ジコマン企画 「オレのギターを見ておくれ」 その1
フェンダー・ジャパン テレキャスター エクストラッド です。
「エクストラッド」は1980年代から90年代にかけてのフェンジャパのフラッグシップモデルで、ストラトとテレキャスがあります。
ヘッド裏には「カスタム・メイド」の文字。ネックを外すとやはり「カスタム」とマジックで書いてあります。
というわけでカスタム生産。で、プレミアが付いて発売当時の価格11万円に対して現在はその倍くらい。
昨年、お茶の水の楽器屋さんに下取りの相談をしたら、お店の人があまりにも欲しがるので「もう何年かしたら結構、上がるかも」と卑しい根性が生じてしまい、手放すのをやめました。というか、本当は「やっぱりいいギターだよな」という思いを強くしました。手放す気が失せた、というのが本音です。
テレキャスといえばシングルコイル。が、これはハムとシングル。ストーンズのキース・リチャーズの名器「ミカウパー」仕様。
木は非常に軽く、音も非常に乾いている。JAPANではあるが、つくりが丁寧という点でUSAよりも高評価。ブランド名に執着しなければ「テレキャス中のテレキャス」だと自負しています。やっぱ、日本の職人さんはすごいと思います。
チューニングのずれをチョーキングで補えるような、いわゆる「テレ使い」と呼ばれるギタリストの腕はありません。が、チューニングの微妙なずれは、テレ好きの宿命とあきらめています。いや、大きな魅力の一つだと思います。
今年の春、ハム脇のネジが欠落してしまったのでホームセンターに探しに行ったら現在のJIS規格では合わず、旧JIS規格のネジを見つけるのに苦労でした。メンテに関しても、苦労しているふりをしながら何かと楽しんでいます。
焼き物でも真円のお碗よりいびつなお碗が人をひきつけます。テレ所有者がPRSのような「完全」を求めたらいかん。言うことをきかないからこそ愛らしいんですから、テレは。
人間もタイプ別に分けられると思うんです。レスポールみたいなヤツ、ストラトみたいなヤツ、PRSみたいなヤツ、ムスタングとかジャガーみたいなヤツ、パーカーみたいなヤツ、ヤマハみたいなヤツ…。どれが優れているとか、どれがダメとかという小さな基準じゃないんです。ウマが合うっていうか、性分というか、気質というか、そういう基準なんですな。で、オレはテレキャスみたいなヤツなんです。
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