アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

引き継いでいくべきもの

2008-04-23 | Weblog
 新渡戸稲造の「武士道」を、遅ればせながら読んだ。

 賛もある。否もある。が、概ね賛である。

 なにより実感したことは、なんと長い間、「武士道」という考え方を誤解していたのか、である。

 「武士道」は平和を維持するための律であったのか。昭和の軍国主義者たちのせいばかりにはできないが、卑劣な為政者たちが、高潔な「武士道」を悪用していた事実は、やはり否めない。歴史に残る犯罪である。

 犯罪者に教育を握らせてはいけないということも実感した。宗教も、国の根幹を成す「憲法」ともなるが、為政者が犯罪者であるとしたら「最強の兵器」にもなる。恐ろしい。


     ◇

 高潔な精神をもって人生を歩んでほしい。親として、一番に息子にそれを望む。

 高潔な精神をもつためには、その土台となる信念が不可欠である。

 信念を獲得するためには学習が不可欠である。


     ◇

 向学心を育むこと、学習する環境をととのえることが、子どもへの最良のプレゼントだと信じている。

     ◇

 アメリカインディアンの一部に、こんな言葉を伝えている人たちがいると聞いた。

 「自然の恵みは、先祖からの贈り物であり、子孫からの預かり物である」


  私たちは贈っていただいた物を、よりよいものにして伝えていかなくてはいけない。


 「自然の恵み」を「精神」と言い換えても差し支えないと思う。


    ◇

 日本人である私は、息子になるべく早く時期に「武士道」を読む機会を提供したい。さらには、自分の国や所属を問わず、とにかくトルストイを読みなさいと。


    ◇

 幼稚園から保育園に変わって1カ月。ようやく周囲への遠慮もなくなってきたようである。「お友達とのもめごとではいつも強すぎて困る」と保母さんが苦笑い。

    ◇

 「弱者を見つけて攻撃をしかけるのは畜生の理屈だ」と、今晩言い聞かせた。

 女房は「もっと分かるように叱って」。

 分かる、そのうち。

 必ず負ける側になる時が来るから。
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