湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

嬉野温泉にて、その名のとおり。

2018-03-23 23:01:13 | ポエム
山里の
湯けむりの宿


すこし古びた温泉宿
浴衣の裾をはだけながら


日本酒の利き酒だからと
一口一口が悪かったの


よろよろと足をふらつきながら


ねーねーと
甘えん坊になってみたり


気だるいのろさ加減がなんとも
自分でも気持ちいい


温泉に浸かりながら
庭木の間からみた三日月の
美しかったこと


私は
こんなに遠くにいる

私は
こんなに豊かなきもちでいる


数ヶ月前には
到底考えられなかったこと


桜が三分咲きの
温泉街の川沿いの宿


良い知らせを受けて
胸を撫で下ろせば


嗚呼と
命の輝きは
どこでだって煌めいてゆくものなのです。

空を見上げて
ありがとうてつぶやいていた













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旅先の三日月

2018-03-23 06:29:47 | ポエム
指折り数える
うつむいて

その指を祈るように見つめる
その横顔は健気で美しい


喜びの日を待つとき

何度もなんども指折りながら確かめる
一つ朝を迎えるたびに
喜びに近づいていく日をかみしめて。


悲しみを背負うとき

幸せまでのカウントダウンを
指折り数えてみましょうか。


おりしも
星の世界は新しく始まったばかり
気持ちを新たに
指折り数えてみましょうか


次から次に訪れる
楽しいことと嬉しいことの始まり

悲しく苦しいことは
空の彼方の星に預けてしまおう


そうして
空に手を合わせて祈る自分
謙虚になれる自分がそこに居るから。


みんなが幸せになりますように。


旅先にて

歩いて
ふざけて振り向いた先
三日月を見つけた夜に思うこと








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