ちいちゃんのひとりごと

ちいちゃんのひとりごとを勝手気ままに書いています。

そういえば以前早朝に自宅を出たことがあった

2021年05月01日 | 介護
そういえば以前腹いせに早朝に家を出たことがあった。
行く場所もなく、駅前をウロウロして、コンビニに入っておにぎりを一つ買い、ベンチで食べて帰ってきた。
早朝なのでコンビニしかやっていなかったのだ。
情けない自分に腹が立ち家に帰った。
その前も早朝から部屋を片付けるということをしたのを思い出した。
子供の頃から母に振り回されて育って来た。
母の言うことは絶対で、天皇よりも総理よりも神よりも絶対なのだ。
逆らっても無駄だった。
欲しかった物は買ってもらった試しがないに等しい。
私は母好みの少女にならなければいけなかった。
母好みの女性にならなければならなかったのだ。
63年間の人生の大半を母に左右されて生きてきたと言っても過言ではない。
まるでストーカーのように娘の行動を把握し、生活を管理するのだ。
付き合った男にケチを付け、別れるということは当たり前だった。
もっとも別れて正解だった。
今の旦那と結婚をしたのは母との生活を逃れるために他ならない。
それが結婚して10年目で元の木阿弥のような生活が待ち受けていた。
認知症になった母はことあるごとに、昔の話を持ち出してくる。
嫌味のように言ってくるのだ。
私の過去の些細な出来事を言ってくるのだ。
旦那も知らない出来事を言ってくるのだ。
この過去を知る他人はもはやいないに等しいのだ。
私の中の嫌な思い出を言ってくるのだ。
母の葬式には私は泣かない娘を演じるのだ。
金のない母のために葬式を出すことさえばからしいが、最低限のことはするのだ。
そういう時に限ってほぼ音信普通の弟が来て喪主をし、香典を根こそぎ持って行くと思うが、いかなる場合も私は泣かない。
なぜなら父の葬儀の時に母に泣くのは馬鹿だと言われたからに他ならない。
その通り、私と母は父の葬儀に涙一つ見せなかったのだ。

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