雨の日が続いている。
からなはずっとお散歩拒否。
1日3回のお散歩は全部「お30歩」「おトイレ」と化している。
この日も昼間に少し晴れ間が出たのに、すぐに崩れる。
おまけに雷注意報。
この日の未明も一昨日の夜中も、大きな雷が鳴った。
部屋の中なら暴れて困るのだが、夜はケージに入れている。ボロボロのケージを、BBQの細かい目の網で補強したのが幸いしてか、かりなは雷の音に驚いて起きたけど、大きな目を見開いたまま、暴れも吠えもせずおりこうさんだった。
夕方、霧雨の降る中、お散歩に出掛けた。
素直に外に出ておしっこをする。
お散歩に行くかもと淡い期待。
その時、小さな子供の声が聞こえて来た。
かりなは子供が嫌いだ。
やばいやばい…かりなの行く気が削がれる。
子供の声が近付き、かりなが固まる。
その子等を見て、飼い主も固まる。
なんと、外国人の親子だった。
小さな女の子2人と両親が、楽しそうにこっちへ来る。
余り大きな人ではないが、金髪碧眼の白人だ。響んだ天気に青い目が強調されている。
かりなに気付いた親子、外国人らしく、
「ヘイ!パピー!」
と来て
「コンニチハ。カワイイネェ」
子供達も
「パピー!パピー!」
と、嬉しそうだ。
流石に小さな女の子達なので、近くを横切る時、2人とも抱き抱えられる。
「カワイイ!プリティネェ、バーイ!」
親子が立ち去ろうとしているその時、固まっていたかりなが
「ウ〜」
と、小さな声で威嚇した。
かりなは、家の外で人間相手に威嚇した事などない。
幸い、親子には聞こえてない様で、相変わらずのテンションで立ち去って行った。
昔々、日本人が、見た事のない外国人を見て驚いたみたいなもんかな?
実におもしろい。白い犬だけに。
足から食べて行くと最後は何処が残るかな?
★おまけの話★
飼い主姉が残業した時の話。
「ババァでも一応女なんだから気を付けなさいよ」
と、飼い主母が言った。
心配の仕方が失礼だなぁ…