湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

祈りの手

2019-07-02 20:01:00 | コラム
『祈りの手』という有名なデッサンがある。
ルネッサンス時代のドイツの画家
アルブレヒト・デューラーと言う人が書いたものだ。
 
 
 
 
 
SNSの友達から昔、何の脈略もなく見せられたこの絵。
 
 
絵画に疎い私は誰が書いたものか
どんな物語があるのか知らないまま見たことになる。
 
 
ずっと眺めていたように思う。
 
 
そして、知らぬ間に泣いていた。
 
 
この手が可愛そうだとか
悲しそうだとか
そんな風には見えなくて
ひたすら仕事をしただろう美しい手だと思ったら、
この祈りの手の映り具合に
あたたかい慈悲が見えたんだと思う
 
 
昔から
手が好きだった
フェチだとくくってしまえば語弊があるが
曲線が綺麗な線の細い形の整った手も好きだが、
ゴツゴツとした、少し曲がってしまっていたり
膨らんで、関節のシワが伸びてしまったとしても
その人なりの人生や生き方がそこにあるようで
どの手も、美しいと思う。
 
 
手が物語るもの。
 
 
ザラザラしたり
ツルツルしたりしてるのかもしれないが、ひとたび、手を見てしまうと
一瞬で、その人が分かるような
錯覚をしてしまうのが面白い。
 
 
たまたま見た、この手の絵は
大切な友達を思う気持ちが
切ないほど込められている
 
 
この絵のエピソードは
長くなってしまうので
興味のある方は
どうか、この感動秘話を読んでほしい。
 
 
私は後から知ったことになったけれど
一眼で好きになったこの手を
見るたびに、愛おしく思えてきた。
 
 
人を思いやる、働き者の手
 
優しい手、祈りの手。
 
 
誰もが幸せを求めてる
 
しかし、相手のために祈ること
 
 
とても、尊いことだとあらためて思う
 
 
 
明日の朝
新月を迎える
 
それこそ、祈りの日
 
 
近しい人が泣きはしないように
 
 
大切な人が幸せになりますように
 
 
思いは膨らんで
新月から満月へ叶いますように