増田カイロプラクティックセンターの近況レポート

筋骨格・神経・アレルギー(NAET)・感情の統合療法。
増田裕D.Cのブログ

2006年1月18日 オーダーメイドのリハビリ

2006-01-18 22:52:55 | 近況
増田院長記

●前にも触れたが、リンカーンがなぜ偉大な大統領だったのか?丸谷才一のエッセーによると、もうひとつのエピソードがある。ある司令官が最高司令官である大統領の命令を無視して戦闘に大敗北する。そこで、側近が「彼を辞めさせましょう」と進言する。「いや、辞めさせない。彼は仕事ができるからだ」と言った、という。
 これもすばらしいですね。人物がとてつもなく大きい。自分の一時の感情に左右されない、透徹した考えを持っている。

●ずいぶん前のことだが、紹介で来た脳梗塞後の患者さん。右半身が麻痺していた。病院でリハビリを受けていたが、1階に全員が並ばされて、看護婦の号令で「はいはい」をさせられる。「これは屈辱ですね」。そんな病院でのリハビリに嫌気が差して、当院を訪れた。何回通院してもらったか忘れたが、かなり通ってもらい、念願の車をもう一度運転するところまで快復した。ついでに、視力も快復して、眼鏡をかけずに運転できるとも言っていた。
 渡辺淳一の本を読んでいたら、やはり同じようなことを経験している人の話が紹介されている。ある会社の社長が脳梗塞で入院、その後病院でリハビリを受けたが、そのリハビリが画一的で、自分に全然合っていない、とのことである。
 現状は今の健康保険制度の下では、キメの細かなリハビリができるようなことは無理らしい。ならば、オーダーメイドのリハビリができる施設が望まれるところだが、ニーズはあるが、誰がやるのか?

●「心に効く中国で人気のパワフルCD」を購入した。これは大悲心陀羅尼(観音菩薩を祈るお経)を歌にしたもので、聞くと不思議と身体がリラックスする。実は、先日、叔父の葬儀に参列した時、曹洞宗の僧侶の読経を聞いていて心に沁みるものがあったので、何かお経でCD化されたものがないか調べていて、たまたま見つかったものを手にした。心の平安を得たい方にはいいですよ。

●本日早朝2人の新患を診た。「甥が近く電話しますから宜しく」という電話を受けていた。うちの患者である母方の叔母の紹介である。話を聞くと、母の一番の上の姉のご主人もよく知っていると言う。この夫妻はうちの患者である。娘さんは定期的に来院して斉藤先生のケアを受けている。この御主人の弟もよく知っていると言う。この弟さんは実は私の母方の叔父の大学時代の無二の親友で、数年前にニュージーランドに一緒に旅行したことがある。この弟さんがこの人間関係のハブであったのだ。このように、臨床をしていくとどんどん人間関係が広がっていく。これも、地域に根を張っていく地道な作業である。

●さて本日のドラッカーの金言。「組織の評価基準」。副題は「実りによって彼らを知れ」。ACTION POINTは「あなた自身、目標にふさわしい評価基準をもっていますか」。明確な基準は患者の通院数である。患者の数が多ければ多いほどよい。それは社会から必要とされているサービスである証拠である。

●本日のコーベイの名言は: 
 「7つの習慣」を身につけることにより、依存から自立へ、自立から相互依存へ成長する、とある。私自身の中ではこの相互依存が一番難しい。意見の相違があったときに、自分が妥協して相手の意見が通るのも、相手が屈服して自分の意見を通すのもいずれも正しくない。正しい道は第3の道であるが、それを具体的にどう見つけるか、試行錯誤の連続である。

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