”Inspiracion” Francisco Canaro
この曲はアウグスト・ベルト楽団で名ヴァイオリニストとして名高かったペレグリーノ・パウロスが1920年に作曲した名曲です。
アウグスト・ベルト楽団の初演で世に出たのですが、当初は全く人気がありませんでした。また、ルイス・ルビステインによって
歌詞が付いたもののそれでも認められず、ルビステインはもう一度歌詞を書き直したとも言われています。
歌詞の内容は、失われた青春をテーマにしていますが今日でも唄われることはありません。
ところが1930年代の末ころから、ミゲル・カロやアニバル・トロイロらが取り上げることによってその格調の高さが再認識されて
タンゴを語る上でなくてはならない名曲として見事に復活しています。
タイトルの『インスピラシオン』は英語のインスピレーションと同意語で日本では『霊感』という邦題で通っています。
↓はフランシスコ・カナロ楽団の『インスピラシオン』 YOUTUBEより