アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

家族の思いやり

2008-01-17 | Weblog
 健康診断だったので、朝食を省いた。息子は、父親が一緒に朝ごはんを食べないことを訝しがっていた。

 「きょうはお父さんはお医者さん。1人で食べていいよ」


 息子は床に顔を伏して、黙り込んでしまった。



 アニメ「メジャー」で、主人公の父親が死ぬのを見てから、やたらと父親の健康に注意を払ってくれるようになった。

     ◇

 「早く寝てね」「飲みすぎないでね」。妻の口癖をまねているところも多々あるのだが、なにしろ心配してくれる。私なんかには、もったいない。そして、息子の言葉は掛けがえなくうれしいし、また健康への自覚も生まれる。


     ◇


 健診の結果によらず、なにしろ自分の健康には注意していきたい。自分のためではなく、子どもや妻のために。

     ◇

 今朝の車中。

 「きょうのお迎えは?」

 「お母さんだよ」

 「ええ、やだなぁ。お父さん、お迎え来て」


 こんなことを言ったのは、初めてだ。妻は安堵もするかもしれない。が、相当にがっかりするだろう。


     ◇

 「お母さんは、お前のために一生懸命に早起きして、一生懸命に朝ごはんを作って、一生懸命に仕事を終わらせて、お迎えに行っているんだぞ」


 バックミラーの中の息子の表情は、父親の強い口調に戸惑っている様子だった。


 おれも妻も、睡眠不足で消耗している。家族みんなが大変だ。いま大切にすべきは、それぞれを思いやること。息子は父親を思いやってくれるようになった。妻のことも思いやれるようにならなくてはいけない。もうすぐ4歳になるのだから。

     ◇

 息子は妻の苦労は分かっていない。妻の努力は、私が息子に伝えてあげなくてはいけない。


     ◇

 もう、大人と同等の扱いしなくてはいけないのかもしれない。

 「自分の楽しみや痛みしか理解できない人」にさせないために。
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