カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

夏が来た!と思ったら…

2019-07-19 19:00:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン

カナディアンロッキーから、こんにちわ!

先月以来、まだ朝晩は肌寒いくらい気温が下がる日々が続いています。
雨もよく降り、お陰で昨年のような自然発火で起きる大規模な山火事は
起きていませんが、このままで幸洋を迎えてくれれば…と祈っています。

ともあれ7月1日は快晴で、CANADA DAY(カナダ建国151周年)を
無事迎え、バンフとキャンモアでは恒例のパレードが行われました。
今までならキャンモアが正午から、バンフは午後4時から、マーチングバンドは
3~4グループあり、両方参加するのでかなり盛大でしたが、今年はなぜか
両方の町で同時刻にパレードが始まるという事態となり、どちらかの町を選ば
なければならず、私は観に行きませんでしたが、楽しみに見に行ったご近所の
ファミリによると、ちょっと規模が縮小された感じでガッカリだったそうです。

夜11時に始まってた花火も、バンフは野生動物たちを驚かすので中止になっ
たと聞きました。キャンモアは例年通り、ダウンタウンの公園から20分ほど
ですが、田舎町にしては盛大な花火が上がりました。我が家から5分くらいの
道沿いから花火を見下ろせるので、日本の花火を思い出しながら楽しみました。

6月下旬から、すっきりとした夏の青空がまた数日しかありません。
ゴルフに出かけても、雲がかかった山を眺めながらでは、やる気を削がれます
が、昨年は7月半ばから9月上旬まで山火事で霞んでいたので、それを
思えば、4少々曇りでも今年の方がマシなのかもしれませんが…プレーが終わ
ってビールが飲みたい!という日々が待ち遠しい今日この頃です。

日本のニュースでお天気予報を見る度に30℃越えにはもう耐えられないかも
しれないと思うようになりました。
京都で子育てしながら20年以上暮らし、毎夏のように熱帯夜を経験していた
のに、今ではすっかり体が寒冷地仕様になってしまっているようです。代わり
に冬はマイナス10℃でも吹雪いていなければ平気で1時間くらいは散歩に
出かけられるようになっています。

ここ数年、5月~10月上旬まで、ゴルフ仲間の友人が経営するギフトショッ
プのお手伝いを頼まれ、週2~3回バンフに出かけています。
10年前は日本からツアー客が押し寄せて、どこのお店も大繁盛していたそう
ですが、私が移住した2006年以降はかなり減小、ここ数年は繁忙期でも
添乗員が率いるグループツアー客を見かけることがほとんどありません。

代わりに、中国、韓国、台湾などアジアからのツアーが激増しています。元々
のヨーロッパ、オセアニア、南米からのツアー、個人客も増えているので
バンフのメインストリートBanff Avenueは人が多すぎてまっすぐ歩けない状態
です。そして、ホテルの宿泊料金は年々高騰し続け、ますます日本からのツア
ー客離れが進んでいるようです。

誰もがカナディアンロッキーで行ってみたい観光地にあげるレイクルイーズ
モレーンレイクへは、昨夏から公営バスが運行され、交通渋滞の緩和に努めて
います。バンフからバスを利用すれば、駐車場に入るだけで1時間待ち…と
いったことも解消するので、地元の人たちも利用してハイキングに出かけたり
しています。今年はレイク・ミネワンカ、ジョンストンキャニオンにもバスが
出ているので、都会並みの大渋滞も随分緩和しています。

最近、我が家の近くのトレイルに子熊2頭と母熊が出没していて、時々大小の
糞を見かけるので、お散歩のときにはBear Spryを持ち歩いています。いざ出
くわしてしまった時にうまくスプレイを吹きかけて逃げることができるかどう
か全く自信はありませんが、おまじないのようなもので、持っていると安心
して歩けます。

先日はエルクの群れが30頭ほど、夕方遅い時間にもかかわらずトレイルの
脇で草を食べているのに出くわしました。彼らは近くを通っても驚きもせず
平然と食べ続けていますが、群れの中にはちゃんと見張り役がいて、しっかり
と傍を通る人間や車を監視しているようでした。

我が家周辺のトレイルはどこも素晴らしい眺望があり、いくら歩いていても
飽きない風景に癒されています。10年以上住んでいると、当たり前の光景
ですが、時々日本からやってくる友人知人を連れて歩くと必ず感嘆の声を上
げます。6月下旬は30年近いお付き合いのオレゴン在住アメリカ人カップル
が我が家に逗留しましたが、彼らもまたこの住環境を大いに気に入り、また
ぜひ訪ねたいと言って帰って行きました。

シニア移住の夫と私は、あとどれくらいカナディアンロッキー暮らしができる
のかわかりませんが、運転免許証を返納しようと思った時が日本へ帰るとき…
を目安にしました。まだまだ先の話…と思いたいのですが、いづれはやって
来るその時まで、大自然の懐に抱かれた暮らしを満喫しよう!と思います。

日本から連れて来たミニチュアダックスのラブは間もなく18歳。最近少し
認知症が始まったのか?夜中にクークー鳴いてご飯を欲しがります。両股関
節が悪くなっているので後ろ足が弱って動かなくなり、前足だけでズリズリ
歩くようになっています。あんなに大好きだったドライブも、今は車に乗る
とパニックになり、長距離ドライブには精神安定薬を飲ませないと連れて行
けなくなっています。

8月早々、恒例のハックルベリー摘みに3泊4日でモンタナへ出かけます。
ひょっとすると今年がラブと行ける最後のドライブ旅行になるかもしれない
と思ったりしています。ともあれ、ハックルベリーが豊作でありますように
そして、お天気に恵まれますように!と、祈っています。

では、また来月!
お元気でお過ごしください。


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