湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

笠間焼のお雛様

2018-03-03 18:03:23 | 日記
昔々、高校の卒業式を終えてすぐ
女子仲良し6人組で
『京都に行こう〜』と
真面目な優等生ばかりの集まりで
一泊2日の卒業旅行と相成った

やっぱり
この時も、旅のコーデを私に任されたのか、、、(と、空を見る)

私の『るるぶ』熱は、
このあたりから始まったんだね


優等生ばかりだから、
時代も時代で、
その親達も頭が古い
女子6人とて
旅行なんてと、そしりを受けたので
親が安心できるように
京都ならではの『レディースホテル』を予約して、なんとか信用してもらったことになる。


この当時
ドラマ『新撰組』に熱をあげていた6人。
確か、草刈正雄さんの大ファンの子が
沖田総司の役付をなりきり
私は鬼軍曹的な土方歳三の役付


笑ってしまうが
京都駅から向かうは
新撰組にちなんで『壬生寺』
のちに、好きになる坂本龍馬とは
対局の人とは
この時なんぞは全く無視な状態


何がなんでも新撰組


どうして、執着していたのか
『燃えよ剣』を回し読み
言われのある場所を回ったものだ。


その途中で
新撰組とは関係なく
季節柄、3月の展示となれば
お雛様のお寺と言われている『宝鏡寺』ははずせなくなってしまった。


全くの怖さ知らず


人形と言うのは
その字の如く
人の形をしたもの


ほとんど、人の原寸大の大きさのものや
子供の寸法の雛が並ぶ
それも、100年以上前に作られた雛人形
色んな曰くがあって
このお寺に奉納されたもの


圧巻と言うより
背中が寒くなるような


何か、見えないものが染み付いた人型


日本人形って
どうしてこうも
儚いほど美しく、切なくて
怖いほど、リアルなんでしょ。


これからのち
顔のついているものには
魂さえ宿るのではないかと思うようになった一番初めかもしれない。


だれだ?
ここに来ようと言ったのは(笑)


そんなこんなで
京都の名所をピンポイントでタイトに
まわる旅となったのだか
お雛様となると
思い出してしまう旅となった。



無論、自分には『お雛様』はなく
娘にも買ってはいない
今は人形の形とは言えないような
キャラクターや、
積み木のようなお雛様があるようだ


しかし、私とて女の子
一度たりとて『お雛様』がほしくなかったかと言えば嘘になる


ここ数年ぶりに
心動かす『お雛様』に出会ってしまったので
ただ今思案中。
予約して半年かかるそうな。


さてさて
手に入れるものになるか否かは‥‥


笠間焼のお雛様の美しさ
人形作家 沢りかさんの作品

写真は『きらら館 』サイトより