2006年1月20日 イリスコーダーの導入

増田院長記

●本日は休診日であった。浜松ホトニクス社製のイリスコーダー（瞳孔計測器）を導入した。機器をセットしてもらい、操作の説明を受けた。これで、いろいろな研究に使える。ワクワクするような1日である。まず、瞳孔の対光反射と各種の所見との比較検討を行う。次にカイロプラクティックの治療が瞳孔の大きさに与える影響を研究する。さらに、アレルギーと瞳孔の大きさに与える影響を調べる。これらのために、研究のプロトコルをしっかり立てて逐次研究に入っていく必要がある。


●腰痛の鑑別診断について臨床的なメモをまとめる。この11年に及ぶ臨床的知見を整理すると、隔世の感がある。最初は単なるサブラクセイションの概念が出発であった。それから椎間板の変性や椎間関節症候群といった関節障害の類型の概念へ展開する。さらには、ニモの筋肉・筋膜の観点に広がる。また、除外診断すべき生命に脅威となる腹部大動脈瘤、脊髄カリエス、脊髄腫瘍、膀胱ガンなどのその他の内臓のガン。良性腫瘍の子宮筋腫、卵巣膿腫などの婦人科疾患。また、膀胱や腎臓や輸尿管などの尿路結石。また、筋肉の背後にある内臓疾患、それと連関するアレルギー。また、恐れや不安などの感情的ストレス。筋肉の背後にはそれを支配する神経系とくに大脳、小脳、三半規管の機能低下がある。

●どんな症状も、構造、化学、感情の3つの側面から考える必要がある。この3つの要因に等しく関与しているのが神経系の働きである。これはブラックスボックスのようなものだが、近年の著しい神経科学の発達によって、この臨床的機序の解明が進んでいる。

●さて本日のドラッカーの金言。「人の本性と社会のあり方」。副題は「人の本性と、その社会における役割と位置づけについての理念が、社会を規定する」である。ACTION　POINTは「今日の社会において最上位に位置づけられている領域は何でしょうか。そのことはあなたにとってどのような意味をもちますか」・

最上位の価値とは文化である。コーベイ氏の言う人間の存在を支配する原理が体現される社会の文化的秩序。あるいは、ドラッカーの言う一般教養が効果を得るために応用される社会。あるいは、環境を尊重し、人間の自立した相互依存が実現される社会。人間の自然治癒力が第1義とされる社会。つまり、文化力と人間力のある社会に最上位の価値を見出さなければならない。

音楽、詩、歌、文学、彫刻、建築、服飾、工芸、公園、町づくり、医療、農業、工業のあり方が、奥深い芸術力で支えられている社会の一翼を担う。

●本日の7つの習慣名言は「自分自身と、家族と、友達と、仕事の同僚と１つになること」がこれらの習慣の最も気高くおいしい果実であるが、この一致がいかに貴重で壊れやすいかを知っているはずである。

つまり効率だけを求めて効果的であることを見過ごすと、この一致は容易に壊れやすい。短期の目標にだけこだわると、長期の利益を壊してしまう。