まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

ビスフェノールA 30days blog♪day 28

2020-11-05 13:34:00 | 日記

「トマトソースは缶じゃなく瓶を買ってね。」と妹ちゃん。一人暮らしの長い彼女は健康にとても気を使っている。米麹で甘酒を作って毎日少しずつ飲んだり、長い在宅ワーク期間も早朝の海辺散歩を欠かさない。その妹ちゃんが、「トマトの酸が缶の内側のコーティングを溶かすから、体によくないよ。」と言う。そんなことってあるかしら。でも確かに瓶のトマトソースは缶のより美味しい気がする。価格も高いし。早速調査。

結論から言うと、トマトの缶詰は普通の人が普通の量食べる分には問題ない。だけど、妊婦、乳幼児はあんまり食べない方がいい。

食品容器などの加工に使っているものに、ビスフェノールAという物質が使われている。ポリカーボネート、エポキシ樹脂と呼ばれるプラスチックの原料だ。安全のために、ヒトに対する耐容一日摂取量※が1993年(平成5年)に、0.05mg/kg体重/日と決められている。それを受けて日本の食品衛生法の規格基準で、ポリカーボネート製器具及び容器・包装からのビスフェノールAの溶出試験規格を2.5μg/ml(2.5ppm)以下と制限している。この基準に沿って作られているトマトの缶詰を1日100個食べ続けると、限度を超える計算ね。どのような悪さをするものかというと、神経や行動、乳腺や前立腺への影響、思春期早発等があげられるとのこと。(厚生省のビスフェノールAについてのQ&Aより。)

ところがトマトの缶詰よりもっとドキッとしたのは、ポリカーボネートの哺乳瓶についての記載。傷がついたら使っちゃダメ、あまり長期間使ってもダメ、熱湯入れちゃダメ、白く濁った感じになったらダメ、って、多分わたしヤバかったと思う。ガラス瓶の方が安全ですよ、って、今聞いても。四半世紀遅いわ。あの、特殊なポリ袋に水と入れてレンジで煮沸って一体。あ、待て待て、ガラス瓶使ってたんだっけな。しまった。もう忘れた。この日記娘読みませんように。

その昔インドネシアに仕事で行って、生水は本当に一瞬も口にしたらアウトって言われて、歯磨きすらミネラルウォーターでやってたのにも関わらずまんまと腹痛を起こしたのだが、現地の皆さんは別に普通にその水で暮らしてるわけで、なんで大丈夫なんですかって聞いたら、耐性のない人間は赤ん坊の時にもう淘汰されるから、って言われたことがある。人は無菌無毒の環境になんかいられないので、避けたり耐えたり攻撃したりして生きていく必要がある。正しい知識が大事だと思う。あと、頑丈な体ね。それと、ちょっとのおおらかさがある方が生きやすいと思う。

余談だけどトマトの缶詰に「イタリア産」って書いてあっても、中国で作ったトマトの濃縮をイタリアに運んで缶詰にしてるものがあるんだってよ。そういう表示の仕方は困るよねえ。容器の問題以前。

なんか、ナポリタンが食べたくなってきたので、今夜はそれにする。