先日、ひょんなことから陽子線治療の施設の室長さんと話をする機会がありました。
室長という事務方とはいえ、ずーっとレントゲン技師として活躍してきた経歴を持つ方です。
名古屋の陽子線治療の現場で働くスタッフの方も、とても優秀な方ばかりとのこと。
「このメンバーなら、どの施設にも引けを取らない」と、とてもうれしそうでした。
とはいえ、いろいろお聞きしたんですが、婦人科系ではあまり事例がないらしい。
今のところ、治療実績として上がっているのが、前立腺がん、肝がん、直腸がんから転移した骨盤内のがん、肺がん、頭頸部がん。
婦人科もよく骨盤内の転移はあるんだけどなぁ。
やはり胃腸などの動く臓器や乳がん・白血病などには向かない。あくまでも塊になっているがんで動かない臓器に限るという制限がある。
稼働は2013年の3月を目指してて、2013年の夏ぐらいには、先進医療の認定施設として治療が開始する予定。
料金は1治療とゆーか、1クールとゆーか……288万3000円だって(;´Д`)ノ
がんのタイプによって1週間照射~2カ月照射まであるらしいんだけど、どれも288万3000円だって。
先進医療特約なんかない時代の古い保険に入っている私には、受けられる治療じゃないけどね。
あ、そうそう。
名古屋市の税金を使って建てた施設のため、名古屋市民歴1年以上の人は20万円の割引があるそうです(>▽<)
災害時の事も聞いてみました。
まず、陽子線治療には莫大な電力を使うらしい。
自家発電なんかではどうにかなるような電力量ではないらしい。
治療中、もし何らかの理由で電気が止まったら、自家発電に切り替わって、患者さんが陽子線の治療機器の中から出てこれるとか、自動ドアが開くとか、その程度の電気はなんとかなるらしい。
地震や電力供給などで施設の再開に目処が立たない場合、治療をやめてしまうと治療効果がなくなるので、その後の治療は近くの(と言っても兵庫とか)陽子線治療施設へ引き継ぐ約束を取り付けているとのこと。
夏を乗り切るだけで電力不足だと言われているような状況では、施設をたくさん作ることはできないし、保険適用の治療になる可能性はとても低いだろうなぁ。
来年の今頃はそんな話が地元メディアに登場することでしょう。
どうも婦人科ではいい話を聞かないねぇ。
切れるものなら切った方が、何とかなりやすいのかなぁ。
重粒子も陽子も放射線も、動かない臓器で固形がんしか治療ができないもんね。
そういう意味では、頭部は動かないし、持ってこいだ!
保険適用となると、国民全員が利用できるというのが大前提らしいからねぇ。
とりあえず施設が少なすぎるよね。
2つ以上あると重粒子線なんかも出来ないって聞いた事がある(気がする。←曖昧です。)
ガンマーナイフみたいなのだといくつあってもやっつけてくれるのに、頭部だけだもんね?
なかなか難しいものだわね~
治療の種類によって保険適用というより患者の病状によって保険適用になるといいのになぁ~。