが、吐いた時にすぐ片付けられないので、ほぼ一緒にあげる事にしている(高齢のここみは良く吐く)
作る間もここみは営業をやめない。
踏みそうになっても(フニャーっと鳴いて怒る癖に)お構いなしにスリスリする。
すでに妖怪すねこすりと化している。
ここみと他の猫さんたちに餌をあげて、ここみの営業のお仕事は終わり…
いや、まだ終わらない。
次はミルクの番だ。
そして、ここみの営業部長のお仕事は続く…
妖怪すねこすり(魚こすりだけど)
⭐︎おまけの話⭐︎
中坊の時、大嫌いな先生がいた。
鬼瓦の様な顔をした小太りの先生だ。
何かにつけて、女子(懐かしい呼び名)を怒る先生だった。
ある日、何をしたのか忘れたけど、帰りのホームルームで鬼瓦が怒り出し、女子だけ残れと言う。
しかし、男子は帰らなかった。
多分、女子だけが悪い訳ではなかったからだ。
「お前たちは何で言う事を聞かない?」
一同、無言。
その様子を見て、鬼瓦は顔を真っ赤にして言った。
「うんとかすんとか言え!」
すると全員で
「すん」
まるで言い合わせた様に揃って答えた。
沸騰寸前の鬼瓦は
「もういい!」
と、教壇の机を叩いて出て行った。
教室中に割れんばかりの笑い声が響いた。
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