カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

ロッキーに冬が来た!

2013-10-18 17:09:25 | 出たっきり邦人・メールマガジン
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        〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓

       
      『My スロ-ライフ in カナディアンロッキー』by Junko
                      
                No.44

          ☆★☆★ロッキーに冬が来た!☆★☆★


10月26日夜から降り出した雪は、翌朝10cmほど積もりました。
周囲のお山は10月初めに降った雪が寝雪となっていて、いよいよロッキーの里にも
本格的な冬到来です。
11月に入り、朝晩の気温はマイナス10~15℃になることも。
朝起きてドアを開けると、パウダースノーがパ~ッと舞散ります。

京都の友人から、紅葉がやっと始まりかけた…と連絡があり、添付された永観堂の
境内の写真が懐かしく、郷愁をそそられました。
この時期、いつもなら日本に帰国しているのですが、今年はゆっくりとロッキーで
過ごすことにしました。

昨秋は運よくと言ってよいのでしょうか…帰国中に実家の母が急逝、葬儀を済ませ
ての帰国となり、今年は、帰って会っておかなければ残された時間が少ない…とい
う人がいなくなったのが一番の理由かもしれません。

日本とマカオにいる家族とはスカイプやFaceTimeを通じて、いつでも顔を見ながら
話せる時代ですからそれほど寂しさも感じません。
其々Facebookで繋がっているので、何かトピックがアップデートされる度に、彼ら
の日常が垣間見られるのは、本当に便利な世の中になったもの…と実感します。

今のところ、世の中のスピードについて行けていますが、このペースでハイテクが
進むと、いつかは追いついて行けないことになるのではと、少々懸念しています。

11月第2週の週末からスキーゲレンデがオープンしました。
ダウンヒルスキーヤ─の数は年々減少気味に感じます。
理由のひとつはリフト券の高騰かも…10年前に比べ1.5倍になっています。
従って、平日のスキ─ロッジはガラガラで、朝滑って午後からはコーヒータイムと
読書を楽しむ私のような者には好都合ですが…。

日本のスキーヤーには、ロッキーよりもウィスラーの方がポピュラーですね。
水分を多く含んだウイスラーの雪と、ロッキーはパウダースノー、と雪質の違いは
ありますが、立地的にはバンクーバーから2時間ほどで行けるウイスラーとカルガリ
ーから2時間のロッキー地区のゲレンデを比べると、かたや国立公園内なのでアフタ
ーファイブの娯楽施設などは地味目。ウィスラーはと言えば、ホテルの目の前から
ゲレンデに向かえる便利さがとにかく人気の理由でしょう。

ロッキースキーの醍醐味は、ヘリスキーができること。
これは、ちょっとどころか、かなり贅沢なスポーツなので、高額な費用もかかる上
雪崩に遭うかも…というリスク付き。
それでも、毎年ゴールデン(BC州)にあるヘリスキーツアーの申し込みは早いうちに
予約で満員になると言うので、いかにヘリスキーが面白いものかが分かります。

体験者の夫いわく、ヘリで山頂に運んでもらい、インストラクターの誘導に従って
誰も滑っていない新雪に膝まで埋まりながら、麓まで自由に滑り降りる時の気持ち
良さは、やったものでないとわからない!そうです。

ですが、一般市民(笑)はそんな贅沢はせず、いかに経費を掛けずに遊ぶかを上手に
考えます。一番人気は、クロスカントリースキーとスノーシュー。
装具は必要ですが、ダウンヒルに比べるとかなり安価。それにリフトやゴンドラに
乗らなくても、雪さえあれば住居の周辺で楽しめるのです。

クロスカントリーは、キャンモアにはカルガリーオリンピックの時に設置された施設
「ノリディックセンター」があり、いまでは市民に公開されているので、レッスンを
受けたり、整備されたたくさんのコースを自由に滑る事ができます。
昨年も紹介しているのですが、5時までは大人$10、5時以降ナイター設備もあり$5で
10時まで楽しめます。

他に、日本でも最近人気の出ている「カーリング」も盛んです。
シニアのクラブもあり、極寒の日は戸外でのアクティビティーが出来ないので、私も
かねがね興味を持っています。

というのも所属しているゴルフクラブ、正式名称は「Canmore Golf and Carling Club」
というのです。ロッキーでは5月半ばから~10月初旬まではゴルフができますが、その
他の時期、整備と雪のためゴルフコースはクローズです。
秋ー冬ー春はカーリングクラブになると言うのも、ロッキーらしくて面白いでしょっ!
一度、シニアクラブの活動を見学させてもらいに行ってみようかと思っています。

冬の楽しみに「食」もあります。
特に今の時期、サンクスギヴィングからクリスマスの前辺りまでは一年中で最も閑散期。
バンフやキャンモアのレストランは一斉に「Local Service Menu」を発表し、こぞって
お客の獲得にしのぎを削ります。

いつもは敷居(値段!笑)が高くて行きにくいレストランも、この時期に出かけています。
通常の時期に出かけたことがないので、内容を比較することができないのは残念ですが
価格は60%程で、2コースから5コースが楽しめるます。
夫婦で出かけてもひとり分+αで済むので、毎年この時期を楽しみに出かけています。




日々ブログにも遊びに来てくださいね♪→ httop://canmorite.exblog.jp/

ロッキーライフ・秋の楽しみ

2013-10-18 17:08:18 | 出たっきり邦人・メールマガジン
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          〓カナダ・カナディアンロッキー発〓

