人生の中で
心の底から祈りたいと
思う時が何度か訪れる
自分のことより
自分より弱くて小さい者への思い
自分なら
どんなことがあったとて
なんとでもしてみせよう
けれど
どうしょうもなく
この身を差し出し
代われるものならば‥‥
それが
出来ないことは
重々承知の事実であるし
少々長くなってきた人生には
痛いほどわかっていること
折しも
お彼岸に入った今日
花を活けて
菓子をそえ
とびっきりの
いい匂いのお線香をたむけよう
そして
静かに
長く
手を合わしましょう
両脇に置いた写真に向かって
どうか、『守ってください』と。
心の底から祈りたいと
思う時が何度か訪れる
自分のことより
自分より弱くて小さい者への思い
自分なら
どんなことがあったとて
なんとでもしてみせよう
けれど
どうしょうもなく
この身を差し出し
代われるものならば‥‥
それが
出来ないことは
重々承知の事実であるし
少々長くなってきた人生には
痛いほどわかっていること
折しも
お彼岸に入った今日
花を活けて
菓子をそえ
とびっきりの
いい匂いのお線香をたむけよう
そして
静かに
長く
手を合わしましょう
両脇に置いた写真に向かって
どうか、『守ってください』と。