2013.10.25
アイヒマン:ナチ時代、無数のユダヤ人を強制収容所に贈った部門責任者である。 ハンナ・アーレントの目から見れば、彼は、悪魔どころか反ユダヤ主義でもなく、忠実な只、命令のままに移送計画を作り、其の手配を熱心に遂行した、ごく平凡な役人に過ぎなかった。・・・という。
『凡庸で考える力がないからこそ、几帳面に命令に従って・・・遂に悪に加担してしまう一人の人間に過ぎなかった。』『この凡庸さを克服するには、徹底して考える事である。 考えるとは、単に知識を増やす事で無く、善悪、美醜を見分ける事だ!』・・・と語りかけるアーレントの姿は、感動的である。
【S紙 2013.10.24付:鈴木道彦独協大名誉教授投稿文】より主旨一部を印用しました。
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正に、今国会で一方的に論じられ25日国会提出決定された「秘密保護法案」への盲目的、従順的な議員連中の対応と重複して見えるのは、オイラだけ?
政党優先、組織優先の考え方に凝り固ま...ってしまい、全く思考能力を失ってしまったのではないかと言わざるを得ない従順な人々。
自民党や公明党の中に、人はいないのであろうか? 自ら考え抜く力を持った人物は、最早一人もいないのか?
「秘密保護法案」の賛同者は20数%で、反対者:70数%の中でも、法案の強行採決を目指す政党を、全く法案の善し悪しさえも検証しようとさえせずに、是を支持する人々も同様に、盲目の信者と言わざるを得ない!
純粋な信仰と社会正義、善悪の判断とは、必ずしも一致しない事は、あらゆる時代社会の歴史が証明し尽くしている事である。 純粋と真面目である事とが、必ずしも正義に連なるとは限らない事を、そろそろ気付くべき時ではないだろうか? 新聞記事を読んでの感想である。
10月26日~東京・岩波ホール公開上映
http://youtu.be/WOZ1JglJL78