子宮頸がん治療のはなし+副鼻腔がんも少々

2004年の年末に手術しました。
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なぜ子宮頚がんになるのか ①ヒトパピローマウィルスを知る

2013年01月10日 19時00分17秒 | 健康・病気

過去の記事をずらーっと見ましたら、なんと!飲んだ話しか書いてないじゃないか。

 

確か確か、ここは子宮頚がんのブログだったわよね?

 

そんなことを突然思い出しましたので、たまにはちゃんとしたことを書こうと思いまして、この話題をピックアップしました。

 

なぜこの話題を書きたかったかというと、中途半端にヒトパピローマウィルス(HPV)スについての知識が広まった結果、とんでもない思い違いをしている人が多いことと、心ない言葉を言われて傷ついている人が多いというデメリットが。。。

マスコミの医療の話の取り上げ方は無責任すぎます。

ちゃんと知れば、誰も(自分もね)責めなくていいことがよくわかるんですよ。

 

以下は私が考えたことではなく、

 
 
 
化学療法の領域 2011年2月号 特集:ヒトパピローマウイルス感染症の基礎と臨床 化学療法の領域 2011年2月号 特集:ヒトパピローマウイルス感染症の基礎と臨床
価格:¥ 2,415(税込)
発売日:2011-01

この雑誌に報告されていることと、主治医への取材をもとにして、まとめていこうと思います。

ご興味のある方は読んでみてもいいかもです。

(↑この雑誌は「かかってこいっ!」という気分で読んでね。専門言葉がいっぱいです)



 

*************************

 

● ヒトパピローマウィルス(HPV)って、ナニモノ?

ヒトパピローマウィルス(HPV)が子宮頚がんの原因になっている、ということは事実です。

ではまず、ヒトパピローマウィルス(HPV)はどこにいるのか。

 

粘膜に住んでおります。
My主治医いわく、口の中からのどのあたりや、肛門周辺とか、陰部あたり、、鼻の中とか。男性は尿道の奥とか。
そういうところによくいるウィルスです。

現在150種類以上もの種類が確認されているそうです。

 
 
 

ここまでいくと、常在菌みたいなもんですね。

 
  
 

150種類のうち、大半は何も悪さをしないのかいいことをしているのか、そこらへんは分かりません。

ただ、150種類のうち、たった10種類ぐらいのヒトパピローマウィルス(HPV)に感染すると、イボ(良性)を作ったり、がん化しやすいリスクのあるものであることが分かってきています。

 
 
 

● 「感染」とは、どういう状態?

粘膜に「いる」のは、感染とは違います。
感染とは、ウィルスが細胞の中に入り込んだ状態をさします。

では、どうしたら細胞の中に入っちゃうのかというと、細胞が傷ついた時に入りこんじゃうらしい。

細胞が傷つくとはどういうことかというと、怪我をしたり、炎症を起こしたりすると細胞が傷つくんです。

 

性交渉で感染すると言われているのは、粘膜が傷つきやすいからであり、コンドームをつければいいというものでもない。性交渉の前にお風呂にいればいいとか、そういう問題でもないです。

また、性交渉で何か病原体が持ち込まれるとか、病気をうつすということではありません。

 

また、一度も性交渉をもったことがない子供が子宮頚がんを発症したケースも報告されており、すべて解明されたわけではありません。

 
 

ただ、ここで大きなポイントは、感染しても人間の体には「新陳代謝」という機能があるということなのです。

古い細胞はどんどん弾けてなくなって、新しい細胞がどんどん作られます。

ちなみに、胃の内壁は1日で新しい細胞に入れ換わるし、毎朝トイレで拝む「お便ちゃん」の90%ぐらいは食道から大腸の死んだ細胞らしいです。

 

というぐらい、頑張って新陳代謝してるんです。

 

すごいね!体って!と思ったよ~。

 
 

で、問題の子宮頸部にウィルス感染した細胞がどうなるか。

 

感染した細胞の感染が広がる力より新陳代謝の方が断然早いので、細胞がウィルスで形が変形してきても、ほとんどの人は2年ぐらい経つと感染した細胞はなくなってしまうというのです。

 

しかも、一度感染すると、抗体ができちゃう!

そうすると、抗体がある間は同じウィルスが入ってきても、体が対処法を知っているから、もっとうまく対処できる。

 
 

通常はこんなことが体の中で起こっているわけです。

 
 
 
 

(つづく)


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
●nakaさん (rider)
2013-05-28 18:38:25
●nakaさん

わざわざありがとうっ(>▽<)
リンクなんか、勝手にしてくれていいよーっ。
nakaさんだもの~♪
返信する
らいちゃん! (naka)
2013-05-28 18:00:35
らいちゃん!
突然ですがリンク貼らせていただきました。
事後報告ですまんです。^^;
返信する
●nicoさん (rider)
2013-01-12 11:36:40
●nicoさん
 
おーっ、そうだったんだ。
全員ではないけど、主治医いわく、異形成になっても半数ぐらいは元に戻っていくらしいのねん。
 
だから、ちょっと面倒だけど毎月のチェックしてくださいましね。
 
 
ホントに人の体ってすごいですわー。
うまいことできてます。
 
つか、うまいことできてなかったら、種が続いていないわな。
 
 
 
 
●nakaさん
 
おーっ!
ありがとうございますっ。
 

>そういえば「私のガンは出たり消えたりするのよ~」って言ってる方がいました。
 
それは素晴らしいっ!
 
 
>ちょっと前の頚がんワクチンのCMには不快感があったんだけど

やだったねぇ、アレ。
とりあえず、患者さんにはブーイングだったわね。
しかも、ワクチンで100%防げないのにさ。
 
やっぱし検診だよねぇ。
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おおー、さすがですせんせー! (naka)
2013-01-11 19:52:44
おおー、さすがですせんせー!
わっかりやすいですー! ̄O ̄)ノ
そういえば「私のガンは出たり消えたりするのよ~」って言ってる方がいました。

ちょっと前の頚がんワクチンのCMには不快感があったんだけど、同じように感じた方々がきっと声を上げたに違いない。^^
やっと「検診も大切です。」って言うようになったね。
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めっちゃタイムリーな記事をありがとう! (nico)
2013-01-11 17:09:11
めっちゃタイムリーな記事をありがとう!
昨年の夏からずーっと「HPV感染が疑われる細胞の異形成」に悩まされています。
かれこれ5回検査したけど、結局グレー判定で、「来月もう一回検査しましょう」と言われてしまうのです。
いつになったら白黒つくんじゃい!と思っていたら、あらびっくり。
2年ぐらいで感染した細胞がいなくなるとは。しかも抗体ができるとは。
ううむ… 人体ってすごいなぁ。生き残ろうとするようにできているんだね。(当たり前か)
乞う続報!
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●徳ちゃん (rider)
2013-01-11 09:50:37
●徳ちゃん
 
そーそー。
でも、メインは猫だけどね( ̄▽ ̄)
がんの方は、患者さんが気軽に書き込みできるように、昔々に分けたんだよぉ。
 
徳ちゃんは定期的に婦人科通っているし、チェック受けているだろうから安心だね。
ちゃんと定期検診していれば、ぜんぜん怖くないから。
年に一回くらいは検査してなー
返信する
え、riderさん、ブログこんなに開いてたのーーーー... (石丸徳馬)
2013-01-11 07:31:36
え、riderさん、ブログこんなに開いてたのーーーー!!!????
そうそう
だから、子宮頸がんは怖いよねー
誰でもなる可能性があるのね。
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