湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

『ユー・ガット・メール』と『ハル』

2018-03-13 15:40:57 | 日記
何かしら
気持ちが沈んだとき
時間が許すならば
お気に入りのDVDを見たりする
それで嫌なことが飛んで行ってしまったり、元気がもらえるなら
オールオッケーなのです。


いつものヤツ(DVD)


アメリカ映画
『ユー・ガット・メール』
メグ・ライアンとトム・ハンクス


日本映画の『ハル』がモチーフと密か
に言われている。

『ハル』は
深津絵里と内野聖陽


それは、同じような
まだ、アナログな接続で
パソコンでのEメールのやりとりが
主体の恋愛映画であり、
日本映画のこの『ハル』のほうが
『ユー・ガット・メール』より
三年も早い上映だったせいだろう


内容の違う恋愛映画ではあるけれど
扱うのは
顔も知らない人と
Eメールを交わすことで生まれる恋心


パソコンを立ち上げ
Eメールにつなぐまでの
あの接続音
♪ ピ〜〜ピュルルル〜♪


この音の切なさを
知ってる人は、
もうどれだけ居るだろう


現在の光だ、速さだなんだと
画面がすぐ変わることに慣れっこで
遅いと即クレーム行きな世の中で


映画のそれぞれの男女達は
Eメールを立ち上げるまでの時間さえも愛おしくなるほど
胸の高鳴りを抑えきれない様子なのだ。


素敵な待ち時間


接続音のあと
相手からメールがきてるか、来てないか。
それこそ『ユー・ガット・メール』なのだ

アメリカ映画『ユー・ガット・メール』では
好きになった相手は、
実は、ライバルの書店の店主だった。

顔も合わせ
言葉も交わす
最初は分からずとも
やがて、片方が知る。

自分の仕事のせいで
相手を窮地に立たせてしまう
しかし、
初めて会った時から
何かしらフィーリングがあったのでしょう
互いに、その時を生きるパートナーはいても
Eメールで交わす言葉のやり取りの前に、パートナーは人でしかなく
やがて、2人は惹かれあっていく。

それぞれのパートナーと別れ
2人は会う選択をする。


今では
SNSで知り合い
簡単にメッセージのやり取りのできるツールが沢山ある


断ち切ることも、
くっつくことも早業のように
クリック一つ


私とて
SNSを切り(ブロック)し
着信拒否をしてしまえば
全て断ち切れて
跡形も残らなくできる人が何人もいる
そう、クリック何回かで速攻除外


この映画達の頃は
接続音の間に
これでいいのかー?
相手は、大丈夫かー?


少しでも
思いやる気持ちが育まれていく。


時間は
数分でも
怒りを鎮めたり
一息入れることで
余裕のようなものができたのだと思う。


手間がかかるぶん
繋がる相手も選別されていく
物理的にそうなっていくのだろう
貴重な時間の上に敷かれた大切な時間


大切に
大切に
時間は使われていくような気がする


だから、
人にも
大切な気持ちが打ち明けられていく。


やがて
エンディング


ホッと、胸をなで下ろす。


決まり切った流れは
安心して見ていられる。
水戸黄門効果のように。


疲れた心には
スリルとサスペンスは必要じゃない。


愛する人達の姿と安心な結末。


何度みても
『あー、良かったー』って


半分以上ものセリフを覚えていたとしても、
安心安全な映画は
心が安らぐのです。


それに
メグ・ライアンのキュートなこと。


昔の映画の頃が
心の描写が丁寧だった気がするのは私だけかなwww


「Anyone at All」Carole King 『You've Got Mail』