今回の西国三十三箇所巡りの参加者は、男性1名、女性10名、それに私と主人の総勢13名でした。
50代は3名だけで、あとは60代、70代、それに80代3名です。
最高齢は83歳の方なのですが、とてもお元気で、ひょいひょいと歩かれるので大丈夫でしょう。
それより、若い方が足が痛かったり、体調が悪かったりで、心配です。
20日の午後1時に出発し、まず新門司から泉大津まで、フェリー「やまと」に乗りました。
乗船者が少なかったようで、20名ほど入る部屋に6名ずつだったので、ゆったりと過ごせました。
翌朝、泉大津に着くのが5時半だったので、朝食は4時50分でした。
到着して、一路伊勢神宮へ向かいます。
8時半には到着し、伊勢神宮外宮にお参りした後、内宮へ行きました。
さすが伊勢神宮、お参りするところに警備の人が立っています。
伊勢神宮は20年に一度、すべての建造物を建て替えるそうで、平成25年に62回目の建て替えが行なわれるということなので、次に行くときは新しくなっていることでしょう。
お伊勢さんといったら、なんといっても赤福です。
熊本でも、デパートのイベントなどで販売されたり、お土産として手に入るのですが、一度、出来立てを食べてみたいと思っていました。
昼食の直前だったので、一皿3個入りのものを三人で一個ずつ食べましたが、そのやわらかさに感激です。
それから4時間かけて那智勝浦に向かい、那智の滝のところにある第一番札所青岸渡寺にお参りし、二日日がおわりました。
3日目は、7時半に出発し、番外ですが、道成寺に立ち寄りました。
このお寺は安珍・清姫の物語で有名ですが、927年に起こったことで、それが「道成寺縁起」(重要文化財)に書き残されているそうで、その写しをつかって、僧侶の方が絵とき説法をされました。
ここには「西方極楽」をもじって、「妻宝極楽」という額が掲げてあります。
主婦は家庭の柱なり
わが妻こそ日本一なりと大切になしたまえば
家門の繁栄うたがいなく
極楽は西方の遠きのみならず
家庭すなわち妻宝極楽の浄土となりぬべし
世の夫たちは、このことを肝に銘じてもらいたいものです。
男性である僧侶からは、宝のような妻であってほしい、ということを一言付け加えられましたが・・・
その後、紀三井寺、粉河寺をまわり、今回の最大の難所である槇尾山施福寺に到着したのが、4時半をまわっていました。
急な坂を登って山門までたどり着きましたが、それから更に険しい山道が続くということで、80代の姉妹の方は、ここで断念されました。
もう一人、83歳の方が休みながらも、頑張って登られるので、その方について私も何とか登ることができました。
山頂についたのは、5時15分頃だったので、お寺は5時に閉められてしまっていて、仕方なく外でお参りしてきました。
寺のふもとの旅館だったのですが、携帯は圏外だし、トイレも汲み取り式でした。
夕食後に、83歳の方が足が痛いというので、マッサージをしてあげたところ、そのあとは痛みがでなかったそうでよかったです。
ついでに何人かの人にしてあげたのですが、時間がなかった人はヒートローションだけ塗ってもらいました。
するとみなさん、翌朝足の凝りもなく、翌日も快調に歩くことができました。
4日目は、葛井寺(ふじいでら)、壺坂寺、岡寺、長谷寺、と周り、最後は奈良興福寺の南円堂で、今回のお参りは終わりです。
その後、若草山のふもとのお土産屋さんに寄り、最後の買い物です。
若草山にはたくさんの鹿がいるんですが、店先までやってきて、鹿せんべいを持っている間ついて回りますが、なくなると寄り付きません。
フェリーは泉大津から8時出港ということだったので、もっとゆっくりよかったのですが、長男が港まで会いにきてくれることになっていたので、早めに港に行こうということで、4時に出発しました。
5時20分には港についたのですが、そこで5時30分発のフェリーに乗らなければならないことがわかり、大慌てです。
いつもだったら、バスから降りて乗船するのですが、そんな時間はないということで、そのままフェリーの中へ・・・
長男に電話したら、すでに駐車場に来ているとのこと。
バスから降りて、大急ぎで甲板に出てみるけど見えません。
電話をしたら、車から出てきてくれて、ようやく姿を見ることができましたが、すぐに船は動き出してしまいました。
わざわざ1時間以上もかけて、奈良から駆けつけてくれたのに、悪いことをしました。
でも長男と会う予定がなかったら、もっとゆっくりしていたので、絶対にフェリーに間に合わなかったんです。
普通は2便あるらしいのですが、日曜日は5時半の1便だけで、これに乗り損なったら帰れなくなっていたところでした。
旅行会社の人が勘違いしていたそうで、陸路で帰ることになったら大変だったと、運転手さんが一番ほっとして、長男に感謝していました。
予定では11時にお寺に帰りつくはずだったのですが、9時には到着したので、お迎えの方たちも驚かれたことでしょう。
でも、最後はみなさん、「とても楽しかった」と言って、帰っていかれたので、ほんとうによかったです。