2014年 5月25日(日)
夕刻のTVにて、黒田官兵衛(如水)の大きな山場とも言える土牢の場面が放送されていた。
信長の松寿丸(黒田長政)殺害の命を機転を利かし匿った竹中重治(半兵衛)の知略と友情。
そして官兵衛(如水)の生き抜こうと決意する場面に思いを馳せ・・・涙・涙・涙の一時となる。
村重に囚われた官兵衛は日も射さぬ狭い牢獄にて、柵をつたって、藤は新芽を吹き出し、紫の花を咲かんとする姿に、官兵衛は生き抜く力を得たのであろう。 救出された後に、黒田家の家紋は、藤の花をあしらった藤巴に改めたとか。
「藤よ、藤よ花をつけよ。」 と牢獄にある幽かな窓から見える藤の花に、希望と生きる力を得たとか。 ・・・ (司馬遼太郎:播磨灘物語)
「藤の若蔓、新芽を吹き出し紫の花吹き出づる。 是吉兆ならん。 藤花の如く、再び世に出る時あるべし。」 ・・・ (金子堅太郎:黒田如水伝より意訳)
我が家にも、この史話を偲んで植えた小さいながら紫と赤の2種類の藤棚が気持ちを和ませてくれる。 毎年、藤の蕾が膨らみ始める度に思い出す逸話であり、決意を新たにする一時ともなる。
下記のURLは、数年前、任意団体のFM伊都にて活動せし時の放送の一コマである。http://itomirai.web.fc2.com/itomirai/hagemasi1.htm