「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

カンボジアの子どもたち

2008-03-12 09:56:37 | ボランティア
先日、小さな一歩の会の寄付先である国際人権ネットワークから、2月に行かれたカンボジアツアーの報告が送られてきました。

支援先のモンドルバイ村には、たくさんの地雷被害者の家族が暮らしています。
遠くから、アンコールワットの観光客を目当てに集まってきましたが、物乞いを禁止されているので、生活の糧がありません。
楽器が弾けたり、介添えがいたりする方は、遺跡で楽器演奏などをして収入を得ることができますが、目や手足を失い、仕事ができない被害者の人たちは、毎日食べることさえままなりません。
今回は、そういう方たちのところに、お米としょう油を届けたそうです。

子どもたちが無料で通えるように建てられた希望小学校では、以前の葉っぱの壁の校舎の横に、二つ目の土壁の教室ができ、完成式典を行なったそうです。
1年の半分は雨季ですので、葉っぱの校舎は雨が降ると大変でした。
昨年2月に1教室、今年2つ目の教室が完成し、新しい机と椅子も揃って、子どもたちは雨の日も安心して勉強できるようになりました。

孤児院「友情の家」の子どもたちは、伝統芸能アプサラダンスで自立を目指しています。国家資格も取得し、昨年11月から街のレストランで毎日踊っています。
私たちの支援金で設けられた教育支援金で学校に通っている子どもたちも、一生懸命勉強に励んでいるようです。

と、ここまでは明るい報告に、心温まる思いだったのですが、その後の報告にショックを受けました。
友情の家が取り壊されることになったというのです。

友情の家は孤児院とはいっても、日本のように国が運営するのではなく、単に子どもたちが集まってできています。
支援を始めたころは、壁もない建物に住み、土間に直に寝ていたので、私たちの支援金でゴザと枕を購入したり、朝ごはんが食べられるようになったと喜んでくれていました。
それが、政府の都合で、そこを立ち退かなくてはいけなくなり、住む場所がなくなりました。
急遽、私たちの支援金も使って「友情の家」が建てられたのです。
子どもたちはその間、近くの家の好意で、軒先を借りて雨露をしのいでいました。
やっと住む家ができ、アプサラダンスの仕事も確保できて、自立に向けて明るい光が見えてきた矢先のことです。

国の政策で、道路拡張・整備に伴い、友情の家のある地域は遠くに移転させるという通達がありましたが、何の保障もないのが現状です。
孤児や遠くの村から自立を目指して出稼ぎに来ている子どもたちにとっては、学校へ通うこともできなくなり、仕事も失うことになってしまいます。

なんとかしたくても、遠いカンボジアですし、国の事情も違います。
私以上に、直接関わっていらっしゃる国際人権ネットワークの緒方さんは、どんなに辛い思いだろうと、察するに余りあります。
この問題を解決できる方、そういう手立てを知っている方がいたら、ぜひお知恵を拝借したいものです。
子どもたちの夢が奪われないことを願っています。
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