港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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タンゴの誕生

2013-05-18 04:57:55 | アルゼンチンタンゴ

アルゼンチン最大の港町である首都ブエノスアイレスの河口にあるボカ地区でタンゴが生まれたといわれています。
今日においても素人が足を踏み入れるような場所ではないといわれるボカ地区は、血の気の多い貧困な港湾労働者を中心に賭博人や無法者、売春婦などが群がる暗黒の溜り場でした。
そんな下卑な人々の荒々しい踊りの伴奏音楽としてボカの場末の酒場でタンゴが誕生しました。
タンゴの歌詞に、失恋や死に怯えながら社会の底辺で必死に生きる荒んだ心情を綴ったものが多いのも頷けます。
その曲調に刹那さや人生の苦悩を感じるのはそういった歴史を脈々と受け継いでいるからなのでしょう。

また、タンゴの曲調のみなもとはアバネラであるといわれています。
アバネラはキューバで生まれた四分の二拍子の軽快なリズムで、大西洋航路の船員たちによってブエノスアイレスの船着場であるボカ地区に流れてきたものと思われます。
やがてアバネラが変化してさらに激しいテンポのミロンガとなり、タンゴへと変化していきました。
1880年にファン・ペレスが作曲した「ダーメ・ラ・ラータ」(銭をくれ)がタンゴとしての最初の作品だといわれています。

YOUTUBEにミロンガの名曲『エル・エスキナーソ(街角)』がUPされていましたので貼っておきます。
ミロンガはタンゴと同じ二拍子ですが、タンゴに比べるとテンポが速く、一拍目にアクセントが置かれています。