アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

「お母さん」の質の低下。本当の国の危機

2009-07-20 | Weblog


 養老先生との昆虫採集のあった日、ビオトープでの水生昆虫の採集も体験した。


 水辺は、生き物と人間の子供との格闘の場である。




 この日も、実は、子供にとっての「お母さん」とは障害ではないかと強く感じた。





 ゲンゴロウの幼虫が相当に憎たらしいこと、ヒルってやっぱり触りづらいこと、マツモムシが愛らしく泳ぎながらも実は悪食であること、などなど。

 たくさん学んだ。


 机上の学習では学び得ない。すばらしい「体験」という学び。




 おれも「水の中って、相当に厳しい社会だなぁ」と思った。学んだ。


 
 子供たちも、生き物に触れて、弱肉強食を見て、目を輝かせている。


 しかし、お母さん方は、ゲンゴロウの幼虫がヤゴを食べているのを「残酷」「かわいくない」。



 オタマジャクシがゲンゴロウに食われている。

 「なんで離して、助けてあげないの?」


 いやはや…。言葉にもならない。




 えさ食ってるヤツに「残酷」はないだろう。

 ましてや、野生で生きているものに「かわいい」だの「かわいくない」なんて…。生命の尊厳を踏みにじっている。

 おもちゃじゃないんですけど…。



 ああいった「女」は、産むだけ。「親」としての機能は求められていないのではないか。



 ビオトープでの学習も終盤に入ったとき。


 小学3年生くらいのお兄ちゃんが、腹ばいになって網を水草の下にくぐらせていた。


 「いい作戦だ」と感心した瞬間、「何やってんの!」と甲高い声。


 お母さんが「汚くなるでしょ」



 いや、水辺の観察だから、きれいなままじゃおかしいでしょ。


 あんた、洗濯しなくていいよ。



 服がけがれる。






 かつて、ある旅行好きの作家が残念そうに話していた。


 世界で最もひ弱な生き物は「日本の子供」。



 日本の「お母さん」。

 子供に害を与える。






 虫もいやがる「日本のお母さん」。


 この国は、すでに相当に危機だ。



 「子育て」の前に、「お母さん」を育てないと。



 「種の存続」が…。
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