アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

コンビニ もう、おでんの季節

2016-09-06 | Weblog

 暑くて暑くて、アイスクリームでも買おうかとコンビニに立ち寄ったら、なんとレジカウンターに早くも「おでん」。


 暑さを解消するため行ったのだが、「とりあえず参加してみる」という性格のおれとしては素通りできない。それほど欲しくはなかったけど買ってしまった。


 単身赴任の社宅に戻っておでんとプリン体ゼロ・糖質ゼロの疑似ビールで晩酌。

 エアコンはないので、扇風機を「強」にして、汗カキカキ、おでんハフハフ、ビール ウグウグ。


 うん、悪くない。

 
 夏のカレー、冬の冷やし中華なんかと同じ感覚かな。


 しかし、コンビニのおでんって毎年進化しているなあ。なるほど、季節に関係なく自信を持って客に出せるレベルだ。

 おでんに限らず、コンビニ各社の商品開発者ってすごいと思う。現代日本の職人集団だな。



 そういえば、このコンビニ、店名の数字は、もともと営業時間を意味してたんだよな。営業時間帯の発想からして、コンビニはすごかったんだよ。

 30年ほど前までは日本国中、夜はほとんどの人が寝ていた。そんな社会に出現した、早朝から深夜まで開いているという画期的な発想の営業形態だった。

 コンビニができる以前は、突発的な仕事が入ると長期戦も想定して、何よりもまず食糧を調達しなくてはいけなかった。自分たちが現場に行っている間に、食べ物を売っている店が開いている時間帯に(午後5時くらいまでに)、事務員さんがパンなどを買って事務所に置いててくれていた。そうして、事務所から持ち出したその食糧も切れてしまうくらいに仕事が長引くと、張り込み中の現場なんかに今度は先輩がパンやお菓子を届けてくれて、ついでにトイレ休憩もさせてくれた。自分が先輩の立場になると、そんな現場の後輩たちへの後方支援が実はチームとして非常に重要な仕事なのだと気付いた。そんなチームワークによって、しばしば仕事がいい結果につながることもあった。

 不便だったからこそ人同士の支え合いや結びつきが必要だった。人間関係も便利(コンビニ)になってきてしまって、なくしてしまったものも少なくない、などと感慨にふけりつつ、また、ハフハフ、ウグウグ。


 ところで、この店、今はほとんどが「0・24」。人間の生活リズムはいよいよ生き物離れしてきた。

 草も木も眠っていた時代は、もはや昔。おれも年を取るわけだ。もう毎日毎日、時代についていくのが大変だもの。
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