数日前のことである。
仕事場から出て、京都タワーを仰ぐ。
ローム(株)のライトアップと合間って、素晴らしく綺麗だ。
この日の京都タワーは通常の白い光だったらしいけれど、真ん中のドームの赤色を反映してか、ピンク色に見える。
ロームよりさらに手前にある新阪急ホテルの一階のレストランには、修学旅行生たちの笑顔が見えた。
一列に横並びで、間隔を空けて座って、夕ご飯を楽しんでいるのだ。
しばらくの間閉鎖されていた、ビュッフェ形式のレストランである。
大きなガラスが嵌め込まれていて、外から丸見えのお店なのだ。
よくみると、ビュッフェの食事ではない。
お盆にセットされたものが運ばれている。
仕方ない、このご時世だ。
それにしても、少しずつ、街の雰囲気が明るくなっていく。
今日も、仕事帰りの駅周辺食べ物屋さんや飲み屋さんは、お客さんを制限してはいるけれど、どこも賑わっていた。
これをもって景気回復!とは口が裂けても言えないが、それでも少しは気分が華やぐのだ。
観光庁から、全国通訳案内士(英語)に対する『講師養成講習会』の案内メールが届いているのに気づく。
私はこの仕事から完全に離れているから、申し込むつもりもない。
けれど、観光不遇のこの時期だからこそ、この講習会がとても意味深いのはよく分かる。
街から街、国から国への交流が、1日も早く回復することを心から願うのです。