港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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「ラ・クンパルシータ」(1)

2013-05-27 05:42:07 | アルゼンチンタンゴ

アルゼンチンタンゴといえば真っ先に思い浮かべるのが「ラ・クンパルシータ」でしょう。
「ラ・クンパルシータ」はタンゴの代名詞といっても過言ではありません。
一日二十四時間、途切れることなく全世界で演奏され続ける曲といわれ、その浸透度はどんな楽曲も及ばないとまでいわれた名曲です。
ただ、この曲に関してはさまざまな逸話が残っていて何が真実なのかは今となっては検証すら不可能です。
この曲はアルゼンチンではなく、隣国ウルグアイの青年ヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲスによって作曲されました。
ロドリゲスが作曲した時は17歳で音楽的にもまだ未成熟であり、最初の2パートしか作っておらず、ロベルト・フィルポが第三パートを加え、さらには第一パートの裏旋律を加えることによって音楽的に完成したともいわれています。
ちなみに、ロベルト・フィルポがこの曲を最初に演奏したのが1914年だというのが一般的です。
レコードの最初の吹き込みは、ロベルト・フィルポ楽団、ファン・マグリオ・パチョ楽団、アロンソ=ミノット楽団が最古であるといわれています。
私の手元に当時のSPレコードをCD化したアロンソ=ミノット楽団の「ラ・クンパルシータ」があります。
かなりノイズが激しいですが、ファンとしては宝物のような貴重な存在です。

↓はロベルト・フィルポ楽団の 『La Cumparsita』 YOUTUBEより