私にはおばあちゃんと呼べる人が3人いました。
一人は父方の祖母です。
もう一人は母のところに来た後妻です。
そしてもう一人は母が独身の頃に住んでいた下宿先のおばあちゃんです。
ご主人を満州で亡くし、引き上げてきたら目が見えなくなりました。
実母を幼くして亡くした母は後から来た後妻に育てられ小学2年生から家事を強いられました。
なぜなら後妻が次々に子供を産んだからです。
その母は女学校を出ると就職しました。
その時の下宿先の他人が3人目のおばあちゃんです。
子供のいなかったおばあちゃんは母を実の娘のように思ってくれていました。
母が結婚し、私や弟が生まれるとおばあちゃんは私と弟を実の孫のようにかわいがってくれました。
もちろん両親の田舎に行くことも多かったのですが、このおばあちゃんの家に行くことも多かったのです。
小柄で優しいおばあちゃんは盲人でした。
そのおばあちゃんから母は多くのことを学びました。
おばあちゃんは盲人なので、おばあちゃんの家に行くといつも母に言われたことは物は同じところに置くことでした。
白杖を持っていなかったおばあちゃんは外出はいつも誰かに手を引かれています。
洋裁学校の速成科しか出ていなかった母はおばあちゃんから和裁を習いました。
一度だけおばあちゃんは軍人だったおじさんの何かがあり、東京に来たことがありました。
母がおばあちゃんの手を引き、靖国神社に行きました。
東京に来たのはそのとき1度っ切りでした。
おばあちゃんの家は良く人が集まる家でした。
近所にある水沼外科医院に来る老人たちが自分たちの診察時間が来るまでの待合室のようなものでした。
お茶と茶菓子を出し、世間話をする。
その茶菓子には決まりがあり、固焼きのせんべいと黒飴でした。
なぜなら柔らかいものはすぐに無くなるからです。
老人は入れ歯の他人が多いので、柔らかいお茶菓子だとすぐに無くなるからです。
私は良く硬いおせんべいと飴を買いに行かされました。
母は良くおばあちゃんの家の近所の菓子屋の大福を買って行きました。
想い出はつきません。
昨日はそのおばあちゃんのお墓参りに行ったのに、お寺でお墓がわからないと言う始末でした。
一人は父方の祖母です。
もう一人は母のところに来た後妻です。
そしてもう一人は母が独身の頃に住んでいた下宿先のおばあちゃんです。
ご主人を満州で亡くし、引き上げてきたら目が見えなくなりました。
実母を幼くして亡くした母は後から来た後妻に育てられ小学2年生から家事を強いられました。
なぜなら後妻が次々に子供を産んだからです。
その母は女学校を出ると就職しました。
その時の下宿先の他人が3人目のおばあちゃんです。
子供のいなかったおばあちゃんは母を実の娘のように思ってくれていました。
母が結婚し、私や弟が生まれるとおばあちゃんは私と弟を実の孫のようにかわいがってくれました。
もちろん両親の田舎に行くことも多かったのですが、このおばあちゃんの家に行くことも多かったのです。
小柄で優しいおばあちゃんは盲人でした。
そのおばあちゃんから母は多くのことを学びました。
おばあちゃんは盲人なので、おばあちゃんの家に行くといつも母に言われたことは物は同じところに置くことでした。
白杖を持っていなかったおばあちゃんは外出はいつも誰かに手を引かれています。
洋裁学校の速成科しか出ていなかった母はおばあちゃんから和裁を習いました。
一度だけおばあちゃんは軍人だったおじさんの何かがあり、東京に来たことがありました。
母がおばあちゃんの手を引き、靖国神社に行きました。
東京に来たのはそのとき1度っ切りでした。
おばあちゃんの家は良く人が集まる家でした。
近所にある水沼外科医院に来る老人たちが自分たちの診察時間が来るまでの待合室のようなものでした。
お茶と茶菓子を出し、世間話をする。
その茶菓子には決まりがあり、固焼きのせんべいと黒飴でした。
なぜなら柔らかいものはすぐに無くなるからです。
老人は入れ歯の他人が多いので、柔らかいお茶菓子だとすぐに無くなるからです。
私は良く硬いおせんべいと飴を買いに行かされました。
母は良くおばあちゃんの家の近所の菓子屋の大福を買って行きました。
想い出はつきません。
昨日はそのおばあちゃんのお墓参りに行ったのに、お寺でお墓がわからないと言う始末でした。