『現金に手を出すな』 Touchez pas au Grisbi (仏) 1953制作
監督 ジャック・ベッケル
音楽 ジャン・ヴィーネ
主演 マックス … ジャン・ギャバン
リトン … ルネ・ダリー
ジョジ … ジャンヌ・モロー
アンジェロ … リノ・ボルリーニ(ヴァンチュラ)
主題歌 『グリスビーのブルース』 ( Le Grisbi ) 演奏・サウンドトラック盤
アルベール・シモナン原作、巴里の下町を舞台にしたギャング映画で
フランスにおけるフィルム・ノワールの代表的傑作。
ギャング仲間ののマックスとリトンはオルリー空港から五千万フランの金塊を盗み出す。
二人はそれに手を付けずに隠し持っていたが、リトンはうっかり情婦のジョジにそのことを喋る。
そのジョジは麻薬密売のアンジェロと通じていて、アンジェロはリトンを捕まえるとマックスに
隠していた金塊を要求する。やがて二組のギャング団は激しい銃撃戦を交え、
マックスはアンジェロ一味を倒したものの、リトンは絶命し金塊は燃え盛る車の中に……。
哀愁をおびた主題歌の『グリスビーのブルース』はジャン・ウィネルの作曲で、
映画では出入りしている馴染みのレストランのジュークボックスから流れます。
ラストシーンではこの曲が切なさと虚しさを代弁しているかのように効果的を上げていました。
日本ではサントラ盤よりもスリー・サンズのレコードが大ヒットしました。
↓はスリー・サンズの『グリスビーのブルース』 YOUTUBEより