まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.683 頑張れ、急行電車

2017-02-27 10:59:47 | 鉄道
おはようございます。


時刻表を見ているとJR線から「急行」がなくなって久しい、全国各地に、あ、奈良県は走ってないが、たくさんの特急が走り、都市間の速達便には快速電車、もちろん普通も本線、ローカル線と関わらず健在であるのに何で急行電車はなくなってしまったのだ?





寝台急行『銀河』は箱根など行く時によく利用していました。乗るのはいつもB寝台の下の席、相棒を寝台の横に置いてカーテンを閉めて、とりあえず車掌さんに小田原の手前で来てもらえるように頼んで、寝台列車の旅を楽しんでいました、ってほとんどもう寝てましたけどね。料金も安くいい時間に着くのでありがたい列車、京都駅の1番ホームで待っていると「ピ~ッ~」と警笛を鳴らしながら電気機関車が入ってくる、これから旅が始まるんやな~と思わせてくれる瞬間だったが、時代の波には逆らえずと言う感じで廃止されてしまいました、この列車がなくなってしまったことで関東方面への足が遠のいてしまったと言ってもいいくらいです。






昭和の時代は急行列車が全盛期で、本線は元より今は廃止されてしまった路線やローカル線、私鉄に直通する急行もあってバラエティーに富んでいたがみんななくなってしまいました。昭和50年代の時刻表を見ると特急の方がむしろ急行を補完するような感じで本数も少なかったのですが、JRになってからは立場が逆転してしまい、国鉄の路線に走っていた急行は全部消えてしまいました。実は自分(一人称)は昼行の急行は1本も乗ったことがありませんでした、と言っても今あっても多分乗らないだろうなあ、それが廃止になってしまった原因なんだろうけど・・・。






奈良県内にも急行は走っていました。写真1枚目は『しらはま』、白浜から和歌山線、桜井線、奈良線と経由して京都まで走っていました、あの桜井線に優等列車が、なんて今では考えられないが、国鉄の時代には確かにこういう風景があり、自分(一人称)もこの列車が走っているのを実際に見たことがありました。2枚目、3枚目は奈良~名古屋を結んでいた『かすが』、結構最近まで残っていて3枚目にあるように新しい車両になって走っていましたが、これもなくなってしまい奈良県からは優等列車は完全消滅してしまいました。一時は奈良線に都市間連絡特急が走るとか言う話もあったみたいだが、『みやこじ快速』があれば十分、なくなってしまって残念と言う急行も有料だったことからすると、時代の流れと言うよりも経済的な側面に対する配慮もあったのかも。


一方の私鉄の方となると



まずこの列車が有料の急行だったと言うことですが、もう見た目からして特急と同等な感じです。東武鉄道は古くから国鉄の姿勢を踏襲していたと言う話をどこかで見た記憶があります、関西ではこういった位置づけでの急行電車はないですからねえ。私鉄の急行と言うと無料で特急を補完する、都市間を主要都市停車で結ぶ2番手的なイメージがあります。






上の写真はローカル私鉄の急行電車、地方の私鉄でも「急行」と言う種別は健在です。と言ってもその数は減って行く一方な感じ、走る距離が短くて需要や重要性がなく、経営的にもメリットがないので廃止されていっていると言うのが実情だと思います。








大手私鉄となるとこれはもう急行は主力として健在・・・と言いたいところですが、どうもこちらも実情は厳しい感じ。関東の方では地下鉄との直通が多くて路線網の多くて分かりにくいが、小田急や東武は急行が活躍していると言うイメージがあるが、関西となると阪急、京阪は主力が特急で1時間に何本も走っているので急行の出番はなくなってしまっている感じ。阪神は山陽直通特急と近鉄直通の快速急行で主力で特急はあるものの急行となると西宮行とか短い区間を走るものしか思いつかない。南海は高野線は前線に渡って急行が健在、しかし本線は関空行の空港急行はあるものの、和歌山方面となると昼行時は一部車両無料の特急が走っているので出番の時間は限られてしまっている。
さて、地元近鉄はと言うとこちらは本数は減ってはいるものの今も急行は健在です。奈良線は昔から快速急行が主力、今は神戸まで直通で走っていますが、急行は奈良~難波間で快速急行の間を縫うようにして走っています。京都線、橿原線の急行は自分(一人称)も一番よく利用する電車、特急と同じ本数での運転は都市間交通の主力として存在感を示しているが、攻勢をかけてきているJR奈良線に対抗するための存在でもあるのだろう、最近は『みやこじ快速』は外国人客でいっぱいだが、こちらは地元のお客さんがよく利用する感じで、お互いいい勝負を繰り広げていると言ったところです。近鉄ではその他、大阪線、名古屋線、伊勢方面、南大阪線と急行電車が大活躍、多分自分(一人称)が今回これほどまで急行電車に熱く語ってしまったのは、近鉄沿線でたくさんの急行を見てきた、乗ってきたからっだと思います。特急のように特別料金を取られないで、本数も多くて気楽に気軽に乗ることができる急行電車、不遇な時代を迎えているかも知れませんが、この先もずっと活躍していってほしいところです。そんなわけで次回もお付き合いよろしくお願いします。          まちみち