カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

さよなら JRパス

2017-03-17 23:37:11 | 出たっきり邦人・メールマガジン




      〓カナダ・アルバータ州カナディアンロッキー発〓


          カナディアンロッキーで暮らす

              No.81

       ☆★☆★ さよなら JRパス ☆★☆★


みなさま、いかがお過ごしですか?
3月6日からまた来日、京都に滞在中です。
今回は昨年秋に始めた歯科治療の続きと、人間ドックで見つかった大腸ポリープ
の切除をする予定ですが、その前に「JRパス」を使って、1週間の列車旅に
出かけました。
タイトルに書いた「JRパス」とは、JRグループ6社が共同して提供するパスで
日本中を鉄道でくまなく旅行して回るのに最も経済的なきっぷです。
取得条件は外国パスポート保持者、または日本以外の国の永住権を持つ日本人
であれば使えるもので、帰国のたび、親戚を訪ねたり小旅行にと、大変便利に
使っていました。

ところが昨秋、突然JRが、使用資格の改正を発表、外国の永住権保持者で
日本のパスポート保持者は今年の6月末で資格がなくなってしまいます。
海外からの観光客の急増により、一般のJR利用者に影響が出ることが懸念
され改正に踏み切ったようです。
天下のJRが決断したことであり、色んな方面からこの改正を踏みとどまって
もらうように要請をしているようですが、決定は不変のようで、パスの販売は
今月末で終了、使用期限は6月末日までということになっています。

移住して11年と11カ月、帰国中毎回このパスにお世話になってきたので、非常に
残念ですが、今回は最後ということで、貪欲に、日本列島を列車で西から北まで
走り回って参りました。

1週間のパスを利用した私の軌跡をご紹介すると…
1日目 まず京都からスタート、北陸本線(特急サンダーバード)で金沢まで。
金沢はかつて何度か訪れていますので、今回は3時間ほどの滞在時間を「近江
市場」で過ごし、ランチには念願の(笑)海鮮丼を戴きました。
金沢から北陸新幹線(特急かがやき)で東京へ、友人宅で一泊。
夫と仲人を務めたカップルで、結婚15年、ますますラブラブぶりに、こちらまで
ハッピーに!

2日目 東京から北陸・北海道新幹線(特急はやぶさ)新函館北斗へ。
札幌在住の友人(かつてNTAバンフ支店勤務)と待ち合わせ、湯の川温泉で
一泊。2日間、彼女のドライブで2日間たっぷりと函館観光。
彼女は現在クラブメッツ勤務で、函館のホテルも食事も全て彼女の推薦プランは
さすが!心遣いも行き届き、最高の「おもてなし」をしていただきました。

3日目 また北海道・東北新幹線(特急はやぶさ)で東京へ。
前泊同様、友人夫妻のところで一泊。
このカップルはどちらもグルメで、この日は日ごろカナダでは食べられない
「早春の山菜天ぷら」をご主人自ら下ごしらえして揚げてくださり、熱々を戴き
大感激でした。

4日目 東京から熱海へ(こだま)。リニューアルしたMOA美術館を訪問。夕方
(ひかり)で京都へ。

5日目 午前中に歯科治療を済ませ、駅弁買って京都から(ひかりとさくら利用)
小倉へ。カナダから一昨年、九州小倉へお引越した友人夫妻のところへ。

6日目 小倉から新幹線(こだま)で徳山へ、山陽本線・普通)に乗り換え
大畠で下車。長年の友(茶友)夫妻を訪問。

7日目 夕方まで瀬戸内海を一望できる友人宅でスマホの使い方などレクチャー
LINEとFacebookでつながったので、今後は国際電話料金がかからない通話を
楽しめるようになりました!
スマホやiPadなどディバイスは便利ですが、年配の人にとって、使い慣れないと
扱いにくいようで…購入後に無料の使い方レッスンなどがあればよいのに、特に
何もご案内がなかったと聞き、今回の訪問につながりました。

以上、7日間の移動距離は大まかですが450km、もしもパスを使わず料金を
支払ったとしたら、13万円余りが必要だった旅を、38880円(グリーン車利用
のパス)で終えたことになります。
このサービスを間もなく利用できなくなるのは本当に残念ですが…最後に、今
までなかなか行けなかった遠方の友人たちと再会を果たせ、満足しています。
永住権保持者というステータスではもう使えなくなりますが、もしも私がカナダ
の国籍を取り、カナダパスポートを保持すれば、また使えます。
今まで永住権で日本と在住国を行き来していた日本人の中には、この機に国籍
を取る人も増えたかもしれません。
カナダ政府に申請すれば、永住権を持ち3年以上カナダに在住している私はすぐ
に国籍を取得できますが、問題は2重国籍を認めない日本国、この問題が解決
する日を待つことしかできず、いま日本の国籍を捨ててカナダ国籍を取得する
には老後に関して諸々の不安があり、かなりの勇気が必要です…。

哲学の道沿いの桜、つぼみはまだ固いようですが、少しづつ膨らんでいます!
満開の桜を見て、カナダに戻ります。

では、また来月お目に掛かりましょう。

Junko



日々Blogにも遊びに来てくださいね♪ → http://canmorite.exblog.jp