ま、こんな感じで@Hanoi⇒にっぽん⇒フィリピンへ

ハノイの思い出を引きずりつつ、
日本の生活とベトナム後遺症をつづってきましたが、
ちょっと浮気して、アジアの島国へ♪

爪の長い人

2005-05-11 19:51:07 | ベトナム見聞録
あ、次の打ち合わせ場所、早く移動しなきゃ。
そう思って、外に出たのが13:30。
あかん。時間が悪すぎる。
予想通り、人通りの少ないハノイ。

そうです。一番暑くなるこの時間。
炎天下のこの時間。
外で動いてる人はほとんどいません。

いつものバイクタクシーのおっちゃん、ここから見えへんだけで、実は木陰で寝てたりしんかな?と淡い期待を持ってのぞきに行ったけど、見事に裏切られました。
タクシー呼ぶのも時間がかかる。
やっばいなー。遅刻か?さぁ、どうしよ。

と思ったそのとき。

「セオ~ム(バイクタクシ~)」

おお、まさに神の声!そのお兄ちゃんを止め、住所を告げ、値段交渉開始。やたら言い値が高い。

「そんな値段やったら、バスで行くわ!」とスタスタ行くと、追いかけてきた。よしよし。
で、わたしの言い値で乗せてもらったのですが。

このお兄ちゃん。やたらと爪が長い。左の爪は5本とも優に3センチ以上。まっすぐ伸びていられる長さを超えていて、鍵爪っていうのかな?魔女っぽくカーブ。しかも、ラメラメしてる!?自分の目を疑いましたが、間違いありません。そうです。ラメラメの透明マニキュアをしてるんです、彼。

うわー。やっばい人のバイクに乗ってもたかなぁ……。一抹の不安を抱えながらも、無事到着。バイクで5分かからないような距離なのに、

「めっちゃ遠~いぃ。遠すぎ~。その値段、安すぎ~。」

とデレデレした口調で値段を上げようとするので、ピシャリと跳ね返し、おつりも分捕りました。


それにしても。
このおにいちゃん。どうしてまた、爪を伸ばすなんて方向に走っちゃったんでしょう。何が彼をそうさせたのか。洋服を変えてみるとか、髪を染めてみるとか、もうちょっと他にやりようがあったんじゃないか。

人は個性的であるべきだ、と常々思っていますが、こういう出来事に出会うたび、自分が受け入れられない、もとい、受け入れていない「個性的」の存在に気づかされます。