アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

親離れの始まり

2010-06-30 | Weblog
 28日の月曜日、休みを取った。土日に仕事が入ることが多く、どうしてもウイークデーに休みを取ることになる。


 息子に対して我慢を強いるとき「今度、たくさん遊んであげるから、いまは我慢しなさい」と言っている。

 しかし、息子が休みの土日に休めない。今回も月曜日。遊びの約束は、ずっと空手形のままとなっている。


 「今度とお化けは出たことがない」なんて言われないうちに、父親の言葉の重みを回復しておきたい。


 たまの休日、整体や温泉保養に充てようかとも考えたが、整体や保養は自分の都合だけを調整してできる。息子との遊びは、息子の都合も合致しなくてはいけない。父親と遊びたがるのなんて、長くてあと1年ぐらいだろう。


 今の時間こそ、人生の「宝」。


 通常授業終了の時間に合わせて迎えにいき、学童保育は休みにした。


 午後2時過ぎから、ゲーム、自転車、野球、フリスビー…。蒸し暑い中、約4時間、遊び通した。


 満足してくれた。私も有意義で幸福な時間だった。


 ただ、公園でふたりで野球をしているときのこと。

 近所の子ども会のドッジボール大会が始まった。大人数人に引率され、高学年から1年生までの総勢40人ぐらいの団体さん。


 えらくにぎやかだ。


 いつも学童保育に預けられている息子には未知の「カーニバル」。


 みんな、おおはしゃぎ。私と息子のすぐ近くまで来て、走り回っている大勢の子どもたち。


 ふたりぽっちの野球なんかに身が入るはずがない。


 「まぜてほしいんだろ?」


 私の問いに、息子は言葉を発するより速く頭をたてに振った。


 引率の大人のところまで恐る恐る近付いて行った。


 私は、遠くで様子を見ていることにした。

 息子はしばらくの間、引率者のかたわらに立っていた。ゲームに入っていくタイミングを見計らっているのか、と思っていたが、数分後、そろそろと私のところへ戻ってきた。


 参加を了承してもらったものの、ドッジボールのルールが分からず、結局、「やっぱりいいです」と辞退してきたという。


 「お父さんと練習してから、次にまぜてもらう」と息子。準備なんかよりまず行動なんだが、まぁ、いい。未知のカーニバルの中の、未知のゲーム。不安もあるはず。それに、息子よりも不安を感じていたのは、私のようだ。

 息子が戻ってきたことに(潔くないのだが)、少し安堵している自分に気づいてしまった。


 ともかく、次の休みはドッジボールの特訓。親離れの始まりは、ドッジボールかもしれない。


 父親との遊びを求める時代は、予想していたよりもずっと短くなるかもしれない。
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