アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

メモリのメモリー

2007-09-19 | Weblog
 購入5年目の「バイオ」のメモリを増設した。256に512をプラスして計768。いやはや、予想を上回る快適性だ。

 いまメーンで使っている「メビウス」はモバイル。メモリは一枚しか入れられない。購入時は256だったが、2年ほど前に512にした。当時は驚くべき軽さだったが、そこいらに動画があふれている今、ちょっと重い気がする。確か1万円近くかかったはずだが。

 2年前より格段に安くなっているし、もうそろそろ1Gにしたいなぁ。多分、1万円以内で1Gできる。おかあさん、どうでしょうかねぇ。


 ところで、今回もメイドインジャパンの精密機械の、実に物凄い性能を見た。

 メモリ増設といえば、金属に触れて体の静電気を抜いてからだとか、水分に気をつけろとか、うるさい注意書きがある。が、メビウスの時に「実は大変な作業じゃない」と分かったので、今回は第3のビールを飲みながら、静電気抜きなし&手に水分べったり状態でやった。


 が、久しぶりだったので、力加減が分からず、差し込みすぎた。「ばきっ」といやな音。メモリ板周辺のプラスチック部品が割れた。組み直してはみたものの、案の定、パソコンは起動しない。

 「やっちゃった」と思ったが、あきらめきれない。過剰なサービス満載の何でも入った超初心者向けA4バイオ。しかし、これでパソコンを覚えた俺には、思い出深い「赤いバイエル」みたいなものなのだ。

 実際、不必要なほどの親切機能は、このバイオの性能の高さの証明なのだ。


 何度も組み直した。ビール缶の水分だけでなく、汗もパソコン内部に落ちてしまった。

 しまいには、風呂から上がったばかりの素っ裸の息子がやってきた。全身からラオウのオーラのように湯気を立てて、息子がやってきたのだ。


 息子は、お父さんの膝に乗って、パソコンをいじるのがマイブーム。この日の目的は、旭山動物園の動画だった。

 お父さんが「今はパソコン、ちょっと待ってね」と言って邪険に扱っていたのが気に入らなかったらしい。「これなあに?」と、新品のメモリを水分たっぷりの手で鷲づかみした。


 もうダメだ。「4000円もした新品のメモリ。今月のお小遣いのすべて。ぼくのメモリー。サ・ヨ・ナ・ラ」。

 が、「もう直らなくて結構」と思って組み上げたら、ウイーンと起動音。

 あら、直った。


 取扱説明書って、「あれしてだめ、これしてだめ」っていろいろ書いてあるけど、実際、禁止事項をしちゃっても、案外に製品って大丈夫なんですよね。


 つまり、壊れたときに製造者側の責任を遠ざけるためにいろいろ書いてあるけど、実は製品って、本当は強いんだよね。


 子どもも一緒だ。実は強いのだ。ただ、有事の際に被害者であったほうが便利だから、弱者でいるのだ。ある意味、大人よりもたくましく、強く、狡猾なのだ。

 ひ弱になるのは、知恵が付いてからのことだろう。



 ちなみに、今回のバイオのメモリは「エレコム」製だ。

 すごいなぁと思う。というのは、実は1年前のこと。エレコムのUSBメモリをワイシャツに付けたまま、洗濯してしまった。家の全自動洗濯機で。

 さすがにアウトでしょ。でも、試しに、パソコンに挿してみた。

 反応なし。ただ、そのUSBメモリには重要な記録が入っていたので、なんともあきらめきれず、洗濯物と一緒に干して、乾かしてから、夕方、もう一度パソコンに挿してみた。


 あら、データが出た。



 洗濯しちゃったんだよ。なのに生きていた。

 そのUSBメモリは今でも私の胸ポケットにあり、毎日活躍しています。たしかにキャップのあるタイプではあった。でも、まさか全自動洗濯機の中から生き返ってくるとは…。精密機械のくせして。

 日本の製品って、本当に馬鹿げてるくらいに凄いと思う。
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