       
      『My スロ-ライフ in カナディアンロッキー』by Junko
                      
               No.43

         ☆★☆★ロッキーライフ・秋の楽しみ☆★☆★


夏のモンタナでの「ハックルベリー摘み」に続き、毎秋の恒例イベントとなっ
ているBC州ナカスプの「松茸狩り」、10月1~3泊で行ってまいりました。
秋の大美術展だとか、映画やお芝居の新作発表といった文化的なイベントは
何一つない当地では、こんな自然相手のイベントが重要かつ楽しみです(笑)

昨年は不作の年で、ほとんど自力では探せず…折角来たのだからと、集荷場
でほんの少し買って持ち帰りました。

今回は、気温が下がり始め雨が降った直後だったので、好条件だったのか、
思っていたより収穫があり、2泊のつもりが1泊延泊、深い森の森林浴と
松茸狩りを存分に楽しんでまいりました。

3年ほど続けて友人夫妻と大型RVにジープをくっつけて出かけ、RVキャンプ
サイトに滞在ていましたが、今年は彼らが日本にいたため、モンタナ在住の
写真家さんご夫妻をお誘いし現地で集合、ナカスプ温泉の源泉の傍にある
可愛いシャレーに逗留。

メゾネットタイプのバンガロースタイルで、階下とロフトにそれぞれクイン
サイズのベッドがあり、わんこも一緒にステイできました!
ということで、モンタナのカップルは大型のラブラドール犬と、わが家は
ミニチュワダックスと、4人と2匹で快適に過ごせました。

フルキッチン付きだったので、毎晩、採れた松茸を使っての豪華晩さん会と
写真家同士ならではの楽しい撮影秘話を披露し合い、夜の更けるのも忘れる
ほど盛り上がりました。

もともと動物の生態を研究していた彼は、カメラで野生動物を追っている
うち、いつの間にか、その魅力に取り憑かれ、ついには家族でモンタナ州に
永住を決意。以後、ずっとマウンテンゴートをはじめ、野生動物を追い続け
ています。

写真家の憧れの雑誌「ナショナルジオグラフィック」に特集が掲載される
ほど見事な作品を撮る写真家でもあり、何を隠そう、夫は日本にいるときか
ら動物写真家としてモンタナに永住を決め、地元グレーシャー国立公園を
中心に、カナディアンロッキーや、北米に点在する希少な動物たちを追って
撮影された作品がアップされている彼のウエブサイトを発見ずっと隠れファン
でした。興味のある方は…
原田純夫氏の公式ウエブサイト ☆★ http://www.photorocky.com/ ★☆

世の中、本当に面白いものです。夫の憧れだった原田氏は、何とロッキーで
最も仲良く交際をさせて戴いていたキャンモア在住の日本人として大先輩で
ある方々と、古くから親交が深く、毎年何度かキャンモアを訪れ、彼らの家
に泊まっている、という事が判明、夫はその偶然に驚くやら、憧れの写真家
に会えるチャンスがこんなに早く来たことに狂喜していました!

あれからもう7年、原田一家を紹介してくれたご夫妻は、20年のカナダ暮
らしを終え、3年前に日本に帰って行かれましたが、原田家との交流はその
後も続いています。
夏のハックルベリー摘みを恒例イベントとしているのも、ベリーだけが目的
ではなく彼らと会って親交を深める貴重な機会でもあるのです。

ナカスプ滞在中、昨夏彼らが実行したユーコン川のカヌー下りとキャンプの
記録画像を見せてもらい、まだ50代早々の2人のバイタリティーとチャレ
ンジ精神に感服。元気のあるうちに、ユーコンへも行ってみたいと、また
刺激をもらいました。

松茸狩りから、話しがちょっと逸れてしまったようですね。
文頭にも書きましたが、今年は大豊作のようで、素人の我々でも、けっこう
見つけることが出来ました!
今後の課題は、No.1と言われるまだ土の中に埋もれていて笠の開ききって
いない物を見つけることができるようになること。
それができるようになったら、松茸狩り名人になれるのですが、道のりは
遠し…です。

松茸狩りの模様をブログにもアップしましたので、立派な松茸の画像をご
覧ください!
http://canmorite.exblog.jp/18755449/

ナカスプ温泉まで、キャンモアから約350km。
天然ラジウム温泉ですが、山の上にある源泉は50度以上あり、パイプで
引いてちょうど良い加減になっているようです。
大きなプールは39~40℃とぬるめで、小さなプールは我々日本人好みの
42℃くらいに調整してあるので、両方を行き来しながら、ゆっくり1時間
ほど浸かると、芯まで温まり、ぐっすりと眠ることができ、次の日も、さ~
今日も行ってみようっ!となるのです。

更に今年嬉しかったのは、しばらく壊れて渡れなかった渓谷に掛る橋が修復
され、以前のものよりうんと立派になり、大きな滝のあるところまで、ちょ
うど良いお散歩コースとして開通していたのです。

反対に残念だったのは、ここ3年間入っていた森林が、今年はその奥の森の
木材伐採のため、重機の通れる大きな道路ができて真っ二つに分断されていた
こと。幸い、まだ松茸が生息できるだけの苔むした地面と適度に木洩れ陽の
入る大樹のある森は両側に残っていたので、いつもの様に松茸を探しながら
森の中をさまよい歩き、木魂を感じながら、大げさに言えば生きている喜び
のようなものを感じながらの貴重な時間を過ごしましたが、今後いつまで続
けられるかが判らないのは、悲しいことです。

では、また来月、お目に掛ります。
皆さまお元気で、すばらしい日本の秋を、たくさん楽しんでくださいね!


Junko@カナディアンロッキーでした。



日々Blogにも遊びに来てくださいね♪ → http://canmorite.exblog.jp