まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.684 学園前界隈(後編)

2017-03-01 09:49:08 | チョイ走
おはようございます。









学園前界隈をチョイ走り、住宅街の中を貫くだいわ通りを通って富雄へとやって来ました。富雄の町並は小高い丘陵地にある学園前界隈からすると坂道を下って来た所にあり、近鉄富雄駅の南側には古い民家が建ち並ぶ通りもある、写真1枚目のお地蔵さんもそんな古くからの変わらぬ風景を嬉しそうに見守ってきているのだろうし、これからもそうなのだろう。町並を抜けると近鉄富雄駅前へと出る、ここはさすがに人も車も多くて賑やかだ、駅前のロータリーも広くバスが北へ南へ西へと路線網を結んでいる、が東へと向かう便はない、学園前方面は近鉄で十分と言うことなのでしょう、と言うことで走りの方も戻る形になるが学園前方面へと向かうことにしましょう。













富雄駅前の道を出るといきなり急な上り坂が目の前に立ちはだかる、この道は前にもここで紹介した学園富雄通り、さっき走って来ただいわ通りが富雄に入る手前で坂を下ったので、学園前方面が上りになるのはもう承知なこと、ここは焦らず自分のペースを保って上って行く。坂を上り切ると今度は急な下り坂、せっかく上って来たのにまた下りかよ・・・と思っても仕方ない、起伏の激しい通りの最後はまたまた急な上り、まあここはアップダウンもまた楽し、の気分で近鉄学園前駅へと向かう道へと合流する。
写真6枚目がその上り着いた所、この正面に伸びる道を先へと行くと近鉄学園前駅へと行くことができるが、またまたその次の写真にあるように急な下り坂、道もカーブになっていて腹がスゥ~ッとなるような感じで坂を下って行く・・・って下りた途端にまた上りかよ~。この区間は上り下りの繰り返しが続く所、学園前ニュータウンが何もないような山を切り拓いてできた所だからそれは仕方のないことだろうが、自転車で走る人たちにとっては大変なことだろう、まあ電アシもここでは必需品と言ったところか。近鉄学園前駅は近鉄奈良線を代表すると言ってもいいくらいの駅、人も車も多いが、駅の南北両方にバスターミナルがあって両方向とも路線バスがひっきりなしと言う感じで運行されている。学園前駅の方は数年前に新規開業した奈良学研登美ヶ丘駅の方にお客さんが振り分けられてしまったせいで乗降客数は減ってしまったようだがそんなことは感じられないほどの賑わい様、むしろけいはんな線がなかったらこの先どうなってしまうのか、と考えてしまうくらいだ。メインルートは駅を南北に貫いていて登美ヶ丘方面へと向かっているが、自分(一人称)の走りの方はそろそろ奈良へと戻ると言うことで、駅から少し北に行った所で東へと折れることにする。









菖蒲池方面へは近鉄線を挟んで北と南の両方にある道で行くことができるが、自分(一人称)が使うのはいつも北側にある道。学園前界隈は道が多くて入る所を間違えてしまいそうだが、そこはもう慣れたもの、道はニュータウンの中をアップダウンを繰り返しながら進んで行く。その家並が途切れた所にあるのが何やら気になる写真1枚目、2枚目の建物、これは一体何じゃらホイ、って見るからに配水塔と分かりますけどねえ。この辺りは学園前の外れに当たり位置も高い所なので奈良市を一望することができる、近鉄線を越えるのは今にも崩れてしまいそうな頼りなさそうな石橋、これを渡ると学園前駅の南側から通じる道と合流して、下り坂を過ぎると写真4枚目にある近鉄菖蒲池駅へとたどり着く。あやめ池遊園地の最寄り駅としてお馴染みだった駅も遊園地が閉鎖されて寂れてしまった・・・って思ったら大間違い、遊園地跡地は道となり駅前にはショッピングセンターや病院ができ、跡地の北側にはニュータウンが拓けてむしろ前よりも賑やかになった感じ。でも自分(一人称)は昔のここが遊園地として賑わっていた時代を知っているだけに、今の風景には何か、何かなあ~寂しいものを感じてしまう。



大きな池を挟んで観覧車や他にもいろいろな乗り物やイベント、絶叫マシーンみたいなものはなかったが奈良県民の憩いの場と言った感じであったあやめ池遊園地も寄る時代の波には勝てずに廃園してしまった、まあそれももう仕方のなかったことなのだろう、それによって町がまた別の発展を見せてくれたらそれはそれでいいことでしょう。古いものを後世のために残していくのはそりゃいいこと、しかし新しくなっていかなければならないのもまた宿命、頑固さを保っても新しいものを受け入れて行かなければ他者に置いてけを喰らうばかり、今の奈良はそんな感じがしてならないんだよなあ。最後の写真にあるのはそれを象徴していると言った感じの道、この道は奈良中央道として奈良盆地を南北に貫く道となるはずなのに、そのルートがはっきりしないしこの先開通するめども立っていない。京奈和道もそうだが、古いものを残しつつも新しいものも造っていかなければ、奈良はますます置いていかれる・・・そう言う意味では、今回走った学園前界隈は早くから視線を大阪方面に向けていた町だからこそ発展してきたのかも知れない、小高い丘にあるニュータウンは自分たちが住んでいる奈良の町とはどこか一線を引いているかのような・・・考え過ぎかな、そんなわけで次回もお付き合いよろしくお願いします。        まちみち