湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

One Day 23年間のラブストーリー

2018-03-12 15:33:16 | 日記
エンディングに近いころ


回想シーンで
二人が丘を登っていく
綺麗な草はらの坂道


それから始まる23年間のラブストーリーの
最初の始まりが
映画の最後を彩っていく


7月15日のたった一日達
毎年、毎年、
綴られていく物語


気づいていたはずなのに
心の奥底に閉じ込めた気持ち達


絡みそうで絡まなくて


『友達』と言うひとくくりのもどかしさ


相手と誰か一緒のシーンも
自分と誰かとの出来事も
心のどこかに仕舞ってしまうのでしょう


きっかけはどこ?


互いが求めあうときのタイムラグ


神さまのいじわる?
お互いが正直になれないだけ?


ちょっとした弱みが
二人の時間軸を変えて
堰を切ったようにあふれ出す思い


本当に好きだった人は誰ですか?


その人は
あなたにどれほどの
安らぎを与えてくれましたか?


はじけて飛んでしまわないうちに
しっかりと掴んで離さないで・・・・


そんなことを
投げかけられたような映画だった。


スパークリング・デイ/ エルビス・コステロ

Elvis Costello - Sparkling Day - From the movie "One Day"








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母と椿の花とお水取り

2018-03-12 09:27:47 | ポエム
『奈良の東大寺さんのお水取りが済んだら暖かくなるから』


毎年のように
そう言っていたあなたは
お水取りの『お松明』を
もう、テレビで見ることができなくなったね


冬が過ぎて
そうして春が来る


否応無しに
時は過ぎ


否応無しに
この一年をなどることになる


冬を越して咲く椿の花は
まだ艶やかに咲いているというのに‥



そういえば
椿の名前って
『木』に『春』と書いたのですね
初めて気がつきました


そういえば
あなたが寝込む前までも


『女は髪の毛が大事だからね』と
昔から使っている椿油の小瓶を
振りながら言っては
丁寧な仕草で
髪に撫で付けていたのですよね


まだ、小瓶には
椿油がたくさん残ったままですよ


捨てきれず
私が手のひらで温めてみても
どうすることもできない悲しさと
切なさが同居してしまうけど


庭に植えてある、
あなたが大好きだった椿の花を
これからあなたのように思うことでしょう
その恵みの小瓶は
私の髪を育むことに使うようにしょう


ありがとう
ありがとう


青空に
晴れやかな顔が見える




さぁ
私も春の日を楽しむからね




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